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女勇者パートを進めたので、今度は男勇者パートです。
前書きにて一つ、宣言を。
この子ははっきり言って残念です。
一応、全体のお話と織り交ぜて救済ルートもいくつか設定してみて試行したんですが。駄目でした。作者の非才ゆえご容赦下さい。
いずれ、extraとかで紹介することもあるかもしれません。

ですからこの閑話は無理に読み進めることはないです。

全員救済や完全なるハッピーエンドは好きな方は戻られることを推奨します。もしくは完全に物語が終わった後に読む、など。

それでは、覚悟のある方はお進みください。
一章 ツィーゲ立志編
閑話 グリトニアの英雄②



















レベル389、勇者。

リミアの勇者がパーティの面々と出会い戦場に立ちだした頃、早くも白銀の世界に姿を変えつつあった帝国では既に魔族との防衛線を押し上げ始めていた。

その立役者は、言わずもがな帝国でも有数のレベルに達していた勇者、岩橋智樹である。

現在帝国にはレベル920というヒューマン最強の人物がいるが、彼女は魔族との戦争より寒冷期の一部の脅威に備えていたため、戦場で活躍したのは主に智樹だった。

帝国は積極的に彼を戦場で運用し、そして智樹も要請のまま戦場で戦い、そして力と技術を磨いてきた。

彼が冒険者ギルドに登録したのは異世界に来て二日目の夜。測定レベルは98。

……異常なペースでのレベルアップだ。

当初から智樹は英雄として、目指す目標はソフィアであると教えられた。竜殺しと呼ばれる彼女のレベルは920である。

それ故もあろう。智樹は意欲的に戦闘に励み、帝国、いや第二皇女であり彼の後見として立ったリリ皇女が意欲的に彼をサポートしたこともあり彼の成長は加速していた。

帝国は勇者を秘匿し、戦場以外で彼を見ることはほとんどない。

たまに凱旋で皇都の通りに出ることがあっても全身鎧に大仰な兜を纏うことを乞われていたためか、彼の姿を知る者は実は少ない。

生活のほとんども城で過ごすことになっている。数日おきの戦闘への出陣を思うと妥当ではあるが。

「リミアの勇者さんはレベル138、か。これで俺の手伝いとかできるの?」

智樹はもう一人の勇者の情報を教えてくれた皇女に、響のことを馬鹿にするでもなく純粋な意味で聞いた。何せ自分の三分の一程度のレベルしか無いのだ。それで共に戦うという光景になるのか些か不安だった。

「まだ呼ばれて間もありませんもの。これからどうなるかはわかりませんよ智樹様」

皇女は智樹を様付けで呼び、にこやかに応じた。初めて会った時には凛として冷たい印象を抱いた智樹だったが、時が経つにつれその反応は柔らかくなっていき、今の彼女を表現するのなら優しい貴族のお嬢様、だろうか。

智樹の憧れるタイプで、これも魔眼という能力の影響だろうと彼は喜んでいた。

異世界初日に色々と案内された時に智樹のことは密かに詳細に調査された。その折判明した魔眼については皇女に影響を及ぼすはずはないのだ。他ならぬ彼女が皇族にその影響がでないよう対策をうったのだから。

調べられたとも思っていない智樹の方では話してない魔眼のことを知られているとは思わず疑惑すら抱いていない。

智樹は魔眼、そして不死の特性を誰にも話していない。自分にマイナスの影響が出そうなことや切り札になりそうな力について全部話してしまう気にはなれなかったからだ。不死の特性についてはまだ誰にも知られていない。

「うーん、そうだよな。俺も最初は98だったんだし。すぐに上がるか」

現時点ではまだ計画の段階に過ぎないが、魔族が死守している一つの砦を攻略する話が今帝国で持ち上がっている。ただその作戦はどうしてもリミアを始めとした他国の力を借りなければ実現できない大規模作戦で、実質リミアの勇者が最低限使い物になる段階に進むのを待っているのだった。

