これじゃダメだ! 柔道日本一を決める全日本選手権(29日、東京・日本武道館)は、この大会を最後に引退するロンドン五輪100キロ級代表の穴井隆将(28=天理大職)が4年ぶり2度目の優勝を果たした。あっさり引退の花道を飾らせた若手のふがいない戦いぶりに、全日本柔道連盟の斉藤仁強化委員長(52)が大激怒。強化プランの見直しに着手する考えを明かした。
2016年リオデジャネイロ五輪での金メダル奪回に向け、日本柔道界に非常ベルが鳴り響いた。
1年前に比べて「練習量は3~4割。勝てるとは思っていません」と話していた穴井の前に次々と敗れる強化選手たち。準々決勝で百瀬優(23=旭化成)が完敗すると、準決勝では昨年準優勝の石井竜太(25=日本中央競馬会)がわずか14秒、体落としで畳に転がった。決勝では期待の大器・原沢久喜(20=日大)も穴井の圧力の前に屈して敗れ去った。引退する穴井に「一度言ったことは曲げない」と“勝ち逃げ”を許す醜態だ。
男子はロンドン五輪で史上初の金メダルゼロに終わり、立て直しが急務。しかし、その要となる重量級の強化が全く進んでいないことが、浮き彫りとなった。
斉藤委員長は「原沢に関しては初出場ということで緊張はあった」とかばった一方、その他の選手にはカミナリを落とす。「石井でも七戸(龍)でも百瀬でも『オマエ、違うだろ』と。『先輩、もうお疲れ様でした。あとはボクらでやりますよ』っていうぐらいのね。そういう気持ちの柔道やれと。何がなんでも全日本取って俺が代表になるんだっていうね。つらいわ…」とまくし立てた。
今後は全日本選抜体重別選手権(5月11、12日、福岡国際センター)を経て夏の世界選手権(リオデジャネイロ)が控える。しかし、怒りの収まらない斉藤氏は「今年だけでどうとかこうとかっていうのは厳しいと思う。重量級に関しては計画性を持った強化というのを提案する。今の3人を鍛えても結果なんてすぐ出るはずないんだから」と強化プランを長期的なものに変更することを示唆。つまり、現状では世界に追いつくには「お手上げ状態」ということだ。
井上康生監督(34)も「競技者として退く選手にいろんな選手が完敗してしまったことに対して、強く責任を感じている部分がある」と危機感を募らせた。瀕死の重量級を襲った“穴井ショック”はしばらく収まりそうにない。
福井競輪場で開催された「第29回共同通信社杯」(GⅡ)は29日、決勝が争われた。レースは村上義弘(38)の番手を安東宏高(31)と競りだった長塚智広(34)が、取り切って直線抜け出しV。
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