フルートを長く吹いていると肩や首が凝ります。どうすれぱ凝らなくなりますか?

肩や首が凝るのはフルートを吹くとき、凝る場所の筋肉に無理な力が加わっているからです。ですからその余計な力を抜くようにすれば凝らなくなります。では、なぜ余計な力が入るのでしょうか。それは、体の一部分がねじれていたり、力んでいるからです。長い時間うしろを振り向いていたり、肩を上げていたりするのと同じことです。あなたは体をねじっていませんか。もしフルートを吹くとき、顔と体がまったく同じ方向を向いているとしたらフルートを持たないで吹くときの構えをしてみると、腕や関節にかなり力が入っているのがよく分かります。これは、合奏のときなどに椅子の正面に譜面台を置き、椅子に行儀よく座って、それから楽器を構えるのでこのように体をねじらなければならなくなってしまうのです。かりにねじれていないとしたら、えらく横目で譜面を見ていることになります。では、どのように構えればよいか順に説明してみます。
(1)足を肩幅位に開いて立つ。
(2)背筋を伸ばし、顔を起こす。(身長を測るときのようにできるだけ背を高く見せる感じ)
(3)両肘を持ち上げて体から同じ位、離れるようにする。手は体の正面の胸の高さにある。肩は上げない。
(4)手はそのままの位置で両腕を鳥の羽根のように動かして、肩、首、腕などに力が入っていないことを確認する。
(5)そのままの姿勢で楽器を持ち、顔を40°位左に向け、マウスピースを口にあてる。
(6)肩から下は固定して、楽器、腕、首を左右に回してみる。
(7)楽器をいったん置いて、楽器無しで(6)の動作をしてみる。右や左に片寄り過ぎると肩や腕、首などが窮屈になるのが分かるので、その中間で体の一番楽な姿勢を見つける。
(8)(7)で見つけた姿勢でフルートを構え、もう一度(4)や(6)の動作をして、どこかに無理がかかっていないか、余計な力は入っていないかを確める。
(9)そのとき楽器はまったく水平ではなく、足部管の方が少し下がった状態になっているので顔を少し右に倒してマウスピースと唇が平行に保たれるように注意する。このようにして、顔と体の正しい向きを理解し、(4)や(6)の動作をときどきやってみて、余計な力が入らないように日ごろから注意をすれば肩や首も凝らなくなると思います。また、合奏のときの椅子は、最初から40°位右方向に置いて座るのが良いと思いますが、もしまっすぐに置く場合であれば椅子の右角に腰掛けるようにすればよい姿勢で楽に譜面を見ることができます。(牧野正純)

スタッカートかうまくできません。どうすれぱいいですか?

 スタッカートで演奏しようとする部分のテンポを十分に遅くして、まず、タンギング無しで「フッ・フッ・フッ」という風に、音を短く切って吹く練習をします。そのとき、絶対に「K(u)」の発音をして音を切ったり、息を止めたりしてはいけません。息が出ているときも止まっているときも、常にノドや唇は開いている状態に保ちます。
 うまく切れるようになったら徐々にテンポを上げて目的の速さに近づけていきます。
 そして、最後にタンギングを加えて音の立ち上がりをはっきりさせます。また、そのときのタンギングは、歯の裏側でタンギングするよりも上唇に舌が触れるタンギングをした方がより明確な発音が得られるので、演奏する速さにもよりますが、できるだけ後者の方のタンギングをされるようおすすめします。それから、息だけのときはよく鳴っていたのに、タンギングをつけると鳴りにくくなるということもあります。そのような場合は、タンギングによって息の流れが変えられてしまうから鳴らなくなってしまうのです。「タンギングの方向」が狂っているのです。もしタンギングによって「息の玉」をはじき出すと考えるならば、どの高さ、どの方向にはじき出せば一番よく鳴るかをいろいろ試します。スタッカートで演奏するとき音を息で切らずに強いタンギングをして、あとは舌で息をとめてしまう人をときどきみかけますが、これは良くありません。音に響きが無くなり粗雑な音になってしまいます。これは、ひとつひとつの音を聞きながらゆっくり吹いてみればよく分かります。「舌で切るのではなく、息で切る」という感じをこれらの練習方法で早くみつけてください。そうしないとスタッカートの音楽でよく要求される「軽さ」とか「かわいさ」などがうまく表現できません。
 それともうひとつ、「スタッカート」と「アクセント」の区別のはっきりしない人も多いのです。「スタッカート」とは、もともと「分離した」とか「切り離された」という意味で「はっきり切って発音する」ことをいい、「アクセント」は「強勢」と訳されていますが、要するにまわりの音よりも引き立つように演奏することをいいます。それらをよく理解し、スタッカートのイメージをはっきりさせればよいと思います。(牧野正純)

フルートを吹くと右小指が痛くなりますかどうすれぱいいでしようか?

これは私もフルートを始めたころ経験しましたのでよく分かります。痛くなる直接の原因は、右の小指がピンと伸びて突っ張っているからです。指を軽く曲げて突っ張らないようにすれば痛くならなくなるのですが、そのまま小指だけを曲げようとしても、すぐ元通りに伸びてしまってなかなか思うように曲げられません。それは、右手親指や手首の位置、楽器を持つときの楽器の角度などに影響されているからです。
(1)まず楽器の角度をできるだけ安定する角度にします。自分の方に倒し過ぎると小指に多くの負担がかかってしまい、曲げた状態ではささえきれなくなってしまいます。
(2)右親指を出し過ぎないようにする。
(3)右手の小指と親指の間の距離を広くする。
(4)右手の親指と人差し指の間を広くする。
(5)右手小指の指紋のうずの所でキイを押さないで、指の右側面に近い所で押すようにする。
(6)Ebキイのスプリングが強過ぎて、小指を曲げてキイを押そうとしても重くて動きにくい場合があります。こんなときはスプリングを適当な強さに弱めてください。
(7)右手首を下げる。
(8)右手首を右(小指側)に移動させる。
(9)右手首を右に回す。
今まで小指にかかっていた力を親指に分担させて、小指の負担を軽くしてやる気持ちで以上の方法を試みてください。かならず右手小指を突っ張らせないで楽器を持てるようになります。そうなれば小指は痛くならないで楽に動かせますし、薬指や中指も以前よりずっとスムーズに動かせることができるようになるでしよう。(牧野正純)

フルートをはじめて半年になります。中音域は出るのですが高音が出ません。どうすれば出せるようになりますか?

高昔域の出したい音のオクターヴ下の音をmfからfぐらいの音量でしっかり鳴らします。そのとき「風音」や雑音が入らないように唇やアゴの緊張をとり、できるだけよく響かせるようにします。次に口や唇をまったく変化させずに息のスピードを上げてスラーでオクターヴ上の音にあがる練習をします。このとき鏡を見て上の音にあがる際に唇に力が入らないように注意します。これでもまだ出にくいときは、まだ息のスピードがたりないのですから喉をもっと広げて息のスピードをもっと速くしてください。かならず出るようになります。
 中音がよく鳴るのに高音が出ないというときは、次の原因が考えられます。1) 息のスピードがたりない。2) 息がマウスピースにうまく当たっていない。この二つですが、1) の場合は、おなかからおもいっきり息を出して、短い時問(1,2秒)でいいですからffで高音を出す練習をしてください(最初はタンギングなしの方がよいでしょう)。もともと息の出ている量が少ないのですから、出そうとする音のイメージをもっと大きなものに切り替えて、息を十分に出すようにしていってください。
 2) の場合は、息のスピードや量を「おなか」をあまり使わずに主に口で調節していて、高音を出すときに唇を締めて息のスピードをあげようとしています。その唇を締める動作によって息の方向が変わってしまい、マウスピースの音の出るポイントから息がはずれてしまうのです。
 『息も結構出して一生懸命吹いているのに高音が出ない』などというときは、これが原因です。「おなか」をよく使って十分にリラックスした唇で高音を出せるよう練習することが必要です。「おなか」は高音のとき締め、低音のとき緩めます。この「締める」というのは、息を吸うと胸の部分とおなかの部分に空気が入りますが、その空気をおなかを引っ込めて全部胸に持ち上げるようにすることをいいます。そして、先ほどの中音からスラーでオクターヴあがる練習のときにもこのおなかを使うのですが、上の音が出るときに締めるのではなく、もっと前に締めるようにします。音が出るときに締めたのではその効果がよく出ません。また、おなかを締めたとき意識がおなかだけにいき過ぎて、息のスピードが落ちないように気をつけてください。おなかがうまく使えるようになれば自然に唇の力も抜けてきて響きのある美しい高音が出せるようになってきます。(牧野正純)

音符の上に小さな○が記されています。これはどのように演奏すればいいのでしょうか。

これは『ハーモニックス』の記号です。通常は13度下の運指(あるいはオクターブ下)で演奏します。1stFLのEの音はAの運指で(オクターブ下のE)で出すのですが、普通の運指に比べて音が出しにくいのでP、PPの時には難しいです。その音によっては音色のイメージをなるべく保って普通の運指で演奏した方が良い場合もあります。(声に例えると裏声のような感じです)(牧野 正純)

力のある(こしがある?)音がだしたいのですが出ません。息をたくさん入れようとすると音が裏返ります。どうしたらいいですか?

1 口、唇の回りはできるだけリラックスさせる、
2 中、高音のffをお腹をふくらまして吹いてみる、
この2つを試してみてうまくいかない場合、歌口の角度、歌口の開け具合(下唇が歌口を塞ぐ量、4〜3分の1)が良く無いのだと思います。工夫して少し変化させてみて下さい。
歌口は、ffの時は少し内向きにして楽器の抵抗を強くし、ppの時は開けぎみにして息が入りやすくします。息の強さと楽器の抵抗が釣り合うとき良い音が出ると思います。(牧野正純)

いい音を出そうとすると息が全然続かず、早くブレスをとろうとすると曲に不自然なほど間が空いてしまったり、大きくブレスの音が入ってしまいます。直そうととは心がけているのですがもう癖になってしまっているようでなかなか直りません。直すためどう練習したらいいか教えてください。

いくつかアドバイスしますので試してみて下さい。
頭部管だけを左手に持ち、左親指で歌口の手前側(いつも下唇がある部分)を3〜4分の1塞いで、その親指の上に先を上下に押しつぶした細いストロー(ヤクルトに付いているのが良い)を乗せて歌口の息の当たるエッジとの距離や角度を変化させて吹いてみて下さい。意外と少ない息でハッキリとした音が出ることが実感できると思います。このストローのような息を唇だけで作るようにして、そこへ良い角度で歌口を持っていけば同じような音が出るはずです。(ある程度の細さの方向性のハッキリした息)が分かれば息の効率が良くなるはずです。

ブレスは(息が無くなる)から取るのでは無く、音楽の波に乗って、音楽上必要な形で取るようにしないとプツプツ切れた感じになってしまいます。また、息は約70%以上出すと速く息が取れなくなります。100%近く出してしまうと深呼吸のような吸い方しかできなくなくなってしまうので、どこでブレスをするのか、しっかり計画をたてておきましょう。

息を溜める為のブレスではなく、音を出す直前のブレスはつぎに出そうとする音がffならば大きく勢い良く吹い、ppならばほんの少し軽く吸うようにするとうまく発音できます。テニスのラケットのバックスイングに例えると、打つ玉の違いでバックスイングの大きさを変えるようなものです。その時にもしっかりリズムに乗ってブレスすることを忘れないで下さい。

以上のことをとりあえず試してみて下さい。
           TKWO FL 牧野 正純

フルートの頭部管の位置があまりにも外側に来るのはダメなのでしょうか。外側が一番吹きやすいのです。でも直した方がいいですか?