だからこそ、リミアの勇者音無響について帝国は常に最新の情報を掴むべくリミア王国に間者を送り込んでいるし。遠く離れたこの皇都に正確な情報が届いている。

そんな作戦の話を城内で知るに至った智樹がリミアの勇者の情報を知りたがったのも、無理からぬことだといえた。

「でも智樹様、どうして急にリミアの勇者の話などを?もしかして……お知り合いですの?」

「違うよ。名前を聞いたけど知らない人。年は18なんだっけ。三つ年上なんて知ってる人いないし」

「ではどうして?女性で綺麗な方みたいですから、欲しくなりました?」

皇女は悪戯を思いついたように智樹の後ろに回ると彼の首を両手で抱いた。

「何、妬いたの?大丈夫だよ、俺はリリと皆で十分幸せだからさ」

「……本当に?誰か欲しい人がいたら言ってくださいね。覇者が女性を求めるのは自然なこと。私はそれを咎めたりしませんから」

耳元で囁く。甘い声で。

智樹は満足げに頷いた。

「ああ、その時は遠慮なく言うよ」

「ええ」

「今日は戦いは?」

「そうですわね、北西のラインが一部侵されているようですから、行くならそこでしょうか」

「そう。どうするかな」

「まずは昼食にいたしましょう?私、貴方を呼びに来たんですよ?」

「だったね。わかった、じゃあ行こうか円卓に」

「はい、智樹様」

二人は数人のメイドを連れ立って部屋を後にする。

智樹の部屋は第二皇女であるリリの部屋の隣に部屋を持っている。異例どころではない処置だ。

本来皇族しか住まうことの出来ないフロアに勇者とはいえまったく血の繋がらない者がいるのだからこの異常さはわかる。

”私、リリ=フロント=グリトニアは勇者トモキ様にお仕えし微力を尽くすことに致しました。つきましては私の隣にトモキ様に住んで頂き、万全の体制で彼をサポートしたく思います”

突然の第二皇女の発言に皇族はじめ有力貴族たちは紛糾した。だがそれも次の一言で一気に沈静することになる。

”つきましては私は皇位継承権を放棄し、政務は他の方にお任せしたいと。ですからどうか勇者様に便宜を図って頂けませんか?”

彼女の無茶な発言に文句を言い立てていたのは皇位継承争いをしているリリの兄と姉の派閥に属するものがほとんどだ。その政敵が自分から舞台を降りるといってくれたのだ。こんな嬉しいことはない。

ただ気になるのはリリ皇女の有する利権だ。彼女もまた皇族として激しい政争を繰り広げ皇帝の座を狙っていただけあって多くの利権を持っている。それが今後どうなるのかは大いに注目を集める所だった。

すぐにそのことに思い至った貴族や兄弟は押し黙って皇女の次句を待つ。

”私の担当であった幾つかの事業や政務につきましては、そのほとんどを皆様に分割してお渡ししたいと思います。ただ勇者様のお力になれそうな一部については今後も私にお任せ頂きたいのです。具体的には軍事的な部分になりますが得られた技術は全て帝国軍に公開し共有致しますゆえ、私に軍事力が集中することは有得ません。それ以外の全てについて譲渡を進めていきます”

おお、と歓声やどよめきが上がる。リリ皇女がその辣腕で育てた事業は多い。軍事以外の分野であっても譲渡を受ける旨味は十分であった。

これで貴族や兄弟は黙る。彼女の計算通りだ。

次は彼女の父だ。皇帝たる男。

当然、いきなりの皇位継承権の放棄の理由を皇女に聞く。勇者が来たとしても、それを自分の力に加えて権力を拡大することの方が現実的で、しかもこれまでの皇女の経緯を思うと自然なことに思えたからである。現状確かに第二皇女であるリリが一番勇者に近い。何も皇位争いから身を引かずとも彼のサポートは出来そうなものだ。

