中央商銀-預金753億円、今期は黒字決算
中央商銀信用組合(日高明次理事長)は6月28日、第5期通常総代会を本店で開催。合併して4期連続赤字だった当期純利益は5年目に初めて1億7700万円の黒字に転換した。総代107人中84人(うち委任状42人)が出席した。
4月27日開いた臨時総代会で定款を変更し理事定数23人体制を構えた。今総代会で役員改選があり、理事23人、監事2人を選出。新理事長に佐藤光則氏(前常勤理事)を選出した。日高理事長は今期で役員を退任。佐藤理事長は九州幸銀から韓信協に出向。韓信協が中央商銀に派遣した商銀生え抜きの金融マン。
決算の預金高は753億7900万円(前期比5億600万円増)、貸出金は460億3500万円(同32億2200万円減)。厳しい経済状況を反映して貸出金はマイナス基調。業務純益は1億900万円にとどまったが引当金戻りなどで当期純利益は1億7700万円の黒字を計上した。未処理損失金は1億円減のマイナス29億円。自己資本比率は4・53%。
2012年度事業計画は預金770億円、貸出金480億円。業務純益1億5600万円、当期純利益2億円、自己資本比率5・20%。
佐藤新理事長は「在日にとって商銀はなくてはならないもの。足しげく回って理解を得ながらよりよい組合になるよう頑張らせていただく」と話した。
韓信協が談話発表
中央商銀総代会で新経営体制ができたことについて在日韓国人信用組合協会の権東鉉会長は6月28日、次のような談話を発表した。
「中央商銀総代会で役員改選が行われ、新しい理事長、常勤監事には当協会から派遣された要員が選任された。約2年間にわたり一部地区に偏ってきた理事構成が是正され、本来あるべきバランスのとれた経営体制を構築することができ、大変うれしく思っている。支援、協力をくださった関係方面の方々に感謝申しあげる」
愛知商銀-預金820億円、不良債権処理終える
信用組合愛知商銀(権東鉉理事長)は6月27日、愛知韓国人会館で第58期通常総代会を開いた。総代124人中112人(うち委任状61人)が出席、諸議案を原案通り可決した。
期末預金820億円(前年比19・68%増)、貸出金662億円(同15・10%増)、純利益は5億4600万円(同20・75%増)、出資金は41億7800万円、配当なし、自己資本比率5・74%で、損失2億円余は来期に繰り越した。
権理事長は「10年前に就任した時、不良債権が100億円を越していたが、地域に密着し、経費を節減してきた努力が実って、2億円を残すのみとなった。来期は黒字決算になると確信している」と述べた。
一方、その他の件で、李國雄専務理事のガソリン代流用問題が俎上にのぼり、進退を問う質疑の応酬があった。
九州幸銀-預金839億円、今期は黒字決算
九州幸銀信用組合(呉龍夫理事長)は6月26日、同所で第56期通常総代会を開いた。総代115人中84人(うち委任状20人)が出席、諸議案を原案通り可決した。
期末預金839億円(前年比10・61%増)、貸出金545億円(同2・25%増)、純利益は1億2000万円(同2億4000万円増)、出資金は30億5000万円(同1億3000万円増)。呉龍夫理事長は「前期は赤字だったが、今年は黒字決算ができ、喜んでいる」と述べた。 |