幼くして両親をなくし、戦火の中をさまよっていた折、ある高名なレイヴンに拾われたフライボーイ。彼は、優秀な僚機となるよう血反吐を吐くような訓練を受けながらも、レイヴンとその恋人に愛されて育っていた。だが、彼がようやく僚機として偵察などの任務をこなし始め、懐刀として戦場に参加するようになったころ、クレスト本社と支社との激しい内部分裂が始まった。
 フライボーイの影の微力も手伝い、彼らは後々まで語り草となるほどの戦果を挙げた。「孤軍奮闘」という言葉を越え、鬼神の如き活躍を見せる彼らに支社側のレイヴンは励まされ、抵抗は本社側の予測以上に長く続いていた。


 ゲリラ的に抵抗を続けていた2機。ある日、本社からの一時休戦の打診に、反乱軍最後の1機は罠の予感を感じつつも1機で出かける。果たしてその場にはクレスト本社が契約した新鋭レイヴンが待ちうけ、彼を迎え撃つのだった。
 いくら待てど帰らない漆黒のACを想いながらも、フライボーイは彼の父親代わりのレイヴンの死を悟る。その後、仇の行方を探しながら数多の戦場を渡り歩き、彼はまったく別の地域にまで辿り着いた。「あの人を倒したほどのレイヴンなら、上位にいるに違いない――」ランキング入りをするころ、彼は周囲に恐れられる一人前のレイヴンとなっていた。


 もはや歴史家しか知らないような太古の戦闘機「スピットファイア」の名を持つ彼のAC。その名の通り、常に高速で中空を移動し、両腕の「LH07-DINGO2」で辺りは瞬く間に火の海と化す。歴戦の勇士の薫陶を受け、そして復讐に燃える彼には落ち着いて射撃をしなければ、一撃を与えることすら難しいだろう。