心の旅に出ます――。５月１１日、日本武道館で引退試合を行う鉄人・小橋建太（４６）が２９日、横浜市のボートピア横浜で現役最後のトークショーを行い、完全燃焼からの再出発を誓った。

　この日の午前中も約２時間の練習をこなしてきたという小橋は、日焼けした精悍な表情でステージに登場。詰め掛けた約２００人のファンに「実戦から遠ざかってますので、今は息を（限界まで）上げる練習をしています。スタミナが問題ですが、５月１１日は体調をベストに持っていきたい」と現状報告した。

　司会のユリオカ超特Ｑから日焼けの理由を尋ねられると「ハワイで特訓してきました。いや、グアムだったかな？（注・実際は日焼けサロン）」などとボケを見せ、最前列の観客を相手に“客いじり”するなど、タレント活動もすっかり板についたようだった。

　引退後については「自分はプロレスに全身全霊を傾けてきた。次に全力で打ち込めるような、情熱を傾けられるようなものを見つけるため、心の旅に出ます」とチューリップ・財津和夫のような泣かせるセリフ。まずは５・１１武道館大会で完全燃焼することが先決だという。

　ステージではボートレース「第２７回東京スポーツ賞～ほぼオール女子戦・優勝戦」の舟券予想にも挑戦し、３連単の２点勝負で５０００円ずつを投入。惜しくも的中はならなかったが「大勢の人が来てくれていい刺激になった。悔いのないように戦います」と締めくくり「大小橋コール」を受けた。