皇太子ご夫妻オランダ訪問 現地紙は大きく到着の様子を掲載
オランダ国王の即位式などに出席する皇太子ご夫妻は、訪問先でも注目を浴びている。
11年ぶりの外国への公式訪問となった雅子さまは、にこやかな表情を見せられた。
雅子さまは、およそ11年ぶりとなる海外公式訪問の地、オランダに到着された。
オランダの新聞は、中央に大きく、到着の様子を掲載しており、日本の皇太子ご夫妻への関心の高さがうかがえる。
オランダで最大の発行部数を誇るテレグラフ紙は、写真とともに、2006年に雅子さまが静養のため、オランダを訪問されたエピソードを紹介した。
世界50カ国以上のメディア関係者が利用するプレスセンターでも、雅子さまの訪問に関心が集まっている。
オランダ人ジャーナリストは「オランダの各新聞も、11年ぶりに(海外へ)公式訪問したことを報じていて、これはとても素晴らしいことです」、「オランダ人は、彼女の病気のことよりも、日本の皇太子妃の魅力に興味があるのでは」などと話した。
雅子さまは、空港から宿舎に向かう車に乗り込む際には、皇太子さまを呼び止め、お2人そろって報道陣に手を振るなど、終始にこやかな表情を見せられた。
宮内庁担当の宮崎千歳記者は「記者の方に、皇太子さまよりも先に気づかれて、手を振られるといった、ある意味、余裕のようなものも感じられました。何十年に一度の大きな節目である即位式にお出になりたいという、強いお気持ちを実現することができた、安どの思いですとか、1つ、1歩前に進めたというような思いも、おそらくおありだったのではないかなと」と話した。
皇太子ご夫妻は、日本時間30日午前0時前現在、滞在先のホテルで、大使からオランダの事情について説明を受けられており、雅子さまは30日に行われる国王の即位式には、予定通りに出席される見通し。