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【芸能・社会】

追悼ネタで大先輩の死嘆く 牧伸二さん代役のあさひのぼる

2013年5月1日 紙面から

 29日に78歳で亡くなったウクレレ漫談家の牧伸二さんが30日に出演予定だった東京・浅草東洋館では、代演として芸人あさひのぼるがギター漫談の追悼ネタを披露した。牧さんが水泳部出身だったというエピソードを明かしながら大先輩の突然の死を嘆いた。

 「あの人は若いころ水泳部だったんだ。悪い冗談じゃないか。川に飛び込んで死ぬことはないだろう! そうだろう! みんな!」。あさひは観客に熱く呼びかけ、「いつもニコニコ笑ってる優しい人でした。みなさん、牧さんを忘れないで。胸に置いてください」と深く頭を下げた。

 終演後、取材に応じたあさひは、「水泳部だったのは本当です」とした上で、「そんな人が川に飛び込むなんて…。信じられない」と肩を落としていた。

◆変わった様子なし 弔問の弟子

 牧さんの東京都大田区にある自宅には弟子の牧のぼる(58)が弔問に訪れ、「口数の多い人じゃない。悩みごとがあっても頑張る人。私たちに弱いところは見せない」と語った。牧さんの所属事務所は公式サイトで「通夜、葬儀告別式に関しては、家族葬にて執り行われます」と発表し、日時などは明らかにしていない。後日、「しのぶ会」を開くが、日時・場所など未定という。

◆金銭トラブルか

 警視庁田園調布署は、牧さんは29日未明に橋から川に飛び込んで自殺したとみて調べているが、遺書などはなく、動機は不明のままだ。しかし関係者によると、牧さんが会長を務めていた東京演芸協会内部で金銭トラブルがあり、それに頭を悩ませていたとの情報もある。29日夜には理事会が開かれるはずだったが、牧さんはその前に出演予定だった舞台にも理事会にも現れず、行方がわからなくなっていた。

◆7月に「しのぶ会」

 牧さんが会長を務めていた東京演芸協会は30日、緊急理事会を開き、7月に東京都内で「しのぶ会」を開くことを決めた。また、副会長の原一平が会長代理を務めることになった。

 

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