◇広島6−5阪神
広島が逆転勝ちした。1−4の6回に梵の2点二塁打などで追い付き、1点を勝ち越された直後の9回は相手の失策と梵の適時打でひっくり返した。今井が今季初勝利。阪神は久保が今季初めて救援に失敗。守備も乱れた。
ミスを連発し、自らこけた。今季最多の貯金4が目前となった9回、阪神は守備陣が乱れ手痛い逆転負けを喫してしまった。まずは1死一塁で菊池の右中間への打球を福留と大和がお見合いし二塁打とし、ピンチを広げる。ベンチはここで丸を敬遠し、広瀬との勝負を選択するが、三塁への当たりを守備固めで入っていた坂がはじいて同点としてしまった。
「大和は視界に入っていたけど、あれはオレがいってやらないといけない。久保に悪いことをした」。福留は敗戦の責任を背負い込んだ。6回には鳥谷が広瀬をタッチする際に落球して、追いつかれるなどミスがことごとく失点に結び付いた。
集中力を欠いたような守備には和田監督も「ホームグラウンドだからね。(福留と大和は)どっちも捕れるんで譲り合ってしまったな。あそこ(鳥谷の落球)もそうだし、ホームグラウンドだからねえ」と、2度同じフレーズを使ってナインの奮起を促していた。 (中山隆志)
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