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民主 憲法96条改正反対で取りまとめへ
4月30日 15時49分

民主党の櫻井政策調査会長は記者会見で、安倍総理大臣が改正に意欲を示す、国会が憲法改正を発議する要件などを定めた憲法96条について、来週にも党の憲法調査会を開き、改正に反対し、これを維持する方向で党内の取りまとめに入る考えを示しました。

国会が憲法改正を発議する要件を、衆参両院のそれぞれで、すべての議員の「3分の2以上の賛成」と定めた憲法96条について、民主党執行部内では、先に海江田代表が、「そのままにしておくべきだ」と述べるなど、維持すべきだという意見が強まっています。
これに関連して、櫻井政策調査会長は記者会見で、「基本的人権や国民主権などの基本原則を侵すようなことについてまで、憲法改正の発議要件を2分の1に緩和して、権力者がやりたいように変えられるようにするのは、おかしな話だ」と述べました。
そのうえで櫻井氏は、「来週にも党の憲法調査会の役員会を開き、96条についての党の方向性を決める作業に入るが、海江田氏が改正に反対する内容の発言をしており、基本的にはそういう方向で調整したい」と述べました。
また、これに先立って行われた「次の内閣」の会合では、夏の参議院選挙に向け、近く、海江田氏をトップとした「マニフェスト作成委員会」を立ち上げ、6月中旬までに政権公約を取りまとめる方針を確認しました。

「96条改正は間違っている」

民主党の一川参議院幹事長は記者会見で、「国家権力に都合のいいように憲法を変えやすくするのは、基本的に間違っている。96条が定める内容に従って、合意形成ができるように努力するのが、国会議員の本来の務めだ。96条を改正しない方向で意見を整理したほうが民主党らしく、国民にも分かりやすい」と述べました。
また、一川氏は、「夏の参議院選挙の争点にして、国民に問うような性格のものではない。96条に限って先行して改正するという議論には、国民はほとんど乗っかってこないと思う」と述べました。

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