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風疹患者 去年1年間のほぼ2倍に4月30日 14時28分
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妊娠中の女性が感染すると赤ちゃんに障害が出るおそれのある風疹の患者は、ことし1月から今月中旬までで去年1年間のほぼ2倍に達したことが分かりました。
専門家は、「連休期間中は人の移動が多く、感染がさらに拡大するおそれがある」として注意を呼びかけています。
熱や発疹などの出る風疹は患者のせきやくしゃみを通じて広がり、妊娠中の女性が感染すると赤ちゃんの目や耳、それに心臓などに障害が出るおそれがあります。
国立感染症研究所によりますと、ことし全国で風疹と診断された患者は今月21日までで4763人で、5年前に今の方法で集計を始めて以降、最も大きな流行となった去年1年間のほぼ2倍に達したことが分かりました。
患者のおよそ90%は成人で、男性では20代から40代、女性では20代が多くなっています。
1週間の患者数は534人で、特に4月に入ってからは週に500人を超えるペースで増加が続いています。
都道府県別では、大阪府が大きく増加して127人と最も多く、次いで東京都が125人、神奈川県が71人、兵庫県が59人など、首都圏と関西を中心に全国に広がっています。
国立感染症研究所の多屋馨子室長は、「連休期間中は人の移動が多く、感染がさらに拡大するおそれがある。例年、流行のピークは6月ごろで、今後も患者は増えるとみられるため、できるだけ早くワクチンを接種してほしい」と呼びかけています。
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