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事件
「黒子のバスケ」イベント妨害 沈黙破り脅迫再開か 4月、神戸と静岡で中止
一方、4月9~10日に同様の脅迫状が届いた神戸市と静岡市の会場は警察や主催者と協議し、同月下旬に予定していた関連イベントを中止した。神戸市の会場関係者は「休日には周辺の人出も多く、万が一を考えた」と肩を落とした。
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一連の事件では昨年、「喪服の死神」を名乗る人物がネット掲示板で、90カ所以上に脅迫状を送ったと示唆。今年1月には「喪服の死神」の関係者という「怪人801面相」が同じ掲示板で今後は脅迫行為を行わないと表明、事態は沈静化したとみられていた。
警察関係者によると、「黒報隊」を含め3者の関係は不明だが、同一人物の可能性が高い。新たに3施設に届いた脅迫状は、施設近くの郵便局から郵送され、静岡と神戸の会場ではそれぞれ10カ所以上の周辺施設にも脅迫状が届いており、「喪服の死神」と手口が共通する。
同一人物であれば今後、行動をエスカレートさせる恐れもあり、警察幹部は「不測の事態が起きないようにしなくてはならない」と警戒を強めている。
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【用語解説】黒子のバスケ脅迫事件
黒子のバスケは新設校のバスケットボール部の主人公が強豪校に挑む姿を描いた漫画で、週刊少年ジャンプに連載中。昨年10月以降、作者の藤巻忠俊さんの関係先など全国110カ所以上に脅迫状が相次いで届き、藤巻さんが中退した上智大学には、気化すれば致死量を超える硫化水素入りの容器が置かれた。警視庁捜査1課などが威力業務妨害容疑で捜査している。
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