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2012年・モテギ印章経営情報・『印:しるし』・春号
- 今年に入り、印章自動販売機なるのもが登場した。私はみのもんたの朝ズバ!で見た。いよいよ業界もここまで来たかという想いが頭をよぎった。東北の被害者支援ともうたっていた。生産は台湾という話もある。印鑑の自動販売機の販売先はホームセンター・スーパー等に設置とある。素人が文字を入れ、素人が人間の姓名を印面に配置する、その調和、バランス、正しい文字、等々に無知な人ができるでしょうか? 遊びならいいと思う。人の命・財産・権利を預かる印鑑はそれほどのものなのか。機械に出た字をそのまま彫れば、同型印 業界では絶対にしてはならない事です。犯罪に繋がります。粗悪品を、同型印を素人が簡単に自分の責任でつくる、犯罪率10000%、設置した業者は犯罪に加担することになる(こんな機械をホームセンター等の大企業が本当に置くのだろうか)かも。間違いなく、印章の信頼は薄れ、印章のいらない日本になっていくかもしれない。
- 何年か前に、黒檀の認めの自動販売機が登場した。数台売れたらしいが、その後は全く話を聞かなくなった。その理由は・・お金を入れる所にチューインガム等のいたずらのせいらしい。同じような事が、人のいない時にいっぱい起きている日本でもある。
- 象牙の密猟が止まらない。アフリカでは昨年からこんなニュースが多い。ケニアでは2011年260頭が殺され、ベトナムから中国の国境付近で象牙122本を押収、超えた所で707本を押収と報道。2012年にはカメルーンで300頭が密猟、殺されたとある。この理由は中国にある。中国の富裕層は象牙を置く事がステイタスだと考える。一時の日本を思い出す。中国の旺盛な需要と手ぬるい取締りが脅威だと報道は伝える。日本の象牙も日本国内で買い集めているとの話も聞く。多分中国へ送る。もちろん法律違反だ。中国人はそんな事はかまわない。そんな事が進むと、将来日本には象牙がなくなる、だから値上げだという話も聞く。昨年の種の保存法違反事件の余波はどのように業界に影響してくるのかは分からない。再輸入は可能だろうか? 象牙の売れ行きが良いという話は聞こえてこない。
- 今年に入り、いろいろのトップリーダーの声を聞く機会が多い。文具関係のメーカーの社長からは、国内での成長スタイルの言葉がほとんど聞かれなくなってきているという。日本国内だけでは食べていけないと判断した流れだと思う。印章業は一部の商品を除き、国内需要だけで生き延びている産業である事は間違いがない。さてどうするが大きなテーマである。業界の大手S社の会長の言葉『当社はインクやゴム素材のメーカーであり、はんこ屋ではないという認識を強く持たないといけない。現状維持では経営は面白くありません』と雑誌で話している。この言葉、じっくり考えてみよう。
- さて、業界1月2月3月の業界感はどのように見る事ができるのでしょうか。お客様の動きは本当にマチマチです。卒業印はおおよそ終わりましたが、ますます発注が遅くなる傾向は変わりません。しかし、いろいろ研究して、効率化を計り、ものすごい競争の中で展開し伸びている方もいます。路面店の皆様の動きは本当に様々です。前回も書きましたが、路面店の中で歴史のある店の生き残り方法の一つとして、ネット店舗+ネット販売という方法があると言う事です。お金はかかりますがやってみる価値はあると思います。また、私とフェイスブックをやっているお客様がいます。この方のすごい所は、地域の人脈を生かし、徹底している所です。地域に友人の数は何人いるのでしょうかと思う位です。うざったいくらいに友人に応えたり、自分を発信しています。この位徹底してやる事が必要だと思います。私みたいな人見知りする人間にはできないなあといつも感心しています。地域一番店戦略だ!
- ネット店の動きも様々な動きが見られます。個性を出したサイトが多くなってきています。また、安売りからの脱却も大きなテーマになってきています。また、撤退のネット店も増えてきました。現在ネットで運営している店で利益を上げているサイトは非常に少ないと考えられます。撤退の理由の一番は、費用対効果が悪過ぎて赤字続きが大きな原因との事。
- 3月、4月、年度替わりもあり業の仕事はある程度は出てきています。また、昨年のような災害の影響は殆どないと思います。市場性をみると、公益法人の仕事が出てきています。1件当たりの本数は少ないのですが、はんこ、ゴム印、名刺、封筒等、間違いなく需要が出てきています。震災から一年、国の動きもそういった事を進めていく流れになってきているという事だと思います。地域の社団法人を調べ営業する。当たり前のことをやっていますか? という事です。何にもしていないとすれば、論外という事です。まだ、遅くありません。行動してください。
- しかしながら、今、印章店経営者から聞こえてくる言葉は『価格があがらない』です。消費者の使えるお金が非常に少なくなっているのか、携帯等に多くのお金がかかり、はんこなんか安物でいいやという感覚なのか分かりませんが、なにか手を打っていかなければならない問題だと思います。昨年と同じ本数を販売するのは大変な時代です。同じ本数販売しても売り上げは下がるばかりです。こんな時は、まず、カウンターや棚に陳列している商品の見直しが第一の課題かもしれません。素材の説明、彫刻の説明、印鑑の大事さ、等々、一生懸命、時間をかけて接客していますか?・・という事です。 人生を左右するはんこですから、本当にお客様の幸せを思って接客しているのか自分を問う事も必要だと思います。『はんこは幸せを自分のものにするための道具で幸具です』(言葉お借りします)・・原点にかえれかもしれません。
- どんな業種が儲かっているかという質問には、どんな業種でも儲かっている方と儲かっていない方がいる、と言う答えが返ってくる。この成熟産業の印章業界でも同じであるという。ならば、どこが違うのかという事になる。革新的なビジネスモデルを構築したネット販売業者もいる。金の買い取りで儲かっているはんこ屋さんもいる。これらは、印章を柱とした新しい業態への移り変わりの過程と見るべきなのかもしれない。印章業を中心にやれる事はそんなに多くはない、肝心なのは、やりきれるのか、やりきれないのか、これが最終的には大きな違いになる。実行力だ!!
