大変気になる測定の補足情報
その後、10時間継続して測定したスペクトルがこれです
結論を言えば、その後、散乱線ノイズに埋もれてピークが消えたため、テルル132 ヨウ素132汚染があったかは不明です
テルル132 そのものは278Kのガンマ線を出すので左手にピークが出るはずですが確認できません
その崩壊物であるヨウ素132の1272Kと1484Kピークも散乱線に埋もれて見えなくなりました
右手のピークはK40の1460Kピークとその散乱線による山です。この中に埋もれて確認できません
IFKR254はサーベイメータとベクレル計を兼ねているので、精度があまり高くなく、この計器で検出するのは無理のようです
IFKRZIPなら254の十数倍の感度と分解能があるので検出できる可能性がありますが、テルルの半減期は三日しかないので、降下してる最中に素早く採集測定しないと困難です。ヨウ素132の半減期は2時間程度なので、測定してる間にも消えていってしまい、再測定も不可能です。
なお核種確定ですが、残念ながら今回は電磁波ノイズのせいか、FINDプログラムが不安定で検出のたびに値が変化する状態で確定できませんでした。
同じものをEL25総ガンマ線測定器で計測するとキロ約600ベクレルになります。
この計器では、セシウム合算で、おおむねキロ400ベクレル程度でした。K40を考えれば妥当な線でしょう。しかし不安定でセシウム確定はダメでした。今日はラドンもたくさん出てるので、何か特別な環境異変が起きてるせいかもしれません。
大変気になる測定
今、2013年4月23日に採取した千葉市花見川区民家の庭土を測定しています
測定時間は、これで3時間程度
まだ測定時間が不足してるためFINDで核種を確定しようとしても安定しない。あと2時間ほど測定すれば正しいベクレル値が出ると思います。
現段階でセシウム合算500ベクレルほど検出される。青い部分が605キロ〜796キロのセシウム圏です。ピークもそれなりに見えています
問題なのは赤線ピークの1272キロと右側のピーク1484キロピークです。これは、いずれもヨウ素132を示すエネルギーです。
I132とはテルル132の崩壊核種で、半減期3日のテルル132が大量に降下してないと出ないピークなのです
千葉市内には4月23日頃、テルル132が大量に降りていた可能性が強い。これは実は原子炉の核分裂物質で、いまなおフクイチからテルル132が出続けている疑いがあるのです。
この情報は、もう少し精査してから再び報告します