名古屋グランパスのGK楢崎正剛(37)が30日、出場試合数でJリーグ歴代トップに並ぶ見通しの9節川崎戦(3日・等々力)に向け、節目を勝利で祝うと語った。現在511試合出場で1位の伊東輝悦(甲府)は今季出場しておらず、次節も欠場が濃厚。楢崎は「どんな形であれ勝つ」とアウェーでの勝ち点3奪取を約束した。
守護神が名実ともに日本サッカー界の頂に立つときがきた。95年のデビューからプロ19年目。ゴールを守り続けてきた試合の数は次戦で511に達する。楢崎は「トップというのはボクにとって荷が重い。できれば他の人に代わってほしいくらい」。記録の重みを知ればこその、照れ笑いを浮かべた。
大きな節目となる川崎戦。勝つと負けるとでは大違いだが、過去の戦績はよくない。Jリーグでは5勝4分け9敗と大きく負け越している。楢崎は「いつもカウンターでやられる。攻められているイメージが強い」。15位に低迷しているとはいえ、グランパスにとっては強敵だ。
チームの状態は悪くない。27日の広島戦(1−1)では内容で昨季王者を圧倒。楢崎は「今季は相手GKがいいプレーをするような試合がなかった。そういう意味で手応えを感じた」と次々にチャンスを生み出した攻撃力に好感触を得た。
「次は自分が何もせずに勝つような展開がいいね。まあ、どんな形であれ勝つ。失点を防いで勝ちに結び付けます」。元日本代表の大久保を中心とする川崎の強力アタックを完封し、難敵から勝利を奪うと宣言した。
現時点で最多出場の伊東は楢崎の2学年違い。98年ワールドカップ(W杯)にそろって出場した間柄で、会えば趣味の車の話などで盛り上がるという。長年Jリーグを支え合ってきた戦友の記録に、勝って肩を並べたい。
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