FLの頭部管の角度は 構えの姿勢、胴部管の持ち方、息の出る方向などを総合的に組み合わせて考えなければなりません。
 歌口の息の当たるエッヂのタテの断面図を想像してみて下さい。
ボートの先のような形をしています。このボートの中心線とあなたの唇の間から出る息の中心線がうまく重なればいい音が出やすいのです。あなたの口にとって(細い、方向のハッキリした息)を出しやすい方向はどっちか?(たぶん消しゴムのカスを吹き飛ばす方向)を確認して、 すべての指を動かしやすい角度で楽器を持ち、先程の中心線が合いやすいように頭部管をセットするのが基本だと思って下さい。そのとき、楽器に付いているマークや印は完全に無視して下さい。
構えた時に歌口の穴が真上より少し手前側を向いているのが普通だと私は思っています。外側を向けた場合、息を当てるマトは大きくなるのですが、芯のあるハ
ッキリした音は出しにくく、息の消費も多くなり、音の強弱に音程が影響を受けやすくなります。
手っ取り早く音が出せるだけではなく、音の大小、高低、微妙なニュアンスをきちんとコントロール出来る歌口のアングルを見つけて下さい。
TKWO FL 牧野 正純

私は中2です。ビブラートがかけられません。良い練習法をおしえてください

次の要領で練習してみて下さい。
1.中音域の出しやすい音を1つ選び、音がフラフラしないようにロングトーンをする。
2.その音をクレッセンド、ディミヌエンドをゆっくり、そして幅を大きく吹く。
3.そのクレッセンド、ディミヌエンドを段々速く(幅を狭く)していきます。
 (ワーーーワーーワーワワワワ・・・・というように)
 その際、無理に速くしようとするとノドが『クックッ』と鳴ることがありますがそれは良くないのでノドが鳴らないよう気をつけて又遅いところから練習します。
4.速いビブラートには速い息が必要です。
5.唇を固くしていると音が変化しません。唇、口の回りはできるだけ柔軟にしましょう。
6.ビブラートがかけられるようになったら曲のその場面にふさわしい表情のビブラートがかけられるように色々工夫して下さい。
7.長く伸ばす音で和音を構成している音のところではピッチが合わなくてうなっているように聞こえるのでビブラートはかけないほうが良いです。

音が響かないんです。特に低音が、ほとんどと言っていいように響きません。音色が悪いのも原因なのかもしれませんが、大きな音を出せません。息をいっぱい入れようと思って、息をいっぱい入れたら音が裏返るし、多く、ゆっくり入れようと思ったら、リッププレートに、デカく息のあとがついて、ノイズの音(息もれ)ばかりがするんです。どうやったら、あんなに響かせれるんでしょうか??やっぱり、音色が悪いから、響かないのでしょうか?音色は、鏡を見て、アンブッシャーの形を気にしてやっています

フルートで低音がしっかり出せたらもう一人前という程低音は難しいのです。低音は息のスピードが遅いので息の方向をハッキリさせなくてはなりません。ですから『平たい、薄い息』ではしっかりした低音は出しにくいのです。唇を少し突き出す感じで『タテは広く、ヨコは狭い』息で吹いてください。そして、なるべく少ない息で音が出せるようにして下さい。それから少し強めに吹いてみて、音が大きくなれば良いのですが、音質がただ希薄になるようだと歌口の当て方、角度がよくないのです。色々工夫してきちんと反応するようにして下さい。低音は、『息の量=音量』とはいきません。低音がしっかり聞こえる音にするには『音質』が重要です。『フワー』という音ではなく『ビー』というビートのある音(オーボエのような)に近ずけるようにします。GやAなど出し易い音から吹き始めて順に下の音に移っていきます。その時、音量、音質ができるだけ落ちないよう工夫して下さい。また、唇はできるだけリラックスさせ、口の中はあくびをかみ殺すか、卵が一個入っているような感じに広げます。以上のことに注意して時間をかけて練習すればきっといい低音が出せるようになります。そうすれば他の音域もうんと良くなります。 あせらず気長に頑張って下さい。 牧野正純

私はフルートを吹いています。私の唇はけっこう分厚いのですが、その場合口の形はどうすればよいのでしょうか??

日本人の唇はフランス人など西欧の人達よりかなり厚めです。フルートを吹くのに必要な『細くて、スピードのある息』をつくるのに『笑う口』のように唇を横に引いてしまうことが多いのですがそのようにすると唇の外側を使うことになって『風音』が出やすくなってしまいます。唇を少し突き出して『細くてスピードのある息』を出せるようにしましょう。丁度『消しゴムのカスを吹き飛ばす時の口』のように。そこへフルートの歌口を良い角度で持っていけば美しい音が出るはずです。また、唇を突き出すことで上唇の中央にあるでっぱりも上に持っていけるので息もコントロールしやすくなります。  牧野 正純

今年中学校に入ってまだ1年生、まだフルートをやり始めて1ヶ月くらいしかたっていないのですが、『息をしっかり入れる』ということができません。音が出なくなってしまうこともあります。ロングトーンをやるといいかな?と思ってやってはみているのですが、ロングトーンの息が続きません。どうやったら、『息を続かせる』ことと『しっかりした音を出す』ことができますか。

次のように試してみて下さい。
頭部管だけを左手に持ち、左親指で歌口の手前側(いつも下唇がある部分)を3〜4分の1塞いで、その親指の上に先を上下に押しつぶした細いストロー(ヤクルトに付いているのが良い)を乗せて歌口の息の当たるエッジとの距離や角度を変化させて吹いてみて下さい。意外と少ない息でハッキリとした音が出ることが実感できると思います。このストローのような息を唇だけで作るようにして、そこへ良い角度で歌口を持っていけば同じような音が出るはずです。(ある程度の細さの方向性のハッキリした息)が分かれば息の効率が良くなるはずです。
フルートはどんな吹き方(良くても、悪くても)でも音は出ます。悪い吹き方だとすぐにカベに突き当たります。美しい音が出ていれば良い吹き方です。少しでも良い音を追求して下さい。
楽器をセットする時、とくに頭部管と胴部管をつなぐときにメーカーのマークや矢印などはいっさい無視して下さい。Cisのキー(左人指し指のキー)の左側の指の触っていないキーの延長線上に歌口の穴の中心が来る位にセットします。
息を出すときは歌口ではなく自分の正面に向かって吹きます。
以上のことをとりあえず試してみて下さい。何かひらめくかもしれません。 牧野 正純

私は主に部活ではサックスをやっているのですが、家では趣味でフルートを吹いています。最近ヴィブラートの練習をしているのですが、うまくかかりません。どうやって練習すると良いのですか?あと、息でかけるのっていいのですか?

次の要領で練習してみて下さい。
1.中音域の出しやすい音を1つ選び、音がフラフラしないようにロングトーンをする。
2.その音をクレッセンド、ディミヌエンドをゆっくり、そして幅を大きく(深く)吹 く。
3.そのクレッセンド、ディミヌエンドを段々速く(幅を狭く)していきます。
 (ワーーーワーーワーワワワワ・・・・というように)
 その際、無理に速くしようとするとノドが『クックッ』と鳴ることがありますが
 それは良くないのでノドが鳴らないよう気をつけて又遅いところから練習します。
4.速いビブラートには速い息が必要です。
5.唇を固くしていると音が変化しません。唇、口の回りはできるだけ柔軟にしましょう。
6.ビブラートがかけられるようになったら曲のその場面にふさわしい表情のビブラー
 トがかけられるように色々工夫して下さい。
7.長く伸ばす音で和音を構成している音のところではピッチが合わなくてうなってい
 るように聞こえるのでビブラートはかけないほうが良いです。 
8.もちろん『息』でかけて下さい。
 このような感じで練習してみて解らない事が有ったらまた質問して下さい。
                            TKWO FL 牧野 正純

中学でフルートを吹いているものです。ある曲で高音のF#とAのトリルがあるのですが、なかなかうまくいきません。いい運指はないでしょうか。

まず中、低音のF#の運指をして下さい。それから右小指をC#のキーに移動させて、左右両方の薬指を同時に動かして下さい。
TKWO FL 牧野 正純

フルートを吹くと、たくさん息の音がしてしまいます。どうすれば小さくなりますか?高音がキンキンした音になってしまい、よく響きません。どうしたらきれいで、響きのある高音になりますか?