”皇帝はお父様の意思を継ぐ者です。私はお母様の遺志を継ぎたく存じます。母は女神様の敬虔な信徒でした。最後まで女神様を信じ続けました。なれば私はお父様には申し訳ございませんがお母様の想いを継いで、女神様がお遣わしになった勇者様と共に在りたいのです”

国の最高意志が集う場所での爆弾発言の余韻も徐々に収まる。リリ皇女が母を深く愛していたことは兄弟も父も、そして高位の貴族たちにも周知の事実であり、中には彼女の発言に涙ぐむ者もいた。

”……私の我侭をお許し下さい。必ずや勇者様と共に魔族を滅ぼし、美しきエリュシオンの地をも奪還してご覧に入れます”

勇者のサポートに必要と思われるごく僅かな事業の管理を残し。

この日リリは政争の場から去った。陰謀を疑うものも多かったが彼女はその後献身的に勇者を支え、彼らの疑念を態度で打ち消していった。

そして今。

智樹とリリは円卓、と彼らが呼んだ場所にいる。

城内でありながら青々とした植物が目を癒してくれる庭園。その中央には何人かの人物と文字通りの円卓があった。

皇妃でありリリの母親が愛した庭。そこをリリは勇者との憩いの場として使っていた。かつては誰も入室を許さなかった場所を開放したことはまたも貴族達を驚かせたが、彼女の勇者への信頼を裏打ちするものとして智樹の評価を上げる結果になった。

傲慢不遜な一面はあるが政治には興味の無い戦士。それが智樹の評価だ。先入観と彼らの価値観に凝り固まったものではあるが、一国の皇女に尽くされて謀反の意など持つ筈が無いとの考えから彼の裏切り可能性など欠片も疑っていない。

「智樹様!もう準備は整っておりますよ。その、こ、こちらに」

「お兄ちゃん遅いよー!!」

「こっちは研究の時間割いて来てるの。あんまり待たせないでよ。……忙しいのはわかってるけど」

三者三様に智樹らを迎えたのは彼の仲間。円卓に倣うなら智樹の円卓騎士とでも言おうか。

最初に声をかけ、キョドりながらも彼を自らの隣に誘うのはギネビア。帝国でも皇族を守護する最高位の騎士であるロイヤルガードの一人だ。元々はリリに仕える彼女の親友でもあったが、今では智樹を皇女同様に守護することを宣言している。

女性の身でありながら防御の剣を極めた完全なる壁型。与えられた魔道具の類も防御に特化しておりその職には堅牢の代名詞とされる上位竜種であるグロントの名を二つ名に加えられている。ロイヤルガード・グロントは彼女のユニークジョブだ。

グロントは世界で最も広い砂漠に住まう最高の防御力を持つといわれる竜。砂々波さざなみの二つ名でも知られている。

次に子供らしさの抜けない幼い声で智樹を兄と読んだのはモーラ。声の示すままに幼い若干12歳の少女。竜召術と呼ばれる特殊な召喚術が使えるドラゴンサマナーである。元々は地方の村で巫女の家系に育ったが、魔族の襲来によって村が壊滅、リリに保護され智樹に引き合わされることになった。

竜を扱う彼女の職はギネビアのような固有職ではないが、世界に数人というレアな職である。

最後に声をかけ文句を浴びせてきたのはユキナツ。ローレル連邦の出身だったが、より自由な研究を求めてリリの下にいたところ、勇者の数々の特異な発想に触れて彼と行動を共にするようになった。武具と魔法の融合、強大な力を持つ法具や神器といったもののレプリカの作成に異常な関心を持つ研究者系の人物だ。特に武具と魔法の関連については一日の長があるドワーフとは全く違ったアプローチを試みており、その思想を危険視されて連邦を追われた。職はフォースプレイヤー。錬金術に関わる者の中でも就く者が少ない珍しい職である。

現在はこの三人が智樹の仲間。皇女は戦闘に参加はしないため、あくまでも後方支援役である。

智樹の提案で一緒に食事をとることにしている皆は円卓の庭園での時間を楽しみにしていた。戦闘以外で彼と時間を共にできる場は限られるので少しでも彼と居たい彼女らからすると貴重な時間になるからだ。

