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障害者ら接客 癒やしカフェ 新豊川市民病院にオープン

(2013年4月30日) 【中日新聞】【朝刊】【愛知】 この記事を印刷する

5人がパスタなどの調理も担当

画像三浦さん(右奥)からパスタの作り方を習う障害のあるスタッフ=豊川市八幡町の新豊川市民病院で

 5月7日から外来診療が始まる愛知県の新豊川市民病院の1階に、障害者が働くコーヒー店「タリーズコーヒー豊川市民病院店」がオープンする。1日の開店に向け、地元の障害者5人とスタッフの計16人が研修に励んでいる。 (曽布川剛)

 県内外で障害者の就労を支援する一般社団法人ラ・バルカグループ(豊橋市)の事業の一環。全国展開するタリーズコーヒーとの共同事業は「信州大学病院店」(長野県松本市)や「滋賀医科大学病院店」(大津市)などに続いて4店目となる。

 豊川市民病院店では通常と同じメニューを提供。知的、身体障害のある豊橋や豊川の5人が、接客や調理を担当する。開店前の研修は1週間ほどで、29日には知的障害のある女性2人が店長の三浦慧さん(32)の指導でパスタメニューの調理を研修。具材とトマトソースを分けて加熱し盛り付ける手順を確認した。

 2009年7月にオープンした信州大学病院店では障害者7人が働き、レジ打ちを1人で任されたり、コーヒーをいれる「バリスタ」として働いたりする障害者もいる。

 三浦さんは「障害のあるスタッフもお客さんに受け入れられると証明できれば、彼らを支えるスタッフを含め全員の自信になる。今から楽しみ」と研修に熱が入る。豊川市民病院店の営業は午前7時〜午後8時。休みなし。

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