高音が硬い音になったり息の音が多いのは多分唇を硬くしているのだと思われます。中音の出し易い音を一つ選んで良く響かせてロングトーンをします。良い音がでたら唇の状態は変えず、息の量、スピード、運指を変えてオクターブ上の音を出します。息の量、スピードが十分に出ていればかなり良い音が出せるはずです。高音をきつい音にしない為には口の中はなるべく広くし、中音を吹く時のように唇をリラックスした状態で吹きましょう。
息の音を減らす為に次のことを試してみて下さい。
頭部管だけを左手に持ち、左親指で歌口の手前側(いつも下唇がある部分)を3〜4分の1塞いで、その親指の上に先を上下に押しつぶした細いストロー(ヤクルトに付いているのが良い)を乗せて歌口の息の当たるエッジとの距離や角度を変化させて吹いてみて下さい。意外と少ない息でハッキリとした音が出ることが実感できると思います。
このストローのような息を唇だけで作るようにして、そこへ良い角度で歌口を持っていけば同じような音が出るはずです。(ある程度の細さの方向性のハッキリした息)が分かれば息の効率が良くなるはずです。
フルートはどんな吹き方(良くても、悪くても)でも音は出ます。
悪い吹き方だとすぐにカベに突き当たります。美しい音が出ていれば良い吹き方です。少しでも良い音を追求して下さい。
楽器をセットする時、とくに頭部管と胴部管をつなぐときにメーカーのマークや矢印などはいっさい無視して下さい。
Cisのキー(左人指し指のキー)の左側の指の触っていないキーの延長線上に歌口の穴の中心が来る位にセットします。
息を出すときは歌口ではなく自分の正面に向かって吹きます。
以上のことをとりあえず試してみて下さい。何かひらめくかもしれません。 TKWOFL牧野正純

長い間使っていたオフセットカバードキーのモデルからインラインリングキーのモデルに買い替えました。私は元々指を上げすぎてしまう癖があるようなのですが、それも関係があるのか、なかなか穴を指でふさぐことができません。今は半分以上のキーをゴムみたいなものでふさいでいる状態です。特に左手の薬指が難しいです。早く全部のキーの穴をあけたいのですが、慣れていくためには具体的にどんな練習をすれば効果的でしょうか?アドバイスをお願いしますm(_ _)m

一番の方法は、音が出なくても栓を全部外して練習することです。
一月ガマンすれば必ず吹けるようになります。
最初は音階をゆっくり練習してどの指が塞がりにくいのかを知ります。次に両方の手首の位置(カバーキーを使っている場合左右が離れている事が多いです。左手首を楽器の真下に持ってゆき、左手首で楽器の重さを支えるようにします。)と右親指の位置(なるべく左の位置で支える。極端な場合G#キーの裏蓋のすぐ右横に置く場合もあります。こうすることで右小指を操作した時に右中、薬指の空くのが防げます。)を工夫して下さい。その時、鏡を見て行うとより効果的です。カバーキーの場合は指先に力が入りやすいです。リングキーの場合は指を行儀良くリングキーの中心に置かなければならないのでかなり窮屈で、それほど指先に力が入りません。力が入るということは次に指を上げにくくなるということです(指がつっぱった状態)。逆をいうと、この窮屈さに慣れれば指が速く動くようになります。また、リングキーの穴から指に音が伝わってくるので『音』に対しての感覚が繊細になります。目に見えて変化してくれば練習も楽しくなります。耳と指先の感覚を良く働かせて早く吹けるようになって下さい。 TKWO FL 牧野正純

私が持ってる楽器はリングキーなんですがカバードキーとの音の違いってあるんでしょうか? おすすめの楽器があったら教えてください。

会場で聞いたときに音色でリングかカバーかを聞きわけることはできません。 でも、吹き手にとってはかなり感触が違います。リングの部分がきちっと塞がっていないと音がうまく出ませんし、リングの穴から指先に音の振動を感じますから『音の響き』と『指先の感覚』に敏感になり、『音』に対して神経が繊細になります。
特におすすめの楽器は有りません。 どんな楽器にも欠点はあります。 本人が気分良く吹ける楽器がベストだと思います。 TKWO FL 牧野 正純

私は、高1でフルートを吹いている者です!!中音域(特にEの音)のpがどうしても苦手で、オクターブ下の音が出たり、細い音になってしまいます…。どのように吹けば、響きのあるpの音が出せるのでしょうか??どんなことでもよろしいので、アドバイスをください!!よろしくお願いします!!!!

低音のEの音をおもいっきりクレッセンドしていくと ある所で中音のEに変わってしまいます。
これはフルートの管の中の空気が抵抗となり、そして 吹く息の速度に比例して抵抗も強くなるので息が入り きれなくなり、少しはじき出された形になって、結果的には1つ上のポイントを吹いたのと同じことになって中音のEが出るのです。
逆に中音をディミヌエンドしていって低音に音がひっ くり返るのは抵抗が弱くなって息が管の中に入るよう になった時に低音が出てしまうのは当然です。 ではどうすれば良いのか? 最初から1つ上のポイントを狙って吹いて下さい。そ うすればどんなに弱い息で吹いても低音がでることは ありません。
低音と中音の音の出るポイント(的ーまとのようなも のをイメージして下さい)は別のところにあると理解 して下さい。
別のたとえでは、バケツを2つ縦方向にならべて手前 側が低音、向こう側が中音として、ホースで水を入れ ています。手前のバケツに水を入れている時にホース を持つ手は固定したまま水道の蛇口を大きく開けると 水の勢いは強くなって向こうのバケツ(中音)に入っ てしまいます。逆に中音のバケツに水を入れている時 に蛇口を閉めていくと水の勢いが落ちて手前のバケツ に入ります。でも、ホースの先を指でつぶして細くし たり、ホースの先の角度を変化させて水の勢いにかか わらず、思ったバケツに水を入れることができます。
このコントロールを唇でしなければなりません。 リコダーのように歌口が固定されていないからフルー トは美しい音色で音程良く演奏できるのです。
弱い息の時は息が入り易いように歌口を少し開け目に、 強い息の時は歌口を少し手前に向けて抵抗を大きくし て息をしっかり中に吹き込むようにすると良いでしょ う。『楽器の抵抗と息の強さがつり合った時、音色も 音程もよくなる。』
歌口を1定の角度に固定していては音色も音程も良くできません。
少しでも参考になりましたか? とりあえずトライしてみて下さい。  TKWO FL 牧野 正純

私は中3で、自分の楽器を持っているんですが、それはリングキーなんです。カバーキーよりとても気に入っているんですが、私は手が小さくて、左の薬指の部分がどうしても届かなくて、素早く穴を塞げないんです。穴に詰めなくてもすらすら押さえれるようになりたいです。やっぱり、手が小さいと塞げるようになれませんか?アドバイスお願いします!

左の薬指がキイに届かないというのは『左手首が左側に寄っている』可能性があります。左の手の平が下を向いているようなら間違いありません。左手首でフルート全体の重さをささえられるように左手首をフルートの真下へ移動させてみて下さい。丁度ボーイさんが水の入ったコップをお盆にのせて持って来るときのように。そして、手の平は自分の方ではなく、右側を向くようにします。こうすれば十分届くはずです。また、指にあまり力が入らなくなりますが、逆に指がこわばったり、つっぱったりしないので運指がスムーズに速く出来るようになります。 TKWO FL 牧野 正純

わたしは中学3年でもう部活も引退したのですが、授業でフルートをやることになったんです。授業時間は50分しかなくその間に基礎練習と曲と両方をやらないといけなくて、約1ヶ月のブランクがあるので基礎はしっかりやりたいのですがそうすると曲が練習できなくなってしまうんです。絶対にやった方がいいもの、やり方などのアドバイスをいただけたらと思います。ほんとは自分にあったものをやるのが一番だと思うのですが、ピアノと合わせるということなので相手に迷惑かけられないんです。よろしくお願いします。

1.できるだけ大きな音で、出た瞬間が一番強く出るように、ハッキリしたタンギング
 でロングトーンを練習する。
2.曲を練習するときは、メトロノームを使い、最初は『絶対に間違えない』ぐらい遅
 いテンポでリズム、スラー、ダイナミックを正確に吹く練習をしてできるようになっ
 たら1目盛ずつ速くして仕上げのテンポにもっていきます。
 細かい部分ができないうちにテンポを速めるのは厳禁です。
 そこまでいけば、曲奏も自然に判ってくると思います。
TKWO FL 牧野 正純

フルートを吹くときの口の穴が何をしても大きくなり、息の音がたくさん出てします。肝心の音が息に隠れて聞こえないんですけれどどうすれば穴が小さくなりますか?

1つ実験をしてみて下さい。 
頭部管だけを左手に持ち、左親指で歌口の手前側(いつも下唇がある部分)を3〜4分の1塞いで、その親指の上に先を上下に押しつぶした細いストロー(ヤクルトに付いているのが良い)を乗せて歌口の息の当たるエッジとの距離や角度を変化させて吹いてみて下さい。意外と少ない息でハッキリとした音が出ることが実感できると思います。このストローのような息を唇だけで作るようにして、そこへ良い角度で歌口を持っていけば同じような音が出るはずです。
この実験で細い息のイメージがかなり具体的になったと思います。また、細い息というのは唇を横に引いて細くするのではなく、唇を突き出すようにして唇のつくる息のトンネルを長くすると唇を硬くしないで細い息が作れます。
これらのことを参考に練習してみて下さい。

私はフルートで専門学校に通っているのですが、通う直前にフルートを始めたという事もあり、基礎練習と楽曲や吹奏楽の練習との割合等でとても悩んでいます。特に最近、レッスンでの先生の求めるレベルと自分の現在のレベルのギャップを非常に感じてしまい、どうすればいいのか分からなくなってしまいました。自分としてはまだ初心者を脱していないと思うので基礎をみてもらいたいと考えているのですが、学校のテストもあるのでどうしてもレッスンでは楽曲だけになってしまいます。しかし、そのギャップの所為か、レッスンから何も得られない、という事が数回続いています。因みに今さらっているのはモーツァルトのコンチェルトDdurです。楽器を始めて1年なのですが今のレッスンは自分に合っているのでしょうか?先生に相談するべきでしょうか?

私も生徒を教えていますが、『この生徒にはいま0000が足りないからXXXXの課題をやらせよう』というふうに、その時点で1人1人の生徒に適した課題を与えるようにしています。あなたの場合も何か目的があって先生がDdurを与えていると思います。なにか疑問に感じながら練習していても成果があがらないでしょうから率直に先生に相談してみて、スッキリした気持ちで練習に打ち込めるようにすると良いと思います。
TKWO FL 牧野 正純

上手な人は、私の音とは違って、なんというか、明確な音と言うか、輝きのある、パキンとした、すっごくキレイな音をだしていると思うんです。いい音の人とそうでない人は、全然違う音がしてると思うのですが、何が違うのでしょうか。私もその音が出したいです。それには、どんなことを意識して練習すれば良いでしょうか?

