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6月 21

中小企業がプレスリリースで新聞・テレビ報道される為の8つの手順



電気工事会社で企画職をしている@aatokuです。
実は広報も担当したりしています。
なにぶん人手が足りないもので…。

新しいサービスや商品を開発したときに、どれだけ素晴らしいと思っていても
それを宣伝しないことにはお客様はやってきません。

そんな時、誰しもが「大手の新聞やテレビ局に一度でも取り上げて貰えれば…」と
想像をしたことがあると思います。

今日は、そんな想像をして止まない担当者に
中小企業が新聞・テレビに載る為に必要な8つの手順をお伝えします。

ちなみに私はこの方法で、NHK・日テレ・TBS・フジテレビ・テレビ朝日
読売新聞・毎日新聞から取材依頼や取材相談を受けました。
そして、両手で数える程度には掲載されています。

早速、その内容を見ていきましょう。


1.プレスリリースを書こう

何はなくともプレスリリースです。
プレスリリースとは平たくいうと「うちはこういう会社でして、この度こんなサービス(商品)を出しまして、つきましては興味がありましたらお問合せ下さい」という手紙です。

結論からいってしまうと、プレスリリースを書く→マスコミに送る→取材依頼を受ける
流れとしてはこれだけです。

と、いきなり言われても書けないと思います。

しかしプレスリリースを作らないことには、マスコミにアピールすることもできません。
まず書いてみましょう。

参考例はこの辺りに沢山あります。
適当に覗いて、気になった表題をクリックしてみて下さい。

http://news.livedoor.com/category/date/90/
http://news.ferret-plus.com/news/latest
http://www.tokyo-cci-nyukai.jp/businesspress/

この「気になった表題」というのが大切です。
自分が気になったということは、他の人も興味を引くタイトルが
付けられているということです。

後述しますが、プレスリリースを記者に見てもらうことが
最初にして最大の課題です。

 

2.プレスリリースの送り先リストを作ろう(心構え編)

素敵なリリースは書けましたか?OKです。
次のステップです。

作成したリリースの送り先をリストにします。
ハウスリストとも呼ばれますが、このリストは後に会社の財産になります。
できれば担当者一人に押し付けないで、会社一丸となってリストを作って下さい。

え、うちの会社はそんなチームワークないって?
大丈夫です。どこの会社も大差無いですって(笑
巻き込み力を鍛えるチャンスです。

リストを作る時に最も大切なこと。
それは「何でもいいから大手新聞かテレビに載れればいい」という考えを捨てることです。

プレスリリースはラブレターです。
ラブレターを無闇矢鱈に配って、女子から失笑を受ける
男子中学生になりたくないですよね。

マスコミさん相手も同じです。
届いた側って分かると思うんですよね。
「うちを選んで送ってくれた」のか、「どこでもいいから送った」のか。

何もリスト件数を絞れという話ではありません。
自分たちのサービスや商品に、興味を持ってくれそうと思える媒体だけを
リストアップして欲しいんですね。

 

3.プレスリリースの送り先リストを作ろう(リスト制作編)

さて、リスト制作です。
一気にいきますよー。

■テレビ
月曜~日曜まで、1週間分の新聞を用意して下さい。
テレビ欄を上から下まで見て下さい。
ここはうちに興味を持ってくれそうだなーというテレビ番組名に
蛍光ペンでラインを引いていって下さい。

■新聞
メモ帳片手に図書館に行って下さい。
大きい図書館をオススメします。
全国紙・地方紙・業界紙を一通り眺め、ここはうちに興味を持ってくれそうだなーという
新聞名とできれば記事や記者名をメモして下さい。

■雑誌
上の新聞と同じです。
自社の業界誌は絶対にチェックして下さい。

■ネット
業界にもよりますが、自社と同業界のニュースを多く扱っている
ニュースサイトやポータルサイトの連絡先を控えて下さい。
メールが多いのでPCのメモ帳などに控えましょう。
後々を考えてエクセルでも良いですね。

以上、いずれの調査も分かる範囲で「電話番号」を控えて下さい。
誌名だけ控えても役に立たないですからね。

Q.電話番号が分からない媒体がある
媒体の発行元を控えてgoogleなどで検索してみましょう。
大体は会社のHPに代表番号が書いてあります。

Q.HPを見たけど載ってない
えぇ、あまり表に出したくない企業もあるようです。
個人情報保護方針とかサイトマップとかお知らせ等々
あらこんなところに、という箇所に載ってたりします。

Q.やっぱり載ってないけど!?
マスコミ電話帳や、ハンドブックを1冊買いましょう。
でも0円で頑張るのが中小企業の誇りやん…

 

4.プレスリリースを書きなおそう

え?二度手間??
いえいえ違います。

きっとこのエントリーをご覧頂いているということは、プレスリリースをもとに取材された経験がない、もしくは純粋にリリースを書いたことがない方だと思います。

最初に作ったリリースと、集まったリストを見比べて
ほんとーーーーにそのリリース内容で送り先が興味を持ってくれるか
よくよく検討してみて下さい。

書くだけなら誰でもできます。
送ることも誰でもできます。

でも、取り上げられないと意味がないんです。
リリースとリストをよく見比べてください。

ここまでくれば、効果的なリリースの書き方はいくらでも調べられます。
google先生に聞くもよし。
最初に書いたリンク先で色々覗くもよし。

ポイントは見出しです。
タイトルで興味を引けなければ、本文は読んでもらえません。

Q.書き直すなら最初に訳も分からず作らなくても良いのでは?
最初からリスト作りを始めると、単調でいやになってしまうからです。
まずリリースを作っておけば、なんとか届けたくなるものです。
自社の商品やサービスについて改めて書くのは面白いですし。

そして1回で良い原稿は書けません。
期間を置いて、視点を変えて眺めて気づくことがあります。


 

5.プレスリリースの送り先リストを作ろう(送り先確認編)

長い道のりです。
挫けていませんか?