- 先週の地元の新聞に、印伝と合体、新はんこ という見出しで新しいはんこがPRされていた。 このはんこを販売するのは印相印を長く販売してきた会社である(山の上にある)。 企画自体、これはこれで大変いい事だと思うし、当社でも印伝のハンコをケースと共に販売をしている。しかし、記事の中を読むと、印材を削って溝を作った場所に印伝を巻きつけているらしい。 余談だが、過去、私の知り合いだが、こんな製品の意匠登録が出ていたような気もする。 ともかく、本来、印相印は印材にキズを付けていいのかという点が気にかかる。従来印相印の業者は、印相印の印材は自分の分身のようなものだと言って販売をしているのではないか。とすれば、自分に傷をつけているはんこを販売している事になる。今までのお客様に対してどう考えているのだろう。 皆様はどう考えますか?
- はんこジュエリー『インピース』の販売を5月28日より開始する。皆様のお店でもサンプルを作り拡販をお願いしたい(多少の投資をお願いしたい)。今まで、業界には、金、銀の丸棒型の印材は販売している。しかし、ジュエリーとはとても言えない商品価値である。また、はんこ屋さんが自分で彫る事ができない印材でもあった。今回の『インピース』は、自分が彫ったはんこをそのまま加工して銀、金、プラチナのはんこにする・・・はんこ屋さんの為のハンコである事を認識して欲しい。販売資料一式を5月には完成する。地域販売代理店を募集する。ネット店は数社にしたい。価格は12o32000円、15o35000円が参考上代である。もう一つ売りがある。はんこでなく財産として売る。プラチナのはんこは参考上代97万円である。遺産相続にはんこは入らないと思う。金持ち向き商材である。 ともかくも、資料の請求だけはしてみてください。サンプル作製は5月末まで特別価格で提供する。
- 今回の情報より新しい印刷機を使用した情報誌になります。カラー版と白黒版の2つをお送りいたします。白黒版はホッチキスで止め、カラー版は冊子の形になります。当社へのご注文等はコピーしてご利用お願いいたします。カラー版は保存用としてご利用ください。キットお役に立つときがあると思います。当社でも今までは何枚もの紙を1枚1枚手でまとめていましたが、かなりの効率化が計れると思っています。
- 6月2日(土)に、この印刷機の内覧会を兼ねて、甲府にてシステム展を開催いたします。ご案内を同封いたします。山梨の組合展は3年に一度になりましたので、この機会に是非山梨に遊びながら来ていただければと思います。会場は本社の裏に立つシステム室になります。本社も土曜日は通常営業をしています。モテギの本社に来たことのない人もこの機会に是非お立ち寄りください。夜、甲府へ宿泊でもしていただければ食事でもご一緒出来たらと思います。在庫も置いてありますので、いろいろの商品を見て、お買い上げいただければ幸いと思います。
- 私が現在会長をしています全国印判用品商工連合会の総会が5月12日に東京で開催いたします。5月は全国的に各地で組合の総会が開催されます。そんな中、今年の2月25日に全日本ゴム印工業組合連合会が解散をいたしました。32社と聞いていますが、資金面と人材難の二つが大きな理由のようです。印章業界の全国組織は、問屋・メーカーと小売店の皆様の組織の2つになる事になります。色々の情報が、業界のいろいろの組織を通して消費者に伝わる事が消費者の利益に繋がり業界の利益につながると考える1人ではありますが、残念な事と時代の流れを感じる出来事です。大手のゴム印業者は殆ど組織に入っていない現実もあります。
- いよいよ春から夏の季節になります。8月5日はハンコの日です。何か企画を立ててみませんか!! 少し早いですが、モテギは年賀状のデザインの先行予約販売を開始いたします。明るいデザインでキット今年のヒットになります。是非、予約をおねがいします。5月末頃からの納品の予定です。
- 肌が表に出る季節には、ブレスレット市場が活発になってきます。はんこ屋さんの仕事が減る季節には最適の販売商品です。今回は四神獣をメインにした商品をご案内します。何故かこれが流行ってきています。水晶の30ミリ丸の4個入れ商品も同時発売です。玄武、白虎、朱雀、青龍・・すべて桐箱入り商品で格調高く演出できています。思い切って導入を計ってみませんか! 昨年から販売をしています(てまりブレスレット)も好評です。女子には最高に人気があります。
- 2012年の三分の一がすぎようとしています。何も決まらない政治にいらいらし、原発の先行きに不安を感じ、経済の先行きも不透明ですが、次の三分の一にモテギのヒント(商材・企画・ノウハウ)を生かしていただければと思います。モテギも皆様の近くにおじゃまするかもしれません。
モテギ(株)社長