目の前で吹くところを見れば、『こうしてみたら』とかアドヴァイスできますが、たとえば、医者が患者に電話で『調子悪いから薬を出して下さい』と言われているようなものです。現在の状況が判らないと判断ができません。だから、ただ『キレイな音を出すにはどうしたら良いですか?』と言われても、簡単には答えられません。ですから、言葉で答えられることだけ教えます。まず、音を出す前にどんな音を出したいのかしっかりとイメージをつくります。それから、音を出してみてイメージ通りの音かどうかを判断して、違っている場合は唇やのど、マウスピースの当てかた、角度などを少しずつ変化させて少しでもイメージの音に近ずくように工夫します。これを長期間続ければ、かなりイメージの音に近ずけるはずです。本当に自分の出したい音のイメージを具体的にしっかり頭に描くことがまず最初にしなければいけないことです。
また、うまい人をしっかり観察してみるのも1つの方法だと思います。近道をさがすよりまずやってみることです。
TKWO FL 牧野 正純

私は、最近指導者の人に、「他の人より息のスピードがあらい。効率良く息が音になってない感じがする。」と言われました。しかし、どうすればなおるのかが分かりません。何かいい練習法などがあったら教えて下さい。

次のことを試してみて下さい。
頭部管だけを左手に持ち、左親指で歌口の手前側(いつも下唇がある部分)を3〜4分の1塞いで、その親指の上に先を上下に押しつぶした細いストロー(ヤクルトに付いているのが良い)を乗せて歌口の息の当たるエッジとの距離や角度を変化させて吹いてみて下さい。意外と少ない息でハッキリとした音が出ることが実感できると思います。このストローのような息を唇だけで作るようにして、そこへ良い角度で歌口を持っていけば同じような音が出るはずです。(ある程度の細さの方向性のハッキリした息)が分かれば息の効率が良くなるはずです。
フルートはどんな吹き方(良くても、悪くても)でも音は出ます。悪い吹き方だとすぐにカベに突き当たります。美しい音が出ていれば良い吹き方です。少しでも良い音を追求して下さい。
楽器をセットする時、とくに頭部管と胴部管をつなぐときにメーカーのマークや矢印などはいっさい無視して下さい。Cisのキー(左人指し指のキー)の左側の指の触っていないキーの延長線上に歌口の穴の中心が来る位にセットします。
息を出すときは歌口ではなく自分の正面に向かって吹きます。
以上のことをとりあえず試してみて下さい。何かひらめくかもしれません。
TKWO FL 牧野 正純

仮面幻想のフルートパートにある「flutter」とはどうやって演奏すればいいでしょうか

TRRRRRRRR』と発音するか、フランス語のRの発音(水無しのうがい)を続けます。
TKWO FL 牧野 正純

フルートを吹いている中学1年です。いくら管を抜いても音程が高くなってしまいます。どうすればいいでしょうか・・・?

フルートの歌口(マウスピース)の角度を確認して下さい。鏡で演奏中に正面から見ると歌口の内側のエッジ(息が当たる反対側)が見えていませんか?楽器を組み立てるときにメーカーのマークや矢印を合わせるとこのようになりやすいです。頭部管が胴部管に対して外向きになっています。この状態では『芯のある音』は出せません。歌口を少し内向きにセットして吹かせてみて下さい。歌口の手前側は1/4〜1/3位、下唇で塞がれていなければなりません。内側のエッジが見える場合はほとんど塞がれていないということです。
フルートは室温が25度で頭部管を4〜5mm抜いた状態でA=442に設計されています。ですから25度、4〜5mmという条件でチューナーを見ながら歌口の角度と下唇の被せ具合を工夫してA=442になるようにしましょう。これで歌口と唇のアングルはかなり正しい位置になると思います。 TKWO FL 牧野正純

フルートを始めて約1年経ちますがいまだに楽器が上手く持てません。原因は指が短い上に太い所為だと思うのですが、左手の人差し指をキーに乗せると楽器の重心が左手人差し指の付け根の上に来ないのです。なので楽器が不安定になる運指の時に内側に転がりそうになってしまいます。仕方なく頭部管を内側にかなり(中心が1cm内側に来るくらい)回して胴部管と足部管を外側に向けて持っているのですが、左手が非常に窮屈に感じてしまいます。(長時間吹くと痛みも感じるときがあります。)なにか自然に楽器を持つ良い方法は無いでしょうか?因みに人差し指の長さは6.5cmくらいでインラインリングキーを使っています。フルートを吹くこと自体無理ということはないでしょうか?

フルートの持ち方の基本は『三点支持』です。下唇、左人さし指の付け根、右親指の三ケ所で支えます。力関係は唇が支点で左手は楽器を自分の方へ引き寄せる力、右手は前に押し出す力、それにフルートの重量のバランスがとれて『三点支持』が できます。三点支持ができると、どの指がどのような動きをしても関係無く楽器を 支えられるのです。では気をつけるポイントをいくつかあげてみます。右親指の位 置は楽器を前に押し出す力が掛けられるように管の断面で見て一番下(底)よりも自分側にあること。そしてなるべく左に置く(リングキーを使っているプロの奏者でGisのキーのカップのすぐ右に置いている人もいます。こうすると低音での小指の複雑な動きの時、右手のリングキーのスキが開きにくくなります)。フルートのキーはできるだけ水平になるように持つ。前下がり、手前下がりが極端になると右、 左いずれかの手に負担が掛かります。左手のひらは下を向いたり、自分の方を向いているのは良くありません。左手で片手拝みのようにフルートに直角に左人さし指
の付け根を当てます。そして左手首が左にいかないようにしてボーイさんがお盆に水の入ったコップを乗せて持って来る時のようにフルートの重さを左手首で支えます。この持ち方がかなり窮屈な感じがするようだとたぶん『かまえ』が悪いのです。両足を肩幅位に開き、姿勢良く立って、両肘を体から同じように(45度位)離し、顔を40度位左に向けてフルートをかまえるのが基本です。おへその向きと鼻の向きには40度位の差があることを覚えておいて下さい。この向きの差が少ないとフルートを持つ両手のパンタグラフがつぶれて呼吸も運指もうまくいかなくなります。
そして、フルートを支えている左手の部分の所は下が自分寄り、右親指は前下がりになるようにすると楽器の断面的に見てV(ブイ)字の形になって前後に転がらなくなります。
また、人さし指の長さを気にされているようですが、6,5cmは全然短くありません。それからこの文面から想像するに右手は幽霊の『うらめしやー』のように手首が上がっていると思います。右手は正面の壁に手のひらを押し付けるように手首を下げてかまえるようにしましょう。
以上、試してみて下さい。  TKWO FL 牧野 正純

私は普段頭部管を5ミリくらい抜いているのですが、中音から低音で音程が低くなってしまいます。逆に頭部管を入れると今度は高音がかなり高くなってしまいます。(腹式呼吸を意識しても…。)楽器を内側にしすぎているのかと思うのですが、外に向けると雑音が多くなってしまうんです。頭部管だけで吹くとAの音が出るそうですが、私は高めのGisでした。やはりもう少し楽器を外に向けて吹くべきでしょうか?

音程をコントロールするには 1.歌口の開き具合(歌口を塞ぐ下唇の量) 2.息のスピード3.フルートの温度 4.その楽器のクセ をしっかり把握しておくことが大切です。5mm位抜いているとのことですが、それは良いと思います。
多分、音域による歌口の角度、開け具合がうまくコントロールできていないのだと思います。一般的に言えば、中音は普通の角度、高音は顔の面が少し下向き(音程を下げる)、低音では顔が少し上向き(音程を上げる)にして音程を調整します。この作業をしないと誰が吹いても高音は高め、低音は低めになってしまいます。頭部管だけで吹いたらという話は、楽器のメーカーによって頭部管の長さが違うのであまり気にしないで下さい。普通、中音のC#、高音のE,Eb,F,F#,G#,Bは高め、それに比べると高音のA,Bbは低くなります。
音量の変化でも歌口の角度を微調整します。フォルテのときは内向きに、ピアノときは外向きにして音色、音程を整えます。これらのことを参考にして練習してみて下さい。  TKWO FL 牧野 正純

今フルートで出せる一番高い音が高いHなんですがこの上もあるのですか?あったら指も教えてください


A,B はトリルキーです
x印をおさえます。(C#,D,Ebの右小指は低音のCの運指です)
一番高いF#はH足部管が必要です。C足部管の場合はハガキのようなものを丸めて筒を作り、足部管に挿してキー1個分長くなるようにすると出ます。
Hは右小指をはなすとPでも出しやすいです。
F あたりまで出せるようになるとBb,H なんか今までのF,G の感じで気楽に吹けるようになります。頑張ってトライしてみて下さい。
TKWO FL 牧野 正純

私は楽器を構えるまでに人よりも時間がかかってしまいます。アンブシャーがまだ安定していない所為だと思うのですが、練習する時はいつも鏡を見ながら構えるようにしていました。なのでなかなか感覚で覚えられません。どうしたら早く構えられるようになりますか?歌口を塞ぐ量などはあまりシビアに考えない方がいいのでしょうか?多少のズレ(ミリ単位程度)ではそんなに音に影響が無いようにも感じるのですが…。

私が今使っている楽器は非常に唇の当て方にシビアです。0.何ミリの単位です。きちんと当たっていると、他の楽器の倍くらい息がもつ感じがします。しかし、自分では判らないくらいでもズレているとディミヌエンドの最後がうまくいかなかったりします。楽器を換えた数ヶ月は大変でした。それぞれの楽器によってかなり程度の差はあると思います。たとえばプロゴルファーがティーショットのアドレスをとる時のようにいつも同じに構えられる手順を自分で作って下さい。私は以前、唇を閉じ、少し横に引いて歌口を当て、上唇で上のエッジ、下唇で下のエッジを感じて位置を決め、それから歌口を起こして吹いていたことがあります。自分に合った当て方を色々工夫して見つけて下さい。当てるのに時間がかかっても良い音が出たほうが良いと思います。牧野 正純

部活でフルートをやっています。困ったことがあって教えていただきたいのですが・・・合奏などになると、他の楽器にフルートの音ががかき消されてしまいます。4人いるのですが、音のとぶ方向もバラバラになってしまいます。どのようにすれば他の楽器に埋もれることのない音色になるのでしょうか?やっぱり他の楽器に比べて音量の幅はせまいものなのですか?

