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焼却灰は3メートルほど積み上げ土で覆って
埋め立てる計画(高岡市不燃焼物処理場) |
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震災がれきの本格受け入れを県内で最初に始めた高岡市は、30日、本格受け入れ後初めての焼却灰を処分場に運び入れました。
反対する市民らの姿はなく、混乱はありませんでした。
高岡市手洗野の不燃焼物処理場では、午前11時ごろから焼却灰の運び込みが始まりました。
30日5回に分けて搬入された焼却灰は合わせておよそ20トン。
近くの住民13人が立ち会うなか、市の職員が空間放射線量率を測定しました。
その結果、灰を捨てる前は1時間あたり0.08マイクロシーベルト、また捨てた後は0.06マイクロシーベルトで、基準値を下回りました。
焼却灰は、土で覆って埋め立てる計画です。
高岡市は、震災がれきをことし12月末にかけておよそ1700トン焼却する計画で、その間、空間放射線量率の測定や処理場から排出される 水の検査を定期的に行い、結果をホームページで公表します。
この震災がれきの処理は全国的にどの程度進んでいるのでしょうか。
環境省は当初、震災がれきの推定量を岩手で480万トン、宮城で1150万トンと見積もっていました。
被災地だけで処理していては10年以上かかるとして、広域処理が必要だと全国に呼びかけたんです。
しかし現地で分別などが進み環境省が、がれきの量を算出しなおした結果、岩手が366万トン、宮城が1103万トンと修正されました。
このうち岩手は39%、宮城は51%の処理がすでに終わっています。
この結果、広域処理の必要量も岩手で30万トン、宮城で39万トンに修正され、必要量の4割にあたる28万トン余りは富山より先に行っている全国15都府県で処理済みです。
さらに37万トン余りは受け入れ先が決まっていて、残る調整中の部分から今回、高岡市が1700トンを受け持つことになったんです。
今後は富山と新川でも受け入れが始まります。
富山地区広域圏が3000トン、新川広域圏が1500トンから1600トンの受け入れを見込んでいます。
ただ、高岡が当初の予定量より減った経緯があるので、受け入れ量は変わる可能性があります。
震災がれきの処理は岩手、宮城ともに今年度中に完了する可能性が高くなっています。
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