平成25年4月15日更新
新年度がスタートして2週間が過ぎました。
平成25年度は創立119年目の年です。新しい年度を迎え、全職員会議を4月
4日(木)〜6日(土)の3日間にわたって開き今年度の方針を話し合いました。
校長方針、学年方針、各教科や委員会の方針などが膨大な資料によって報
告されました。改めて身の引き締まる思いを持ちながら新年度の出発をして
います。
さて、1週間前の8日(月)には中学は午前中、高校は午後に入学式を挙行
しました。中学新入生187名、高校は内部進学生に新たに高校からの新入生
とハンガリーから16歳のグレイティーさんという女子留学生の40名を加えて、
235名での出発です。そして、翌日9日(火)は中1〜高3まで中高合わせ、昨
年より21名増の1270人の生徒とともに始業式を行いました。6日7日は台風の
ような春の嵐で、入学式には満開だった桜も全部散ってしまうかと思っていま
したが、入学式も始業式もまだ多くの花を残し暖かい日差しの中で麗しく挙
行でき誠にありがたいことでした。
実は中学の新入生には、今回初めての試みでしたが、すでに入学前の3月
の日曜日を2回使って、スクーリングと称して英語と数学と国語の授業を行な
ったり、課題を出したりしました。実施のねらいは入学前に学力をつけるとい
うようなことではなく、通学や授業や友達など、少しでも学園の様子に慣れ、
入学してから戸惑ったり、不安に感じたりするようなことがないように、そして
出来るだけよいスタートができるようにと、入学前の足慣らしとして実施しまし
た。 高校からの入学生には進度調整のための補習をやはりスクーリングと
称して、10日間行いました。これは70分5校時の5教科の授業ですので、友達
が春休みなどでのんびり過ごしている中で、なかなか大変だったと思います
が、みんな一生懸命取り組んでくれました。
今月の主な行事を報告しますと、まず高1 は明日明後日の16日(火)17日
(水)には、瀬戸内海に浮かぶ牛窓の前島という島の施設をお借りして、
「入校時学習合宿」を行います。
中1は、19日(金)20日(土)に金光町内の施設と学校で「入校時合宿」を行い
ます。いずれもこの合宿を通じて、新たな友達が出来たり、学校生活全般に
渡っての説明を受けたりします。
中学3年生は、19日(金)から 22日(月)まで3泊4日で沖縄の修学旅行です。
長年実施してきた四国修学旅行を沖縄に変更して17回目の修学旅行です。
亜熱帯の自然や、琉球の歴史や文化を学び肌で体験するだけでなく、今年も
93歳になられる沖縄戦の語り部の 安里 ( あさと ) 要江 ( としえ ) さんの話を
聞かせて いただき ま す 。安里さんは今から68年前、日本で唯一の地上戦
が行われた沖縄戦で、わが子も含め家族や身近な親戚11人を失った方で映
画「月桃の花」のモデルにもなられ、テレビなどにもよく出られますし、本も
書かれています。今年も金光学園の生徒が沖縄を訪れることを心待ちにして
くださっております。私も何度かお話を聞かせてもらいましたが、何度聞いて
も涙があふれてきます。生徒たちも改めて、戦争の悲惨さや平和や命の大切
さを強く感じてくれると思っています。
27日(土)には今年度の「やつなみ保護者会(PTA)総会」が開かれます。
1時間目に授業参観、2時間目は学級会、3.4時間目に総会と記念講演が行
われますが、昨年は約800人の保護者の方の参加がありました。
今回の記念講演は東日本大震災で被災された金光教石巻教会長の井上直
文先生の「大地震・大津波に出遭って」というお話しであります。自らも家族も
被災された中で、金光教の震災復興のボランティアの拠点としても大きな働
きをされてきた教会でもあります。大切なお話しが聞かせていただけると思っ
ています。
さて、今年度も様々な取り組みを進めて行きたいと考えていますが、その
中で一つだけ国際化の取り組みについて紹介したいと思います。本校では国
際化の取り組みの歴史は古く、すでに大正時代に外国人の先生を招いて英
語教育を行っていますし、アメリカンフィールドサービス( AFS )に参加して
1年間の留学制度に参加するようになったのも半世紀以上前のことです。
毎年AFSで1年間の留学生を受け入れるようになったのも30年以上前のこと
です。それらは現在も続いていますが、今年度の取り組みは次のようなもの
です。
(1)イギリスのロンドンへ春休みを利用して2週間の語学研修を行う。
(昨年から実施)
(2)韓国の 仁川 ( インチョン ) 英語村へ夏休みを利用して1週間余りの
英語研修を行う。( 〃 )
(3)姉妹校の韓国 春川 (チュンチョン) 女子高へ夏休みの後半に1週間余
り訪問する。(訪韓は3度目)
(4) SSH の国際化の取り組みとして、海外研修の実施を検討する。
(5)英語圏の学校と新たに姉妹校提携を結び、交流を始めることを
検討中。
(6)AFS の長期や短期の留学生を初め、海外からの留学生を積極
的に受け入れる。
(7)高校で数学英語や科学英語など英語での数学や理科の授業を実
施する。
(8)英語の授業の中でALTの英会話を中心とした授業や、高校での
英語の授業の中で、オールイングリッシュの授業に取り組む。
(9)今年3月に実施したが、SSHの国際化の取り組みで、英語での研
究発表を行い、質問にも英語で答える、オールイングリッシュの研
究発表会に取り組む。
(10)中学では各学年で英語スピーチ大会を開催する。
などであります。 その他、今年度はSSH(スーパーサイエンスハイスクール)
指定の3年目として、これまで以上に成果も求められることになります。一層
学校全体で多くのことに取り組みSSH校としての成果にもつなげて行きたい
と思いますし、学力向上にもつなげて行きたいと思っています。
もちろん部活動や各学校行事なども頑張ってまいりたいと思います。
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