企業内でソーシャルツールを上手に活用する方法
近年、多くのマネジャーがソーシャルツールのジレンマに直面している。複数の視点からの洞察を組織の思考プロセスや意思決定プロセスに組み込めば、組織の判断力を高めることができると、彼らは理解している。このためソーシャルメディアを活用し、さまざまな顧客や従業員からの意見を取り入れたいと考えている。しかし、職場で従業員にソーシャルメディアを使わせる気にはなれない。というのも、過度のソーシャル・アクティビティは従業員の生産性を妨げることになる、という恐れを抱いているからだ。誰もが皆、ツイッターやプロフィール、掲示板への書き込み、公開オンライン・ディスカッションなどに慣れ親しみつつあるものの、こうした対話型アクティビティをビジネス価値に変えるためのカギは、とらえどころがないままだ。
ソーシャル技術から価値を得るための方法とは、コンピューターを利用した「ソーシャル行動」とコンピューターベースの「仕組み」を組み合わせることである、と私は確信しつつある。
パソコンを使ってオンラインで会話ができるようになるはるか以前、パソコンで職場に仕組みが構築されるようになった。ERPやCRMといったトランンザクション・システム、業務フローや文書を管理するツール、プロジェクト管理システムなどの導入により、担当業務において次に何をすべきかが以前よりも明確になった。こうした機能によって、生産性が向上したことは明らかである。
しかし、業務の有効性を実現するためには、従業員がお互いにナレッジ(知識)や専門性を共有しなければならない。そこでソーシャルメディアの登場である。ソーシャルメディアによって、意思決定を行ったり、アクションを取ったりするうえで、仲間の助けを求めることが容易になるのだ。また、ソーシャルメディアを介したナレッジの移転には、事前の煩雑なナレッジ・マネジメント業務は必要ない。
- 第7回 企業内でソーシャルツールを上手に活用する方法 (2013.02.13)
- 第6回 情報の提供をスピードアップする方法 (2013.02.06)
- 第5回 必要な情報を、必要な時に受け取っているか (2013.01.30)
- 第4回 ビジネスで「点と点を線で結ぶ」方法 (2013.01.23)
- 第3回 データ・サイエンティストがいなくても、企業はやっていけるのか (2013.01.16)