何ホーンの音が出せるか? と言われて音量で競争してもかなわない楽器がほとんどでしょう。また、大きな音を出そうとして大量の息を出してかえって通らない音になっている場合もあります。『息の量=音量』ではないのです。合奏の中で『通る音』とは『芯のある音』、『輪郭のハッキリした音』です。唇は硬くせず、細くてスピードのある息で吹いて下さい。次のことを試してみて下さい。
頭部管だけを左手に持ち、左親指で歌口の手前側(いつも下唇がある部分)を3〜4分の1塞いで、その親指の上に先を上下に押しつぶした細いストロー(ヤクルトに付いているのが良い)を乗せて歌口の息の当たるエッジとの距離や角度を変化させて吹いてみて下さい。意外と少ない息でハッキリとした音が出ることが実感できると思います。このストローのような息を唇だけで作るようにして、そこへ良い角度で歌口を持っていけば同じような音が出るはずです。(ある程度の細さ、方向性のハッキリした息)が分かれば息の効率が良くなるはずです。
フルートはどんな吹き方(良くても、悪くても)でも音は出ます。悪い吹き方だとすぐにカベに突き当たります。美しい音が出ていれば良い吹き方です。少しでも良い音を追求して下さい。
楽器をセットする時、とくに頭部管と胴部管をつなぐときにメーカーのマークや矢印などはいっさい無視して下さい。Cisのキー(左人指し指のキー)の左側の指の触っていないキーの延長線上に歌口の穴の中心が来る位にセットします。
息を出すときは歌口ではなく自分の正面に向かって吹きます。ホワーという感じの音ではなく、ピッコロの音に近い音をイメージして音を作って下さい。 TKWO FL    牧野 正純

フルートについての質問です。フルートを始めて10年になりますが、歯並びの矯正治療をするかどうかで悩んでいます。何かアドバイスをいただければ 幸いです。フルートを吹く上で、歯並びはどのくらいの影響がありますか?本の中には歯並びが悪くとも特に問題はない、と書かれているものもありますが・・・。また、矯正治療装置をつける前〜治療後(抜歯等をした場合)では、フルートの音色・息の使い方などはよくなるのでしょうか?

私も中学2年の時、フルートを本格的に始めようとした時、上の門歯が透いていたのでたまたま東京からいらしていた芸大の先生に伺ったところ、『透いているよりは透いていない方が良いでしょう』とのことで歯医者で調べてもらうと、門歯の間に余分な過剰歯が有ることが判りました。ところが、まだ歯が出ていないので、骨膜炎を起こすといけないから歯が出てきたら抜きましょうとの事でした。そのまま歯が出ないまま芸大の付属高校に進み、芸大の入試の直前にその歯が出てきたのです。そこでその歯を抜いてもらい、大学の入試が終わったところで前歯の矯正にはいりました。それまで少し横に引いた唇でフルートを吹いていたのですが、そうすると矯正の器具に唇の裏が引っかかって傷ついてしまい吹けません。やむをえず上唇を浮かせた状態で吹くようになりました。後に、吉田雅夫先生にかえってそれが良かったじゃないかと言われたことがありました。少し長くなりましたが、このような経験をした私が思うに多少の歯並びは気にすることは無いと思います。また、あなたの年齢が判らないのですが、身長の成長が止まった年齢ならあまり矯正の成果は出ません。私も大学に入ってからだったので直後はきれいになっていましたが現在は少し元に戻ってしまっています。器具が入ったことで別の奏法が習得できたのは良かったですが、プロのフルーティストでも色んなハンディを抱えて演奏している人が沢山います。恵まれない条件で色んな工夫をしているうちに普通の人を追い越すことも稀ではないのです。私はあなたの歯並びの悪さの程度、年齢を知りませんのでハッキリこうだ!とはお答えできませんが、なんとなくあまり気にすることは無いような感じに思えますが・・・・・
TKWO FL 牧野 正純

最近もらった楽譜に一番低いCのトリルで♭の指示があるんですがC管でもできますか?また、一番低いC、D♭、E♭、Fの連符があって小指がつりそうになったりしてどうしても間に合わないんです。変え指はありませんか?

C管、H足は関係ありません。
C〜Dbのトリルは前後に長い休みがあれば
1.頭部管を3cm位抜いてC#~Dを吹く。(抜きすぎて頭部管を落とさないように)
2.C#のキーをセロテープで塞がった状態に固定し、ローラー着いたキーをトリルする。
3.右手の向きを逆にして、(薬指でF,中指でE,人指し指でDを押さえ)親指でトリルする。
  (かなりテクニックが必要)
のようなこともできますが.......
また、C~Fの連符では小指の滑りを良くするために少しオイルのようなものを小指の指先に付けると動かしやすくなります。申し訳ありませんが決定的な解決法はありません。何か良い方法が見つかったら逆に教えて下さい。         TKWO  FL  牧野 正純

ビブラートをかけるとき、お腹でかけた方がいいのか、のどでかけた方がいいのかわかりません。今私はのどでかけているのですが、どちらの方がいいんですか??

私にはハッキリ言ってノドかお腹か判りません。あなたは歌う声でヴィブラートをかけるときノドかお腹か判りますか?『声』自体を揺らすというか変化させることを考えるだけで、お腹をつかうとかノドをつかうとかは意識していないと思います。ノドをつかって速いヴィブラートをかけようとするとKuKuKu....とノドが鳴って『ちりめんヴィブラート』といわれる良くないヴィブラートになってしまいます。私達が学生の頃は「お腹でかけろ」と教わりましたが....
次のような練習をしてみて下さい
中音のAかBbで安定したロングトーンを吹きます。その音をPPからfまでクレッセンドします。
次は逆にfからPPまでディミヌエンドします。
そのクレッセンド、ディミヌエンドを連続して段々に速くしていきます。無理に速くしようとすると先ほどの『ちりめんヴィ...』になってしまうので又遅いところからやり直します。
最初はテンポは遅く、波の振幅は深く始め、段々エンジンがかかるときのようにテンポを上げ、振幅は浅くしていきます。
『ワーーーウワーーウワーウワウワワワ,,,,,』  というふうに。
そのとき、速くなっても自分の意思で音量の変化をコントロールできていることを確認して下さい。
又、唇を硬くしたアンブシャーでは音に変化が出にくいので柔軟なアンブシャーを心がけましょう。この練習で普通1週間位でヴィブラートがかけられるようになります。牧野 正純

わらべ唄 2子守唄 のフルートソロで出てくるファ(f3)→ソ(g3)、及びシ♭(b2)→ド(c3)のPort.の奏法について教えていただけませんでしょうか。

F(復ふ点4分音符), F#(16分音符)、G,というリズム感を基本にして、Fの時点で右薬指を押さえておきます。そして、右人差し指をできるだけ遅く上げていきます。キーのストロークを10とすると最初の3~4までが勝負です。それ以降はほとんど音が変化しませんのでそれをふまえて人差し指の動かし方を工夫して下さい。もう一方のBb~Cも同じです。Bb~H~CのBb~Hの右人差し指の動かし方を練習して下さい。 TKWO FL 牧野 正純

私は、部活でフルートを吹いています。今やっている曲で、G#とAのトリルが、うまくだせません。良い運指は有りませんか?教えてください。

中音域でしょうか高音域でしょうか? 中音域はgisの運指で左手薬指を動かします。高音域のほうはgisの運指で右手のトリルキィを人差し指で動かします。トリルキィの運指表を持っていたほうが今後のためになると思います。入手してくださいね! 前田綾子

私はフルートをしているのですが、倍音を出すことができません。どのようにしたら倍音を鳴らすことができるのですか?良い練習方法などがあれば教えてください。

倍音を出すには、息のスピードを変化させます。高音域の倍音を出す時には音が荒くならないよう、 音質を守って息のスピードだけを出します。
低音域の倍音を出す時には、音の芯がぼやけないよう、やはり音質を保って息のスピードを緩めます。
ただ強く、弱く、という息の変化だと、良い音で倍音を吹き分けられませんから、唇の穴の大きさなども変化があまりつかないよう、アンブシュアのコントロールも訓練が必要です。鏡を見ながら、根気よく練習してください♪前田綾子

ビヴラートゎどうやってつければいいかわかりません・・・。教えてください!!お願いします。

まず、良い演奏をたくさん聴きましょう。最初から「体内の、ここの筋肉をこのくらい振動させます!」と説明してもうまく出来ませんから、まずは美しいビヴラートをたくさん聴いて頭に理想のビヴラートのイ メージをしっかり持ちましょう。
それから、お腹は揺らさないように横隔膜を下げるように支え、胸のあたりで息を振動させるつもりで息を出します。喉でかけないように注意しましょう♪前田綾子

フルートの頭部管はどのくらい抜けばいいんでしょうか?雑誌には1?2?程度と書いてあったのですが私は何?も抜かないと音が合いません・・・

頭部管の抜き具合は、同じピッチでも人によって様々ですが、あまり抜きすぎると(1.5cm以上は要注意)フルートの楽器全体のスケール音程感が崩れ、音域によって音程が悪くなります。
どうしても抜かなければ「高すぎて周りと合わない」というのは、ピッチが上ずって聞こえるような音色、音質で吹いてしまっている可能性もあります。
?頭部管の角度 ?楽器の構え方 ?息の方向 ? アンブシュア などをチェックしてみてください♪前田綾子

高校1年でフルート4年目になります。高音を吹くと息が続きません。それに無駄な息漏れの音がしてしまいます。音程もいつも高くなってしまい、低めに吹こうとすると音がますますスカスカして汚く聞こえます。また、高音を吹く時、口に力が入ってしまい、すぐに痛くなってしまいます。口の周りの筋肉を強くするにはどうしたら良いですか?また、高音をキラキラした、綺麗な音にするにはどのようなことをすれば良いですか?アドバイスお願いします!!

アンブシュアのコントロールを根気よく訓練すれば「息漏れ」の問題はかなり解決すると思いますが、それと同時に呼吸法も練習しましょう。息を吸い、吐くという行為は普段からしていますが、楽器を良い音で演奏するための呼吸は練習しなければ良い音を作り出せません。
おヘソの奥あたりをグッと下げるように(=横隔膜を下げる)深く吸い、吐くときもお腹がゆるんで一気に吸った息が出て行ってしまわないよう、お腹だけに力を保って息を出せるように訓練しましょう。
どれだけたくさん吸って、いかに少ない息で芯のある太い音を持続させられるか・・
・これが呼吸法の訓練の一番の目的です♪前田綾子

フルート4年目ですが、毎年夏になると音程が高くなるのでいっぱい抜いてしまい、冬になると入れます。冬は一般的に言われている位に入れていますが、やはり夏になると暑いので抜いてしまいます。冬と夏で吹き方を変えればよいのでしょうか?左の人差し指のキイに合わせて頭部管を入れています。それでも標準よりも抜いてしまうのは、私の奏法がまちがっているからなのでしょうか?やはり抜きすぎるとよくないですか?プロの方たちはどうやって合わせているのですか?アドバイスをお願いします!!

