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ガザ地区経済封鎖で深刻な影響5月1日 5時23分
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イスラエルによる経済封鎖が続くパレスチナのガザ地区では、輸出用に栽培されたカーネーションなどの花が出荷できないまま家畜の餌として処分されており、ことしは日本円でおよそ1億円の損害が出るなど住民の経済活動に深刻な影響を与えています。
パレスチナ暫定自治区のガザ地区では、1990年代からカーネーションなどの花が栽培され、年間およそ1000万本がヨーロッパに輸出されています。
しかし、6年前から続くイスラエルによる経済封鎖で、検問所が定期的に封鎖されるため、農家の出荷は厳しく制限されています。
パレスチナの地元当局によりますと、ことしは特に生産量の半分程度しか出荷できておらず、日本円にしておよそ1億円の損害が出ているということです。
出荷できない花は、家畜の餌として処分されており、ガザ地区南部の農家の男性は「一生懸命育てた花を羊の餌にするのはやるせないが、ほかにどうすることもできない」と訴えていました。
イスラエルによる経済封鎖は、かねてから国連や人権団体の批判の対象となってきましたが、住民の経済活動にも深刻な影響を与えていることから、今後国際社会からの非難が一段と強まることが予想されます。
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