トップページ政治ニュース一覧日米防衛相 尖閣問題で中国をけん制
ニュース詳細

日米防衛相 尖閣問題で中国をけん制
4月30日 6時6分

日米防衛相 尖閣問題で中国をけん制
K10042693211_1304300627_1304300637.mp4

アメリカを訪問中の小野寺防衛大臣は、ヘーゲル国防長官と初めての会談を行い、沖縄県の尖閣諸島を巡る問題に関連し、「現状の変更を試みる、いかなる力による一方的な行為にも反対する」ことを確認し、領海侵犯を繰り返す中国をけん制しました。

アメリカを訪れている小野寺防衛大臣は、日本時間30日未明、国防総省で、ヘーゲル国防長官と、およそ1時間会談したあと、共同記者会見を行いました。
この中で、小野寺大臣は、沖縄県の尖閣諸島を巡る問題について、「日本の固有の領土であることは歴史的にも国際法上も明らかだ。現状の変更を試みる、いかなる力による一方的な行為にも反対する内容を確認した」と述べました。
これに対し、ヘーゲル長官は、アメリカ政府は領有権を巡っては特定の立場をとらないとしたうえで、「尖閣諸島は日本の施政権の下に置かれており、日米安全保障条約の適用範囲内だ。緊張を高め、誤算につながる行為は地域の安定を損なうものだ」と述べました。
そのうえで、「アメリカは、一方的、威圧的に日本の施政権を侵そうとするいかなる行為にも反対する」と述べ、領海侵犯を繰り返す中国をけん制しました。
また、両大臣は、日米防衛協力の指針、いわゆるガイドラインについて、東アジア地域の安全保障環境の変化に対応できるよう見直しを進めていくことで一致し、作業には数年程度かかることを確認しました。
一方、両大臣は、日米合意に基づいて、沖縄県のアメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設や、嘉手納基地より南にある軍施設の返還計画を着実に進めていくことを確認しました。
そして、ヘーゲル長官は、アメリカ軍の新型輸送機「オスプレイ」12機を、この夏に、山口県の岩国基地に陸揚げしたあと、沖縄県の普天間基地に追加配備する計画を明らかにしました。
さらに、会談では、挑発的な言動を繰り返す北朝鮮への対応について、日米両国が緊密に連携して情報交換を行い、警戒・監視を続けていくことで一致しました。
これについて、小野寺大臣は記者会見で、「さまざまな情報を分析して日米間で情報共有しているが、今のところ、警戒レベルを下げる情報には接していない。引き続き警戒監視を続けていく」と述べました。

[関連ニュース]
k10014269321000.html

[関連ニュース]

  自動検索

米国防長官 尖閣諸島での中国行動批判 (4月30日 7時18分)

防衛相 米国防長官と会談へ出発 (4月29日 12時23分)

防衛相 米国防長官と意見交換へ (4月29日 4時41分)

米軍トップ 尖閣防衛を確認 (4月26日 22時29分)

防衛相 日中ホットライン進展に期待 (4月25日 13時31分)

このページの先頭へ