リリは皇族には密かに魔眼の対策をした。だが、それ以外には一切制限を課していない。

ギネビアもモーラもユキナツも。長く彼の魔眼を浴び続け、彼への好意をごく自然に自分の内から生まれた想いであると信じている。

「リリ様、アルベルト様が会議での資料を確認して欲しいと仰っております」

「あら、お兄様も昼食時に間の悪いことね。すみません、智樹様。わたくし、少し行ってまいりますわ。戦場に行かれる前には必ずお見送りに参りますので黙って行かないで下さいましね」

まさに円卓に付こうとする皇女に侍従の一人がやってきて声をかける。

「っと。そうか。アルベルト様からお呼びじゃ仕方ないか。俺の方は皆で食事して休んでるから大丈夫。戦いに行くようなら必ず声をかける」

智樹もリリの兄の存在は知っているし、そこを咎めたりはしない。度々このような事は有る為慣れてもいた。今でこそ、自分のサポートに尽力してくれている皇女だが以前は多くの仕事を切り回していた事も聞き及んでいる。多忙は理解できた。

「ええ、では。ギネビア、頼むわね」

「お任せを」

ギネビアは皇女の言葉に即応する。皇女への忠誠も変わらず保有しているが故だろう。

満足げに頷いたリリは侍従に先導されて円卓庭園を後にした。




~sideリリ~

「進捗状況は?」

「今のところ順調です。勇者殿の魔力適合は奇跡としか言えませんな。あの神槍を馬にも乗らず振り回してのけるのにも圧倒されましたが、いやはや」

そのくらい彼なら出来て当然だ。

岩橋智樹は全ての魔道具に適正する。だから帝国の宝物庫で武器も防具もすこぶる優秀な物だけを置いた状態にして彼に好きな物を選ばせた。

最初に彼が選んだのは武器でも防具でもなく、アイテムを収納できる持ち運びできる倉庫の役割を果たす指輪だった。

そして真剣な目で彼は武器の幾つかを選び、吟味して十二の武器を指輪にいれた所で指輪の要領が埋まった。次に防具を選び修練場で調整。

体にフィットするラバースーツに金属製のプロテクターを各部につけて防御力を強化するタイプの鎧?を選んだ。帝国でもかなり強力な力をもつ防具だが使い手が見つからなかった物だ。使用はすぐに許可された。

普段から体にピッタリと密着するスーツを着込むわけにもいかないのでその防具については戦闘時のみ準備して装備してもらうことにした。

それを伝えたら岩橋智樹は魔術や物理に効果が高い障壁を生み出せるマジックアイテムを幾つも常用で装備させて欲しいと言い出した。自分を守る意識が高いのは良いことだ。果ての荒野で実用化されたばかりの傑作、クレイイージスの領域を生む物を含めて幾つかを与えた。

彼は順調だ。

女神から与えられたという銀靴という神器の効果も優れている。他人の何倍も修練を続けても戦場に立っていても疲労はかなりの早さで回復する。

「肉体の方はどうなの?投薬の効果と他のヒューマンとの効果の違いは?」

「それも問題ありません。元々副作用は寿命を多少削る程度の物ですからな。他の皆様についても同様に順調ですぞ」

「そう。ならいいわ」

彼の食事には成長を加速させ、肉体と魔力を強化する秘薬を混ぜてある。他人との効果の違いも見たかったから一緒に食事をとっている私以外メンバーも食事に混ぜて摂取してもらっている。了承は取ってない。

