六回一死満塁で、二塁へ猛烈なスライディングをみせ、併殺を阻止した福留。これがトドメの2得点を生んだ(撮影・森田達也)【拡大】
(セ・リーグ、阪神11-3広島、4回戦、2勝2敗、30日、甲子園)激しく黒土を飛び散らせ、得点をアシストした。7-0からすぐさま3点を返された直後。一走・福留がスライディングで戦う姿勢を示した。
「何も難しいプレーじゃない。普通のプレーですよ」
試合後は場面を振り返り、サラリ。当たり前のことをやった。六回一死満塁で、新井の二ゴロは併殺コース。しかし、一走だった背番号「8」は、二塁ベースカバーの遊撃・菊池が外側にステップを踏む方向に目がけて滑り込んだ。バランスを崩し、送球は大きく一塁をそれた。ダブルプレーでチェンジの打球が、結果的に悪送球を誘い、2者生還だ。三塁コーチャーを務める吉竹作戦・守備走塁コーチは「ああいうことをやっていかないと。大味の展開で、そういうことをきっちりできたのはいいこと」と、好走塁を評価した。