フルートの歌口(マウスピース)の角度を確認して下さい。鏡で演奏中に正面から見ると歌口の内側のエッジ(息が当たる反対側)が見えていませんか?楽器を組み立てるときにメーカーのマークや矢印を合わせるとこのようになりやすいです。頭部管が胴部管に対して外向きになっています。この状態では『芯のある音』は出せません。歌口を少し内向きにセットして吹いてみて下さい。歌口の手前側は1/4〜1/3位、下唇で塞がれていなければなりません。内側のエッジが見える場合はほとんど塞がれていないということです。フルートは室温が25度で頭部管を4〜5mm抜いた状態でA=442に設計されています。ですから25度、4〜5mmという条件でチューナーを見ながら歌口の角度と下唇の被せ具合を工夫してA=442になるようにしましょう。これで歌口と唇のアングルはかなり正しい位置になると思います。古いデータですが気温とピッチの関係をみて下さい。
10度431.92ヘルツ  -32.3セント
20度  440.00ヘルツ   標準
30度  448.07ヘルツ  +30.9セント
気温というのもかなり影響するのです。以上のことを参考にして練習してみて下さい。牧野正純

僕は高校1年・フルート4年目になる者です。基礎錬などでタンギングをやっているのですが、舌が動かず、くっついてスラーのように聴こえてしまいます。タンギングの効果的な練習方法はありますでしょうか?あと、来春行われる定期演奏会でソロ演奏が決まったのですが、ビブラートで演奏しようと思っています。ビブラートが上手くなる練習法(ビブラートの基礎練習法)がありましたら教えてください。

タンギングは、まず、ゆっくりしっかり舌で突く練習をしましょう。前歯と、その付け根あたり全体に舌の先をあてるようにします。
「ウ」という口の形をして発音すると息の無駄がないでしょう。スラーのようにきこえてしまいのは、「トゥ」という発音が「ル」に近く、あまり息の圧力がタンギング自体にかかっていないのでは?
それからヴィヴラートは実際に「聴いて」真似するのが一番です。
喉の奥(※喉の浅いところだと正しくありません。)で息を震わせるのですが、弦楽器奏者の左手(左手を揺らしてヴィヴラートをかけていますよね?)が喉の奥にある・・・とイメージしてください。大切なのはお腹をしっかり支えることです。♪前田綾子

STAR WARSのメドレーの2ndFluteの最初に、B♭とE♭のトレモロがあるのですが、どういう運指で吹けばよいのでしょうか。

低音のE♭の指のまま、左中指と左薬指を同時にトリルします。いわゆるフラジオの音ですから、息のスピードをコントロールしてください。♪前田綾子

低音の響きが弱く中高音も音が細いのですがただロングトーンを続ければ良いのでしょうか。効率のよい練習法を教えて下さい。

フルートのリッププレートだけを鳴らそうと思わないようにしてみてください。
息のスピードが強すぎず弱すぎず、「上半身から楽器の一番端まで」を鳴らすつもりで吹いてみましょう。
息の圧力と、息の当たるポイント、息の方向、なども、練習しながら一番楽器が鳴る場所を見つけることが大切です。♪前田綾子

私は高校2年生です。中学の頃からフルートを吹いています。中学の頃は特に何も考えていなかったのですが、高校に入って部活をやっていくうちに将来、本格的にプロになりたいと考えはじめました。しかし、今から考えても音楽専門高校でないので難しいということは身にしみて思いますが、純粋に皆さんのようになりたいとおもっています。こんな私でも少しの可能性でなれるでしょうか?

《純粋に皆さんのようになりたいとおもっています。こんな私でも少しの可能性でなれるでしょうか?》これには、残念ながら誰も答える事は出来ません。自信がなかったり、不安な気持ちはよくわかりますが、それをやってみようと思うか思わないか、そして、とことんやって満足するのか後悔するのか、それとも、やらずに安心するのか後悔するのか、あなた次第です。
ちなみに私は音楽高校を出ていません。吹奏楽部もない普通の女子高です。大学は音楽大学ではありません。一般大学の音楽学部です。ですから、どこどこの大学を出ていなければ無理ということはあり得ません。プロになれるかどうかはやってみないとわかりませんし、それに近付きながら音楽を勉強し、フルートを楽しく吹いていくための道はたくさんあります。情報を取り入れ、いろいろ調べてみてはどうでしょうか?たとえば、あまり難しすぎないサイトだとこういうものもあります。「フルート愛好家・プロのための便利サイト★ぴ〜ひょろ」 http://homepage2.nifty.com/Flute-music/phyoro/index.html
他にもいろいろ情報を得て考えてみてください。♪前田綾子

今私はムラマツのリングキーの楽器を使っているんですがマーチングの時に埃が入らないように、隙間があかないようにと思ってプラグで塞いでいるとどうしても音がかすれてしまうんです。周りにリングキーを使っている人がいないので吹き方のせいなのかそうなってしまうものなのか分かりません。原因・改善方法が分かれば教えてください。
先輩から「キーオイルは自分ではあまり塗らないほうがいい」と聞いたのですがこまめに塗らないとキーがカクカクしたり上がりにくくなったりしてしまうんです。今はできるだけ少なめに塗ってしばらくしてから余分なオイルをクリーニングペーパー等でふき取っているんですけど正しい塗り方を教えてください。それとオイルなどは楽器のメーカーとあわせたほうがいいんでしょうか。

リングキーにプラグを入れている、とのことですが、その塞ぐプラグに問題がないのであれば、この段階では調整が原因ではないかと考えられます。一度、ムラマツに持っていって見ては如何でしょう?
それからキーオイルの件も、自分で注したいのであれば技師さんに聞くのが一番です。ちなみに私は絶対に自分ではやりません。応急処置として針にオイルをほんのわずかだけつけて注す事はありますが、そのあとすぐに調整に出します。
マーチングで使っている楽器であれば、オイルを注した部分にホコリや目に見えないゴミが必ずついてしまいます。私は自分でやらないので、これもムラマツで調整する方に聞いてみてください。♪前田綾子

僕はフルートを吹いていますが、基礎練習の一環として、練習曲集を買おうと思っています。色々ありすぎて、何にしたら良いのか迷ってしまいます。何かお薦めのものはありますでしょうか?(お薦めの作曲家、適当な値段など。因みに僕はフルート演奏歴4年になります)

いろいろありますが、実際にどのようなテクニックが身についているかでエチュードのレベルは変わってきます。フルート暦4年ならこのエチュード…というわけではないので「このエチュード」とは薦められませんが、下に記した作曲家のエチュードから選んでみてはいかがでしょう?
・ E.Koehler(ケーラー)/35 Exercises op.33 (35の練習曲 ※3冊に分かれています)
・ G.Gariboldi(ガリボルディ)/20 Etudes Chantantes op.88 (20の歌謡風練習曲)
・ J.Andersen(アンデルセン)/24 Etudes op.33 (24の練習曲)
・ E.Koehler(ケーラー)/25 Etudes Romantiques op.66(25のロマンティックエチュード)
このあたりではないかと思いますが、他にもレベル的に前後する曲集は山ほどあります。今あなたにぴったりかどうかはわかりませんし、出版社もいろいろありますから、これらを楽譜店でたずねてみてください。村松楽器などは、楽譜はかなり豊富に揃っています。
ちなみに、私は上記の練習曲は全て順番にやりました。♪前田綾子

(前半略)そのために猛勉強中なんですが、高校になってもフルートをやりたぃと思ってます。そこで、なにか楽器がなくてもできる練習などありませんか???約5カ月の間は楽器に触れないので高校になってもフルートをできるか心配なんです。どうかアドヴァイスよろしくお願いします。

楽器がなくても出来る練習は残念ながらありません。やはり、吹いて維持し、練習して上達するものです。今フルートが気になるなら、一日に数十分でも吹いていればいいのでは?吹きたいと思う気持ちがあるなら少しずつでも吹けばそれだけレベルを維持できるし、余裕がないならしばらくフルートはおあずけにするしかありません。今やらなければならないことがまず一番、そして、そのための時間のなかで好きなことをする時間を組めるかどうか、あなた自身で考えてみてくださいね。♪前田綾子

今度の演奏会で初めてソロを吹くことになりました。そこでソロの歌い方やソロに適した音色を教えて下さい。またそのためにはどんな練習をすればいいのですか?ちなみに曲はアメリカの騎士です。

歌い方や音色の練習というのは、「読んで習得する」のではなく、「聴いて感じて真似る」ものです。まずは実際にCDを聴いたり、曲の物語を知りましょう。その結果、あなた自身がそのソロをどのように感じるのか、どう歌うべきなのか、どんな風に吹きたいのかイメージを作ることです。イメージできる音や雰囲気ができれば、それに向かって表現するのが「練習」です。頑張ってくださいね。♪前田綾子

フルートの練習の中の基礎練で、ロングトーンをやりながらチューナーを見て音程を合わせる、という作業(?)をやっているのですが、ハイA,ハイAs(←3オクターブ目)の音が非常に低くなり、チューナーのメーターを見ると、「−40」になったりもします。これは運指が正しく出来ていないからなのでしょうか?それとも呼吸法がいけないのでしょうか?又、自分が持っている運指表に載っている運指と、指導者が教えてくれる運指とは違うときがあります。プロの方がお持ちになっている運指表(3オクターブ目のCから上)があれば見せて頂けますでしょうか?

まず、Aの運指=左・親指+中指、右・人差し指+小指(Es)。 Asの運指=左・中指+薬指+小指、右・小指(Es)。これが基本の運指です。これで2音のチューニングがあまりにも定まらないというのは、息の圧力のかけ方がAsの時に弱いか、楽器の調整の問題ではないかと思われます。逆に、Asの運指が右手の中指+薬指も加えているなら、−40は当然です。この運指は演奏時に大きな音で吹いた時にAsの音程が上ずらないようにするための替え指です。フォルテの音、例えば高音のAsが高い、Gが高い、Fisが高い…ピアノの音では高音Bが低い、Aが低い…などと高音域は安定しないものです。それを避けるためにラクに吹くための替え指がいくつもあります。替え指を使うときにはそういった事情を差し引いてくださいね。指導者の方が違った運指を提示されるのは、演奏時の替え指だと思いますよ。それに、基本の運指表に学生用やプロ用はありませんので安心してください。♪前田綾子

私のフルートはムラマツのリングキイです。周りの子はヤマハのシルバークロスで毎日磨いています。でもメッキが剥けて銀が出てよくない、と聞いたことがあります。シルバークロスを使わないと取れない汚れがあっても怖くて使えません。使いすぎるとよくないですか?

使いすぎはよくありません。キズがつくこともありますし、実際に摩滅するものですから、定期的に楽器店で専門の技師の方にクリーニングしてもらうことをおすすめします。自分で磨くのは微粒子クロスなどを使用しましょう。♪前田綾子

私はフルートでヴィブラートをするときメトロノーム80で16分音符で練習しています。もっと細かく練習した方がよいですか?目安としてどれくらいが普通ですか?

