レイヴンの中には、愛機のカスタマイズを考える時間を“至高”と感じる者がいるらしい。自らの操縦感覚、予算、次に挑む対戦相手の状況、そして嗜好。あらゆる要素を考慮して、自分好みの機体を組み上げていく。そんなレイヴン達の間でも特に機体そのものに高い評価を得ているのが「丁」である。
彼が駆るAC「葉隠」は、積んでいる武器パーツはたったふたつと、この上なくシンプル。また、機動力を念頭に置いた無駄のない機体。つまり、スピードで翻弄して特定の武器で的確に攻撃を当てていく戦いとなる。しかし、これではあまりにも特徴がない。では、この機体でどうやってトップランクにまで登りつめたのだろうか。