◇中日11−4巨人
4点リードを守れず、5回途中で降板する先発宮国(中)(沢田将人撮影)
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中日は0−4の1回に3点を返すと2回はルナの適時打で同点。5回にクラークの適時二塁打で勝ち越し、6回は打者11人で6点を奪った。中田賢が2回以降立ち直り今季1勝目。巨人は今季初の2桁失点で今季初の4連敗を喫した。
喜びは一瞬だった。1回に一挙4点を先制した巨人が天国から奈落の底に突き落とされた。3人の投手が守道竜に15安打を許す投懐で、終わってみれば7点差をつけられる大敗。26日のヤクルト戦(神宮)からの連敗は4に伸びてしまった。
「主導権を握りながら逆に渡してしまいましたね」と原監督。4点差を逆転されての敗戦は2010年5月21日の楽天戦(Kスタ宮城)以来で、2桁11失点は今季ワースト。さぞや、お怒りかと思いきや表情はサバサバしたもの。「11点取られたら、12点を取らないといけない」。冷静に結果を受け止めた。
まさかの大敗。原因は宮国の乱調だった。今季初の中5日。登板間隔を詰めた影響は否めなかった。ブルペンから変化球をコントロールできず、四球は自己ワーストタイの5個。3回からセットポジションをワインドアップに変える修正もきかなかった。4イニング1/3で7安打5失点。右腕は責任を一身に背負った。
「自分のミス。(1回は)4点を取ってもらった直後だったので抑えようという気持ちはあったんですけど、チームに申し訳ない」。しかし、指揮官は宮国を責めようとはしなかった。「まあ、教訓よ」。指揮官の今季の口癖は“糧”。屈辱的な結果の中から明日への課題を自らの手で見つけてほしいと願っていた。 (川越亮太)
<巨人・川口投手総合コーチ(宮国について)> 「本人はバランスを考えていろいろ工夫していたけど、あまり関係なかったね。相手も宮国という投手を研究してくる」
<阿部(宮国に)> 「宮国は良かったのではないか。僕のせいです」
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