でも順調なのはいいことだ。副作用が即時に出てくるようだと戦闘で使えなくなることも有り得る。それでは本末転倒なのだ。

私は皇位継承権を捨てた。その影響で煩わしかった用件のほとんどは他の兄弟に流れている。私は私のやるべきことに思うだけ注力できるのだ。こんなに嬉しいことはない。

そう、継承権などいらない。

どうせ。

帝国は。

岩橋智樹に簒奪される。

彼の心に少しずつ覇者の心得を、治世の要素など無い暴力の王のことわりを囁いている。

あの少年はどうやらこの世界に来て力を手に入れたようで、それまでは不遇な身の上だったらしい。周囲にあった幼稚な苛めの話も聞いた。

つまりは。彼は突然手に入れた強大な力で浮かれているのだ。

なんて好都合。なんて勘違い。

だから彼の好みの女性を演じ、彼を虜にする。いや、もう半ばはできていよう。

夜会の後に誘った私を、彼は拒まなかった。

それどころか、自信をつけたのか自分を俺と呼ぶようになり、ギネビアにもモーラにもユキナツにも手をつけたようだ。

構わない。

今後も後宮でも何でも好きに作らせれば良い。むしろ協力してやろうとさえ思う。

彼を権力や王座に縛り付ける者も物も多い方が良い。

弱い心に付け込まれた虐めの傷口に甘い毒を塗りこんでやれば逆らうことなど考えもしまい。己自身の考えで自らを王であるべきだと考えて帝国を手に入れようとしてくれるに違いない。

最も、それは魔族への勝利を確定的なものにしてから。それでなければいけない。

その時が来たら。”彼に心酔して虜になった”私は言うがままに彼の力になろう。

他国は気にするに値しない。

女神が遣わした勇者とか言う愚かで幼い暴君の卵は、私にとても素敵なアイデアを教えてくれた。

そちらの研究をそろそろ本格化させるべき時だろう。来るべき日のために。

こちらの秘薬はもう研究は十分だろう。この初老の男性錬金術師は実によくやってくれた。

「では次は何を開発しましょうかな?そうだ、勇者殿のまりょ…く……え?」

「もう十分よ。有難う、ご苦労様」

私の白い服の袖が赤黒いもので汚れる。

秘薬の作成は知識の無い者に手順だけ伝えて分業で作らせた方が都合が良い。

私は岩橋智樹に尽くす者。だから彼の体に害ある物を私が開発していた証拠はいらない。知っている者もいらない。

トップである私と、優秀な少人数の研究者でチームを構成し、成果を十分に出したものから、こうして順番に終わらせていく。完璧だ。

なぜ?そんな顔をした中年男が崩れ落ちて動かなくなる。

私は手に持った短剣を入り口にいた侍従に渡す。彼女の目に意思の光は無い。

「それを大事に持って館に火を放ちなさい。この部屋の物は全部灰になるようにしっかりと。貴方はあそこにいる貴方の愛しい人と炎の中で添い遂げるの。しっかりね」

言い含めるようにゆっくりと彼女に耳に囁き、そして短剣を握らせる。

これで良い。

侍従が部屋の資料を一まとめにしだしたのを確認すると私は服を脱ぎ、灰にした。

上半身が下着姿になるが気にしない。どうせ城の私の部屋に転移するのだから誰に見られるでもない。

そろそろ智樹の所に戻らないと。今日は北西地域で戦闘だ。

でもその前に。

「さ、次はいよいよ勇者様が教えてくれた素敵な兵器の開発ね」

部屋に戻ると着替えもそこそこに計画段階の書類を確認する。

それは力なき子供にも、力を失った老人にも、美しくも無い者にも等しく一定の力を与える兵器。魔力の多寡さえ問題にしない。

とてもとても素敵で”平等”な武器。持つだけで力をくれる武器。

他国が慌ててその粗悪品を戦場に持ち出す頃には戦争はもう詰んでいるだろう。

魔族も、女神も、その信仰も。

全部壊してやる。

「銃。そういう名前だったわね。早く作らなくっちゃ」
取り返しがつきません。今後の本編の展開でさらに危険なフラグが増えます。

ちなみに三人の仲間は上から
ちょろい人
ロリっ子
ツンデレ研究者
です。
それでは。
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