2013年4月9日(火)

「お金に愛される人」の5つの習慣

PRESIDENT 2011年11月14日号

野上勇人=文 飯田安国=撮影
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本田氏の調査によると、お金持ちの80%が自力で資産を築いている。そして攻めの人生を歩んでお金持ちになる人は、大病や大きな挫折を経験したことがあり、自分のお金観や生き方に向き合っている人が多いという。

「松下幸之助さんが成功の秘訣を聞かれて、貧乏だったこと、学歴がなかったこと、体が弱かったことの3つだと言ったそうです。松下さんよりも条件が悪い人はほとんどいないんじゃないでしょうか。だから、基本的にはその人のあり方ですべてが変わると思います。ただ不利なのは、お金について何も考えずに育った人ですね。お金持ちになりやすいのはお金に縁のない家庭で育った子供。普通のサラリーマンの家庭で育った子供は、お金持ちにはなりにくいです」(本田氏)

年収を10倍にするという発想を持て

もちろん、一生サラリーマンでいれば、年収3000万円にはなかなか到達しない。つまり「攻めの人生」でないとお金持ちにはなりにくい。起業、投資、副業など、「攻め」の手段はいくつかあるが、お金に愛される人はどのように取り組んでいるのだろう。

「収入を2倍にしたいと思うと、今の仕事を頑張ろうと思うかもしれませんが、10倍にしようと思うと、収入を生み出す仕組みやキャッシュポイント(=収入の入り口)を、根本的に変革する必要があります。サラリーマンであれば副業ですが、ほとんどの人は漠然と『副業、あればいいよね』と思っているだけなんです。そうではなく、きちっと書き出すことが重要です」(佐藤氏)

起業や副業というと、今までの自分の仕事以外のことを想像して、「自分にはできない」と考えてしまいがちだが、いわゆる「脱サラ」してショップを始めるような思い切った方法ではなく、今の自分の延長線上で考えていけばいいと、佐藤氏はアドバイスする。

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