2013.5.1 05:04

驚弾!阪神・新井良、右中間最深部へズド~ン(2/2ページ)

2回 本塁打を放つ阪神・新井良=甲子園球場(撮影・森田達也)

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 “予告通り”の一発だった。試合前の打撃練習。兄・貴浩と並んで行ったフリー打撃では約20分間、バットを振り続けた。そして、最後の締めの一打。「ラスト!!」と声を張り上げると、左投手の高田打撃投手に外角の球を要求。右手で右翼席を指さした。1球目はとらえきれなかったが、おかわりして右翼ポール際に叩き込んだ。

 まさに「練習でやっていることができた」という一発だった。前日は守備の乱れで敗れたが、嫌な流れを吹き飛ばしてみせた。ただ、3本の指を立てて喜びを表すポーズは先にホームを踏んだ福留がしてしまい、できなかった。「あとでナリ(今成)と小さくやりましたし、それはそれでOKです」と苦笑い。だが、これも良太がチームのムードメーカーという証拠。その笑顔はベンチを明るくする。

 「いいときもあれば、悪いときもあるので。練習でできることの積み重ね。これからもああいうふうに打てるようにしたい」

 打順もいまは7番だが、4番も打てる。背番号「32」のバットから響く快音が、猛虎の快進撃の合図だ。 (西垣戸 理大)

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(紙面から)