より細かいのも、より緩やかなものも、いろいろ出来たほうがよいですね。ヴィブラートは表現の一つです。情熱的な部分でも静かな穏やかな部分でも、いつでも同じヴィブラートというのはかえって冷たい演奏になってしまいます。心臓の鼓動のように、曲の場面に合ったヴィブラートで演奏できるよう、いろいろなヴィブラート表現を目指してくださいね。♪前田綾子

フルート吹いていて、部活が一日中で長時間吹いていたり、ずっと吹いていると口や唇が疲れて痛くて、唇が震えたり力が入らなくなってしまいます。それを解消するにはどういう練習をしたらよいですか?よい練習方法があったら教えてください!!お願いします!

それを続けるしかありません。長時間吹いて、唇や口元が疲れてくるのはまだ慣れていないからだと思われます。ただ、ムキになって無駄な力が入ったり同じ体勢のまま続けすぎると、手首など痛めてしまいます。長時間といっても時々体を休めながらの練習をすすめますが、まずは毎日続けて、少しずつ時間を増やしても疲れないよう、あきらめないで頑張ってくださいね。♪前田綾子

fで吹いていてもフルートはすぐかき消されてしまいます。ずっと遠くまで音を飛ばすにはどうしたらよいですか?息のスピードを上げて も逆にかすれたり音程がおかしくなってしまいます。合奏の中でも音がよく聞こえるようになるには肺活量をアップすればいいのでしょうか?アドバイスお願いします!

息のスピードを上げるだけでは何も良いことは起こりません。美しくない音しか出てきませんよね。音を大きく響かせるには、音の密度を保ってスピードを上げることです。そのためには、吹くときの息の圧力を自分で感じなければなりません。お腹の底の部分を固く支えるようにして、一気に息が出て行ってしまわないよう、口とお腹でコントロールしましょう。♪前田綾子

アンサンブルコンテストでフルート四重奏をやることになりました。 4thの担当になりました。低音中心で、その中でC♯からE♭、CからC♯にうつる時、小指のせいでほかの音が混ざってしまいます。綺麗に音をかえられません。アレグロモデラートの曲なのですが、小指を素早く動かすことが出来ません。何かよい練習方法があったら是非教えてください。お願いします!

ゆっくり、何度も、あきらめず!しかありません。右手の薬指や小指は、普段使う場面が少ないために独立して動かす事になれていない人が多いようです。2音ずつ、繰り返しゆっくり指を移動させる訓練をしましょう。♪前田綾子

私の目標はオーケストラに入団することです。それでも、音楽教師になりたいという夢もあり、とにかく音楽関連の仕事に就くことなんです。そうは言っても、私はまだフルートを始めて半年もたっておらず、フルート以外の楽器はそこまで演奏できませんフルートで生きていきたいのは山々なんですが、やっぱり現実にそうは行かないのであきらめかけてます。それでも、前田様みたいなフルーティストになりたいし、やっぱり楽器も好きだから、あきらめたくありません。何故今回名指しさせていただいたかというと、尊敬させていただいているフルート奏者の方に少しでもアドバイスをもらいたかったからです。私は広島の高校一年生なのですが、まわりには教えてくれる先生はおらず、学校のレッスンもわざわざ遠くから来ていただいているので、個人で習うわけには行かないんです。音楽家になるのは、まだ遅くないでしょうか?そして、そうなるのに音楽大学でなく、音楽部でも通りますでしょうか?今までも、ずっと人一倍練習してきたし、これからもそうするつもりです。プロになれなくてもいい、と思うまでは行かないかもしれませんが、やはり楽器は好きです。本当なら、前田様のレッスンを受けたいのですが・・・でも今の先生に不満があるわけではないんです。

プロになりたいということですが、今から間に合うか、頑張れば必ずプロになれるか、は結果は誰にもわからないことなのです。
ただ、例としては高校一年生からフルートを始めて、音楽学部のある大学で勉強し、現在プロとして仕事をされている方や、音楽大学の途中で楽器を変更して現在オーケストラで仕事をされている方を挙げられますが、こういった例は稀です。よほど出会っていく師匠や音楽家にいいタイミングで勧められたり認められなければ道が開けていかないからです。
そして、可能性と自分の才能を見抜く力も必要です。
私は演奏を聴いたことがない人、お会いしたことのない人に「努力すればプロになれるかも」とは言ったことがありませんし、私に言う資格はありません。アドバイスはできませんが、たくさんの出会いを自分から作り、アンテナをはって客観的に見てもらい、その意見に対し頑張ってみるのが必要だと思います。
実際に行動してみてください。♪前田綾子

中学2年でフルート歴3年のものです。最近、歯並びが悪いため、矯正器具をつけました。そしたら、前とは比べものにならないくらいの汚いカスカスした音になってしまいました。というか全然音がでません。私としてははずしたいのですが、もし、よい練習方法があれば教えて下さい。

私も小学校から中学の途中まで歯の矯正をしていました。
歯の内側、外側両方につけていて、フルートを吹くと最初は唇に口内炎ができたりうまくタンギングが出来なかったことをよく覚えています。
慣れるまで音が悪くて落ち込みますが、私は頑張って練習していました^−^
歯医者さんにも「音が出にくくなった、痛い、というくらいで弱音を吐くならフルートなんてやめてしまいなさい。」といわれました^^;今から考えると鬼医者ですね(笑)
面白いことに、矯正したままで吹くのに慣れると、今度、矯正を終えて取り外したときにはまたまた音がカスカスになります。
これが元に戻るのも慣れと時間です。♪前田綾子

私は50歳女性です。趣味でフルートを吹いています。最初はYAMAHA311Eメカ付きを使っていましたが、最近中古でムラマツGXEメカなしに替えました。調整済みで音は普通にでます。Eメカがないので最高E音がうまくでません。楽譜にE音があると腹筋に力を入れたりしますが、なかなかうまくいきません。スラーがかっかているときのE音はタンキングもできずほとんどでません。E音の吹き方アドバイスお願いします。また、最高音EからFisそしてE、Dへの16音符等指がこんがらがります。最高音Fisの替指ありませんか?宜しく御願いします。

大変遅くなりましたがお答えします。
実際に演奏されているところを見ていませんので多分こうだろうと思い当たることを書きます。
あなたのフルートを吹く時の唇は、ある程度横に引いた状態で、口の中は『う』や『お』ではなく『え』に近いと思います。そのようなアンブシャー(演奏時の唇の形)で高音を出そうとするとスピードのある息を作ろうとして、必要以上に上唇に力が入り、息の向きが下を向いてしまい音が出にくくなることがあります。特に高音のEの音を出すには、・十分な息のスピード、・前向きの息(下向きではない息、例えば目の前に、ハードルか、垣根かがあってそれに引っかからないように上をすり抜けていくような)、が必要です。
『良い響きの高音』を出すには次の方法を試して下さい。
中音のEの音をmfかfで自分としては最高のよい音を出して下さい。その時、できるだけ唇をリラックスさせます。そのアンブシャーを全く変えずに息のスピードと量を十分に増してオクターブ上のEに上がります。(スラーで、運指はそれぞれ正規のもの)鏡を見て唇が変化しないよう目でも確かめます。きっと良い音が出ると思います。唇で頑張るのではなくしっかり息を出すことが大切です。
また、fで高音を出す時、お腹を膨らませるとしっかりとした上ずらないfが出せます。
高音ではスピードのある息が必要です。息を細くするにはただ唇に力を入れてもうまくいきません。現在高音を吹いておられるアンブシャーで消しゴムのカスを飛ばせますか?きっと息が相当手前に行っていることが判ると思います。下アゴを少し前に出して息の向きを上向かせることも覚えましょう。
高音のF#も出しにくい音の一つです。前後に時間的に余裕があれば次の替え指が使えます。
高音のF#の正規の運指の右小指だけを低音のC#のキーに移動させると出やすくなります。
中音のF#をppで、リラックスしたアンブシャーで(できるだけ細い息で)ロングトーンします。
そのままのアンブシャーで音量も変えずにオクターブ上がってみましょう。それで出れば良いのですがダメな場合は上の音に上がる時に唇の息の出口(ノズル)を1mmでもよいから前に出し(上の前歯から離す)、上に上げる(鼻に近づける)ようにすると出るようになります。
あなたの左薬指はまっすぐ伸びてキーにやっと引っかかっているような感じになっていませんか?もしそうだとすると手のひらが下向きになっていて中指、薬指のクロス(入れ替え)がスムーズにできません。左手首がフルートの真下にくるようにし、ちょうどボーイさんが銀のお盆に水の入ったコップをのせてくるように、左手首でフルートの重量を支えているようにすれば中指、薬指が丸くなってスムーズに動かせるようになります。この時、手のひらは右をむいています。指に力が入らないようにすることが指を速く動かせることにつながります。また、指の動きを小さくすることも大切です。
TKWOFL牧野正純

パート編成は、基本的に何を基準にして決めればよいのでしょう?ちなみに私の所属するところは、パートの人数が7人います。

あくまでもそれぞれの作品の楽譜に書かれている編成が基本だと思います。
その上で、音量の増強や、フレーズを長くするためにブレスをカバーするための要員を増員することなどは許される範囲内で可能だと思います。
TKWOFL牧野 正純

フルートを吹くときに、いつもで出しの音が高くなってしまいます。どうすれば良いでしょうか。

誰が吹いても厳密にいうとその傾向はあるのです。
目一杯膨らませた浮き袋の栓を抜いた時のように、最初だけ勢い良く出て、すぐに勢いが無くなってしまいます。そして音程もそれに左右されます。
でも、腹式呼吸をしっかり身に付けて、『最初は息がいっぱい有っても出過ぎないように、息が無くなってきても息のスピードが落ちないように』コントロールすれば一定の音程に聞こえるように吹けます。Q&Aの呼吸法に関する所をよく読んで練習してみて下さい。
TKWOFL牧野 正純

私は、高校でBassClを吹いていました。今、専門学校では、フルートを吹いています。思っていた以上にフルートが難しいので、練習をしていて頭がクラクラします。息を無理なく吹き込むには、どうしたら良いでしょうか?

フルートはクラリネットや金管楽器とは違い唯一マウスピースに抵抗の無い楽器です。
ですから、息は出しただけ出て行ってしまいます。
フルートの音をだすには・息の向き、・息のスピード、息の『細さ』が重要です。
Q&Aのところに頭部管とストローで音を出す方法が出ています。それを参考にすればかなり解決できると思います。
TKWOFL牧野正純

フルートで困っていることについて、教えていただきたいのですが、私は温度によって音色が変わってしまいます。暖かい部屋や、幸い本番のステージでは空調や照明で吹きやすい温度になっているのですが、暖房の効かない学校で冬に練習したりすると普段より音が小さくなったり、芯のない音になってしまいます。どうすればいいでしょうか?

