陸上の世界選手権(8月、モスクワ)のマラソン日本代表が25日、別表の通り発表になり、公務員ランナーの川内優輝(26=埼玉県庁)が2大会連続で選出された。陸上界きっての人気者はその破天荒な出走スタイルを変えず、本番まで11レースに出場予定。一方で気になるのはその勤務ぶり。ホントに公務員として働いているのか? 勤務先の埼玉県立春日部高校・工藤倫郎校長(57)を直撃すると…。
この日、春日部高で会見した川内は「目標は2年前に果たせなかった6位入賞を果たすこと。市民ランナーでも世界で十分通用するということをアピールしたい」。18位に終わった前回2011年韓国・大邱大会の雪辱を誓った。
その川内の代名詞は、闘志あふれる走りと驚異的な実戦の出走回数だ。今年は4月まで毎月フルマラソンを走っており、今後もハーフマラソンを中心に6月上旬まで毎週レースに出場。その後も7月のゴールドコーストマラソン(オーストラリア)など国内外で4レースを予定しており、本番に備える。
そのタフネスぶりは他の追随を許さないが、これも川内ならではの特殊な事情がある。走ることが仕事になっている実業団の選手とは異なり、練習時間は限られている。そのため、週末に全国各地で開催される市民マラソンなどさまざまな大会が、練習代わりになっているのだ。
ただ、川内は公務員。これだけレースに参加して仕事への影響はないのか、との疑問も浮かぶが…。その点を工藤校長に聞くと「見ての通り。しっかりしているし、仕事も完璧。日曜日にレースがあっても、月曜日には必ず出勤してきますね。羽田(空港)から直行することもありました。模範のような存在です」と非の打ちどころがないほどの勤勉ぶりだという答えが返ってきた。
同校は埼玉県屈指の進学校として知られ、文武両道を教育方針として掲げている。川内が担当するのは定時制(共学)の事務。仕事内容は電話応対から給食費の集金まで幅広い。それらをこなす川内は真面目かつ親しみやすい性格で、生徒の評判も上々だという。
「生徒の名前をよく覚えるんですよ。明るくて人気者です」(工藤校長)
ロンドン五輪出場をあと一歩のところで逃した昨年、川内の快進撃は始まった。4月のかすみがうらマラソンを制すと、北海道(8月)、シドニー(9月)、ちばアクアライン(10月)、防府読売(12月)と連戦連勝に近い勢い。今年も1月のエジプト国際を皮切りに別府大分毎日(2月)、長野(4月)と勝っている。
自らの特殊な環境から編み出した実戦中心の強化法はいまや「川内メソッド」と呼ばれ、トップ選手も参考にしている。公務員&勤労ランナーはモスクワでどんな走りを見せてくれるのか。
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