広報担当がいない中小企業が、予算を掛けずにPRするには
地道な作業の繰り返しでしかないのです。
頑張りましょう!

手元には想いを込めたリリースと、それが刺さるであろうリストがあります。
左手で受話器を持って下さい。
右手でボタンを押して下さい。

「あ、もしもし。私○○(会社名)の△△(氏名)と申しまして
この度□□(新商品やサービス)に伴って、ぜひ♢♢(媒体名)のご担当者様に
プレスリリースをお送り出来ればと思っています。
お送り先を教えて頂いてもよろしいでしょうか?」と名乗りましょう。

怪訝に思われる?と心配されるかもしれませんが
意外と親切に対応頂けますよ。
(ちゃんと媒体選定を行なっていればですが・・・)

もちろん相手方も多忙の時期があると思いますので
その時は改めるなり、時期を伺うなり工夫しましょう。

プレスリリースの送り先は媒体によって郵送、FAX、メールと様々です。
取り敢えず会社ごとに希望が違うんだなということを
予め頭の片隅に置いておいて下さい。

 

6.プレスリリースを送ろう

無事送り先が集まりました。
速やかに順次送っていきましょう。

特に担当者がハッキリしている箇所、興味を持ってもらえた箇所などは
優先的に送っていきましょう。
営業の見込みランク付けと同じイメージですね。

ここで「封筒やFAXをいかに目立たせるか」
「フォローコールはするべきか、しないべきか」
といった議論が社内で起こる気がします。

え、一人でやってる?
最初は自分もそうでしたよ、えぇ。
いいじゃないですか、脳内会議。

結論としては、どっちでも良いです。
取り上げられた経験からいうと担当者さんの氏名を聞けたかどうかや
電話中にどれくらい興味を持ってもらえたかの方が大きいです。

どちらもやれるならやるべきですが、取り上げられるかも分からないものに
神経を使う作業をするのは思いのほか疲弊します。

プレスリリースはラブレターです。
きれいな封筒を使うべきか、送ったあとすぐ声を掛けた方が良いか。
どちらもその人、その時次第だと思いませんか?

 

7.問合せを待ちましょう

運がよければマスコミから問合せが入ります。
「取材をしたい」なら最高ですね。
「取材の協力を頼みたい」割とよくある問合せです。

マスコミさんはマスコミさんで載せたい記事や予定、考えがあります。
リリースがそれと微妙にリンクしている時は協力依頼が来たりします。
「今、こういう放送(記事)を考えているのだけど…」という入りですね。

いずれにしても可能なかぎり協力しましょう。
全く記事にならないことの方が多いですが、担当の方と面識を持てます。
名刺を頂ければ良いですがお会いできないことも多いですね。
ですが、少なからず覚えては頂けます。

次回リリースを送るときは必ず宛先に加えましょう。
見込みランク「A」の心持ちで!
継続は力なりです。

 

8.正式な取材依頼

おめでとうございます。
取材依頼を受けました。
努力が報われた瞬間です、泣くのは早いですよ。

祝勝会は掲載確認をしてからです。
取材を受けても、差し替わることもありますからね。
差し替わることが往々にしてあるんです。

さて、私たちにとってはまさに千載一遇の機会。
しかし、前述の通り取材する側は多忙です。

「明日撮れます? 」とかザラにあります。
予め心構えをしておいて下さい。

取材を受けるときは社員一同緊張の面持ちでしょう。
いたずらに格好をつけても良いことないのでリラックスして望んでください。
後でテレビや紙面を見たときに、赤面必至です。。

出来る限り担当の方とは話をしましょう。
掲載内容と自社のサービスが似通っているときは
2度3度と継続して取材の依頼を頂けますよ。

 

まとめ

以上、中小企業が新聞・テレビに載る為に必要な8つの手順をお届けしました。
残念ながら特別なテクニックも、掲載率を上げる魔法もありません。

でも、得てしてそういうものです。
地味なことを地道に繰り返せるかどうかなんです。

見返りを求めたらラブレターなんて書けないですよね。
本当に伝えたい気持ちがあれば、応えては貰えなくても
せめて僕の想いを知って貰えれば。

…だんだん趣旨がずれてきましたね。

さて、最後に少なからず掲載率を上げる方法。

一つは時流に乗ることです。
何だかんだ流行りものは強いです。

もう一つはリストの精度を上げることです。
リリースを繰り返すことで、少なからず興味を持ってくれる媒体と
そうでない媒体が分かってきます。よしんば馴染みの担当さんもできます。
興味を持ってくれるひとにアプローチをする。
これは当然ながら間違いのない方法です。

以上、悩める全ての広報担当へ。

え、自分は広報じゃないって?
大丈夫、私もなんちゃって広報です。

 

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