阪神−広島 2回裏1死一塁、先制2ランを放ち一塁を回る新井良。後方は歓喜の阪神ベンチ=甲子園球場で
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◆阪神11−3広島
阪神が今季チーム最多11得点で大勝。2回、新井良の2ランで先制。3回にマートンの適時打で加点し、5回にはマートンの3ランなど4得点で大勢を決めた。マートンは4安打4打点。広島は今季初登板の篠田が5イニング7失点と乱れた。
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右中間方向に打ち上がった打球は失速することなくスタンドに飛び込んだ。2回1死一塁、新井良が篠田のツーシームを逆らわずにとらえた。2号先制2ランで今季最多11点の口火を切った。
「風は吹いていなかったんで。でも、入るとは思わなかったですね。練習のやっていることができたんで、良かったです」。勝利に貢献し、充実の表情を見せた。この日の試合前のフリー打撃の終了時、ラスト1球を右方向にはじき返した。水谷打撃コーチの助言で心掛けているセンター返しの確認作業。地道な積み重ねが右中間深くへのスタンドインという好結果をもたらした。
開幕4番を任されながら、左脚のケガで2軍へ。復帰後は7番降格。4月26日のDeNA戦(横浜)で開幕24戦目にして今季初ホーマーが飛び出したばかり。和田監督は「横浜あたりから、良太らしいスイングが出ていた。思い切りよいスイングができている」と分析。新井良自身も「1死一塁だったけど、ゲッツーOKで思い切っていってやろうと思っていたのが良かったです」と良い意味で吹っ切れているようだ。(中谷秀樹)
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