2013.5.1 05:02

虎・新井の本塁送球…久慈C「考えられない」

六回一死一、三塁で、一ゴロをホームに送球した新井。まさかのオールセーフに

六回一死一、三塁で、一ゴロをホームに送球した新井。まさかのオールセーフに【拡大】

 (セ・リーグ、阪神11-3広島、4回戦、2勝2敗、30日、甲子園)好投あり、猛打あり、そして好守あり。笑顔満開の試合後、恐縮ながら久慈内野守備コーチに尋ねた。新井のホーム返球だけど…と。

 7点リードの六回一死一、三塁。丸の正面のゴロを処理した新井はなぜか本塁に投げた。が、返球はそれてホームイン。

 「ウーン。本人に聞いてよ。考えられないプレーだよなぁ」と久慈コーチ。言葉に詰まるような問答をしながら歩いていると、すぐそばに背番号「25」がいた。

 「新井ッ、あの守備のこと、聞かれてるんだ。答えろよ」

 苦笑いしながら担当コーチが“指令”すると、謹厳実直な新井が即答。

 「一塁を踏んで、1つアウトです」

 ハイ、正解! って、ならばどうして出来なかったのか?

 和田監督の説明は「少し走者の動きを見て焦ってしまったかな」。一塁ベースを踏むつもりが、本塁で刺せると思って投げた、というわけ。

 公式記録員も「野選」ではなく、「失策」と断じたプレー。1つ間違えば、のシーンである。大量リードに救われたものの、接戦なら、どうなっていたか。六回一死満塁の打席ではボテボテの二ゴロ。一走・福留の好走塁で併殺を免れた。先発野手では、唯一ヒットなし。ただ、2四球を選んで出塁しただけに、あと一本がほしかった。

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(紙面から)