BOC(Holdings),Ltd(本社:香港)は、BDプレーヤ市場の最新報告書をまとめた。タイトルは、「BDプレーヤの現状と将来トレンド分析報告書」で、サブタイトルが、″BDプレーヤは、DVDと同じ歴史を辿るか″である。同報告書で、BDプレーヤのハードウェアの市場が、2009年に1,000万台の大台に乗り、その後、順調に成長を続け、2015年には、8,000万台へと達すると分析している。Blu-ray Discは2008年初頭、HD DVDとのフォーマット競争に勝利し、その後、一気に市場が拡大すると見られていた。しかし、世界的な経済不況のため伸び悩んでいた。DVDプレーヤは、かつて、中国メーカが一斉に市場参入し、価格の下落で、市場が拡大した経緯があるが、今回も同じ歴史を繰り返すのかどうか?さらに、DVDプレーヤでも、アップコンバータ機能が追加されることで、BDプレーヤの必要性を疑問視する声も出ていた。しかしながら、BOCでは、BDプレーヤは主に日本や欧米などの先進地域を中心に需要は急増しており、HDTVへ買換えたユーザが、ピュアなフルHDを楽しみたいニーズがあることからこの勢いは止まることを知らずに、2015年には、単年出荷ベースで8,000万台の市場規模へと到達すると予測している。その他、同報告書では、BDタイトル市場、コンテンツの製造環境として、プレスメーカ、コスト構造、オーサリングハウスの実態を明らかにしている。さらに、現在、インターネットの普及、高速化で、IPTVやVODが本格化してきているが、その実態と、BDプレーヤへの影響をまとめている。 |