 これは誰が吹いてもそうなります。寒い場所では音程は下がるし、音もよく響きません。
 せめて、吹く前の休みで楽器に息を入れてよく暖めておきましょう。牧野正純

フルートのアパチュアの位置についての質問があります。私は真ん中にアパチュアをもってくると、上唇の形が不均一なため息の雑音が聞こえてしまいます。そこで、自分なりにいろいろアパチュアをずらしたりしてみたところ、アパチュアを少し右にずらしてフルートを斜めに構えると息がまとまっていい音が出るようになりましたが、この方法でつづけていいのでしょうか?

良いと思います。
フルートの神様と言われていたモイーズも唇の左半分で吹いていました。
息の出ている中心と歌口の中心が合っていれば良いのです。
極端な話、良い音が出せれば、口で吹こうが、鼻で吹こうが関係無いのです。
どんな手段でも良いですから少しでも良い音を出せるように頑張って下さい。  牧野正純

私は演奏中、口の中に唾が溜まってしまい、気になって演奏どころじゃなくなります。アンブシュアやタンギングの仕方が悪いのでしょうか。どうにか唾液を抑える方法はあるのでしょうか。

実は、私もそれで悩んでいる一人です。
低音のタンギングの時に唇の先に泡ができてしまって音が出なくなることもたまに有ります。
経験上、顔をなるべく上向きにして演奏していると唾液が出にくいように思います。
また、タンギングも含め、なるべく口の中全体をリラックスさせて演奏するように心がけると良いと思います。 牧野正純

部活などで長く吹いていると楽器がガタガタ言うので変だなと思ったらヘッドスクリューが緩んでました。メンテナンスに出しても何も言われません。おそらく吹いてる途中に楽器が震えてたからだと思います。これっていけないことですか?

別に悪いことではありません。
一つ気になるのは、頭部管の中のコルクが緩くなっていないか?ということです。
このコルクが緩くなっているとヘッドスクリューを締めてもすぐに緩んでしまい、これを繰り返していると、コルクが吹き手から見てだんだん左にずれてきます。
フルートの掃除棒の穴の無い側に(大体は)線が入っていて、それは17mmになっています。それを頭部管に入れるとその線が歌口の穴の真ん中にくるようにできています。
コルクが緩いとその線がどんどん左に寄ってしまい、音程のバランスが悪くなります。
そのようなときは、ヘッドスクリューを緩めては押し込み、緩めては押し込みを何度か繰り返すとヘッドスクリューのネジが利かなくなりますそうしたら掃除棒などで頭部管のジョイントの方へ押し出します。そしてそのコルクをライターの火で少しあぶるとコルクが膨張します。その後、先ほどの逆の手順でヘッドスクリューをセットして17mmの線が歌口のセンターにくるようにして下さい。この線が左に寄っていると高温のAやBbが異常に低くなりますので時々チェックしましょう。 牧野正純

僕はピッコロを吹いています。今年のコンクールでは課題曲?の「憧れの街」をやるんですが、この曲に出てくる高音域のGのトリルができません。フルートと同じトリルのやり方でやっているんですが、フルートとピッコロではトリルの運指は違うのでしょうか?もし、アドバイスやいいトリルの運指があったらおしえてください。お願いします

Gのトリルというのは高音のG−Aのことだと思います。
高音のGの運指で左小指と、右手人差し指、中指、薬指の間にあるトリルキー2つのうちのどちらか1つを同時に動かしてみて下さい。牧野正純

私は中学2年生でフルートをしています。しかし、フルートの音の出だしが何度練習してもこもった汚い音になってしまいます。どのようにしたらなおす事ができますか。

たぶん、タンギングがうまく出来ていないのだと思います。
TKWOのQ&Aの中の「スタッカートがうまくできません」を読んでタンギングの向きを考えて練習して下さい。
牧野正純

僕は中学でフルートを吹いているのですが、唇とフルートがどうしても平行にならず、少し上下に曲がってしまいます。他の人は平行のようなのですが、、、。直そうと思っても癖がついているのかどうしても直りません。よろしくお願いします

唇と歌口は平行になっていないと息の効率がとても悪くなります。
しばらく 鏡を見て練習して修正して下さい。
フルートを水平にする必要はありません。
少し右下がりにするのが自然です。その時、唇と歌口は平行、鼻と歌口は直角になるように気をつけましょう。
一つ付け加えると、「おヘソの向きと顔の向きは40度位違う」ということ。
まっすぐ立って、顔だけ40度左に向けてフルートを構えると良い姿勢になります。牧野 正純

最近フルートをずっと吹いていると唇にリッププレートの穴の痕がついてしまいます。痕がつくのは力を入れすぎでよくないという記述をよく目にするのですが、自分としては音色や口への負担について特に問題なく、気になりません。しかし、やはりこれは悪い癖なのでしょうか。フルートを続けていく上でこの点を見直していく必要があるのかについてご意見をいただければと思います。直した方がよければそのアドバイスをお願いいたします。

「音大のクラスメートに同じような人がいた」ということも耳にしました。
率直に言って私の意見は「気にしなくて良い」です。
多分、唇が厚目な方だと思います。
リッププレートの下唇の当たる側は下の方までかなり幅があります。
唇を横に引いたアンブシャーだと5mm幅位しか下唇とプレートが触れていないことがあります。プレートのカーブは下の歯からあごまでの形です。触れる幅を2cm位にするつもりで当てると唇の両横の緊張が取れます。何かヒントになるかもしれません。1度試してみて下さい。
牧野 正純

フルートの低い音がどうしてもはっきり出ないんですけど、どうすればはっきり出すことができるようになりますか??もし練習方法などがあったら教えて頂けると嬉しいです。ピッコロの方は低い音がスカスカいって音になってないんですけど、どうすればスカスカ言わず吹けますか??

実際に見てみないと本当の状態が判らないのですが、多分、息が太過ぎるのだと思います。
又、 歌口を開け過ぎている場合もあります。試しに今までよりも1mmか2mm唇の下のほうに歌口を当ててふいてみて下さい。もし、音が良くなれば開けすぎていたのです。あと、低音は「横幅はせまく、上下の幅は広い」息をイメージして吹いて下さい。横幅が広い、うすい息ではしっかりとした低音は出にくいです。
ピッコロの低音は私達でも「良い音」はなかなか出ません。
「向きのハッキリした細い息」でポイントをしっかり捕らえられれば「良い音」は出せます。
1つ1つの音をよく聞いてロングトーンをたくさんして出せるように頑張って下さい。
牧野 正純

フルートを始めて6年目になります。フラッターの指示が出てくるのですが、私は舌をまわすことも喉を震わすこと(うがいみたいな)もできません。舌をまわすフラッターはきつくなりすぎると聞いたことがあるので、喉を震わす方法でフラッターをしたいと思っています。うがいをしたりして練習しているのですが、うまくなりません。なにか練習方法やコツがあれば教えてください。

喉でのフラッターは、舌の付け根部分を少し上げて、喉を狭くして発音します。
喉の上部にある突起部分を震わせなければならないため、喉を「閉める」ようなイメージだと上手くいきません。
実際に、上手なフラッターができる方に楽器なしで発音を聞かせてもらうとイメージしやすいと思います。
イビキをするように、喉をリラックスさせて練習してください♪ 前田綾子

フルートとピッコロを持ち替えで練習をしています。特にフルートの3点支持うまく出来ず、シ、ド、レ、ドで楽器が動いてしまい、音色も変わってしまいます。質問ですが、フルートの持ち方とピッコロの持ち方の違う点を教えてください。また、ピッコロを吹くときは、アンブシャーは、フルートの時より、小さめにした方が良い音がでるように思いますがいかがでしょうか?

Q&Aの「フルートを始めて約1年経ちますが....」の質問で「三点支持」の説明が出ています。
また、最初から4番目の「フルートを吹くと右小指が....」を読んで楽器の重心、いかにバランス良くフルートを構えるかを研究して下さい。
指の動き(ストローク)をできるだけ少なくすることも大切です。
ピッコロとフルートで、マウスピースのエッジまでの距離感も使う息のスピードも全然違います。
あなたの言うようにピッコロのほうが細くて速い息を使います。
極端に言えば「全く別の楽器」と思ったほうが良いでしょう。 牧野 正純

私は、吹奏楽部でピッコロを担当しています。高音に響きを与えるためには、どうしたらいいのでしょうか?あと、前田さんが ピッコロを吹くときに 気をつけていることや、音を出すときのイメージがあれば 教えて下さい!

私にとっては持ち替え楽器としてのピッコロの見方になりますので、フルートと比較して、息の量を使い過ぎないようにしています。身体の中心に息を集めるような意識で支えます。
鳴らすとき、口の中も響くように空間を作ってみてください♪
高い音域は、吹き込みたくなりますが、まっすぐの方向に当てるように吹くと、柔らかく響きます。
いろいろ試してくださいね!
 ♪ 前田綾子

ピッコロについての質問なのですが、ホールで吹いても、全く響いてないよう な感じがします。また、演奏を録画したものを見ても響いていないような感じが します。自分の周りだけでなっているような感じです。どうすれは、ホール全体 に響くようになるのでしょうか、また、その工夫を教えてください。

楽器を遠くまで良く鳴らすには、強い息だけでは不十分です。大切なのは息の“圧力”になります。
ピッコロはフルートに比べて歌口が小さいので、ただ強く吹いてしまうと音が裏返るかシャーリングが増えるだけになってしまいます。
アンブシャーをちゃんとコントロールして、強く高圧な息にも対応出来るアンブシャーを、しっかりと作ってください。
そして次に、これは耳の訓練なのですが、自分の吹いた音を聴く時に「なるべく遠くで鳴っている音を聴く」ようにしてみてください。
まずは自分の2、3メートル先で鳴っている音を聴くようなイメージを持ち、次にホールでも、吹いた瞬間の音ではなく客席の後ろの方で響いている残響を耳で拾ってみてください。誰も居ない時のホールで、音を出してみると感覚を掴み易いでしょう。
これは、なるべく客観的な耳を養うトレーニングになるので、是非やってみてください。
そして、録音・録画した時にもし自分一人で判断されているとしたら、誰か他の人にも聴いてもらってはいかがでしょう?
自分で聴いてバランスを判断すると、どうしても誰でも主観的な聴き方になってしまいがちです。どなたか信頼をおける方にお願いして聴いてもらい、意見をもらうことをお勧めします。
フルート以外のパートからの意見は、非常に重要になります。バランス感覚が楽器によって違うので、それらの様々な意見を参考に、実際オケ中での音量を算出して行くと良いでしょう。
頑張ってください!

丸田 悠太