「Your anus is too tight(ケツの穴の小ささ)」と題した企業のソーシャルメディア利用についての面白い記事を見つけたので、すごく簡単に要約&和訳&意訳。
原文は柔術の話なども織り交ぜ、さらに分かりやすい内容になっています。
企業のソーシャルメディア利用において最も問題だと感じるのは、ケツの穴の小ささだ。
つまり、批判や失言を恐れメッセージを発信しないか、または固く人間味の無いメッセージしか発信しない、という態度が問題だ。
固い態度はメッセージの威力を弱める。ひどく清潔で公的でつまらないメッセージに、誰が面白さを感じてくれるだろうか。プレスリリース配信するときは怖い。けれどもソーシャルメディアはそこまで重いものではない。実際の対面コミュニケーションと同様、倫理的に問題でもない限りは、間違いを修正することも容易だ。
ソーシャルメディア利用には、担当者の成長が重要だ。ツイッターなどはまだまだ黎明期であり、失敗は許される空気がある。ツイッターでつまらない発言をしてしまうのは決して失敗ではない。 それよりも問題なのは、失敗を恐れて何も発言せずステークホルダーとコミュニケーションを取らない、という態度を貫くことだ。
まさしく。
ソーシャルメディアの発達で、WEB上のコミュニケーションが営業マンなどのそれに近づいているように感じます。「ひどく清潔で公的でつまらない」営業マンから、誰が製品を買おうとしてくれるでしょう。営業マンは好かれる必要があるのです。
言い換えれば、WEB上のコミュニケーションの様態が実際の社会のそれに近づいている、とも言えるのかも。
現実社会で好かれる人間は、ソーシャルメディア上でも好かれるし、その逆も然り。
批判や失言を恐れてソーシャルメディアに参入しない、というのは(素晴らしい例えなのに出自は失念!)「みんなとほとんどコミュニケーションを取ろうとしない転校生」のようなものだ、という例えがあります。
*追記。株式会社トライバルメディアハウス社長、イケダノリユキ様のブログが出自でした!コメント欄でご本人からご指摘…!
人間味の無い転校生のことを、同級生たちは影で批判するでしょう。しかしその批判は転校生には届かない。届いていても、やっぱりコミュニケーションが怖いから黙っている。
それではいけない。「実は僕、みんなと仲良くしたかったんだ」と明るく誠実に振舞えば、嫌われ者は人気者になることができるでしょう。もっとも万人の人気者となることはできず、批判は付きまとうでしょう。しかしその批判を真摯に受け止めていけば、予想以上のスピードで、周囲から正当な人間として扱われるようになるでしょう。
黙っていては批判しかされないのです。この点は重要です。