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奄美大島 主権回復式典に抗議4月28日 19時6分
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政府が日本の主権回復を記念する式典を開いたのに合わせて、主権回復後も2年近くアメリカの統治下に置かれた鹿児島県の奄美大島で、式典に抗議する集会が開かれました。
奄美大島を始めとする奄美群島は、昭和27年4月28日に日本が主権を回復したあとも、1年8か月にわたりアメリカの統治下に置かれ続けました。
集会は、国の式典に抗議するために、平和運動を行っている団体が開き、奄美大島の奄美市名瀬の会場にはおよそ160人が集まりました。
奄美の日本への復帰運動に中心的に携わった崎田実芳さんが講演を行い、昭和27年4月28日の奄美の状況について、「講和条約によって奄美が日本本土から切り離されたことを知り、黒い布を掲げて抗議の意思を表した」と話しました。そのうえで、「国民が分断されるような歴史は二度と繰り返さないでほしい」と訴えました。
集会では最後に、「奄美が切り捨てられた『痛恨の日』に政府が式典を開催したことは、奄美群島に住む人たちの心を踏みにじるもので、到底許されない」という決議文が読み上げられ採択されました。
講演のあと、崎田さんは「今後も若い世代に奄美の歴史を正しく語り継いでいきたい」と話していました。
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