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悲鳴の元にいたのは…。

はてさて、とことんにツイてない真くんのファーストコンタクトのお相手はいかに。ではどうぞ^^
序章 世界の果て放浪編
第一村人遭遇、いやこれはノーカウントだ
『た、助けてーーーー!!』

声はもうはっきり聞こえた。あそこ、岩山の近くからだ。

「はい、よろこんでーーーーーーー!!!!!」

二つ返事で了解して僕は疾走する。もうテンションはゲージを振り切っていた! 必殺技とか連発できそうだよ?

見えた、しっかりと見えたよ。超視力の賜物だね。眼鏡いらないね自分。もうレンズは外してあるから伊達だけどさ!

見えたモノには結構ビビリったけど、だけど止まりゃしないよ。

二足歩行の豚だろうが二つ首の犬だろうが構うものかよ。孤独よりはずっとマシじゃ!

ゲームじゃ空飛ぶ豚もいりゃあ三つ首の地獄の番犬だっているんじゃい。

ちょっと三次元で出てきたからって、この際気にするか! こっちは超人だぞ文句あるか!

全力疾走の最中で見た感じ、助けては二足歩行の豚、オークってやつかな?

襲ってるのは二つ首の犬だ。魔物同士の喧嘩。なのか?

どっちに与するかかなんて自明だ。声を上げたほうだ! あなたのおかげで生き物に会えたんだからーーー!

あちらも僕に気づいたようだ。両者ともに、土煙を上げながら爆走してくる何者か(僕)に注意を向けてくれている。

有難い。これならオーク君(仮)はもう安全だろう。僕が犬に勝てれば、だが。

『ナニモノダ、キサマ!!ジャマスルノカ!!』

二つ首の犬が吠えた。何故か威嚇の咆哮からそいつの意思がわかる。かなりびっくりしたがオークの言葉だってわかったんだ。問題ない! 気にしない!

咆哮と、言葉の意味が両方伝わってくるのは何か不自然な感じがするけど。

「ども! 僕は人間・マコト!! 今後ともよろしく!!」

射程圏内。

確信した僕は走った勢いそのままに踏み切り、犬に向けて飛び蹴りを放った。

「でえりゃああ!!」

勢いを活かしてとりあえず犬を吹き飛ばしオークとの距離を稼ぐ意図の一撃だった。

『ナ、ハヤスギル!!ッツ』

それが犬の最後の言葉になった。

こちらに振り向いた二つの顔の間に蹴りが決まる。

そこまでは良かったんですが。

そのまま僕、突き抜けちゃいました。

はい?

相手、魔物ですよ? いや魔物以前に。

全力疾走とはいえ、運動靴の一撃。

幾ら何でも、これはおかしくないか!?

「え、ええっと」

心の中は大パニックだったけど、何とか着地して。

恐る恐る後ろを振り向く。

「ヒイッ、や、やっちまった…」

凄惨な光景があった。

双頭犬の体は前半分飛び散り、後ろ半分は力なく横たわっていた。何にどうされたんだって謎を呼ぶクラスの酷さだ。

ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。

まさかこんなことになるだなんて思っていなかったんだ。本当だよ。

まるでトラックに撥ねられたかの様子。

目をそむける。

自分がやっておいてふざけたことを、とは思うけど、直視できなかった。

オーク君(仮)と目が合う。

犬と相対したときよりも遥かに強い恐怖が目に宿っているのがわかる。

不思議と醜く感じる筈の姿に嫌悪感が沸かないのは、あの虫、いや女神のおかげだろうか。見た目で判断する愚をこれ以上無く体現してたからな、あれは。美しくないと駄目とかふざけるなって。

色々な意味で、これはやってしまったのか?

だがとにかく会話できるのだ。会話しないと。

ああ、会話。何て素晴らしい行為なんだ。

あの犬には申し訳ないことをした。どうか安らかに。

両手を合わせて冥福を祈る。次会えたら(遭えたらにあらず)君とも話がしたいと思う。

さて、と。

会話だな。遂に誰かと話をすることが出来るのだ。

妙な期待感に心が高揚しますよ。

神妙に僕を見つめるオークの正面に立つ。

「あ~、はじめまして」

『ヒイイ!!シャベッタア!!』






エ?

???

あれ掴みから失敗か!?

いやいやエンカウント三日に一回だよ? 諦められるか。無理だ。

「僕は怪しくない。温和で優しい。意味、わかる?」

オーク君(仮)は首を縦にブンブン振るがすぐに横にぶんぶん振る。

意味がわからない。この世界独特のジェスチャーか?

見た目は二足歩行しているから、人間に近いっちゃ近いから感覚も似ると思うんだけど……。

いや待て。豚さんが立っているのを見て、人に近いって感じるなんて僕も結構追い詰められているかも。

『”リズー”ヲ一撃デ殺スヤツガオンワデヤサシイワケナイ!』

おお、なるほど。納得だ。確かにさっきのは有り得ない。僕もそう思う。

なんだかぶつぶつと呟いているが意外と冷静なヤツだな。「アンナアンナ殺シ方アリエナイ」とか言ってる。

「OKわかった。俺は強い! お前より強い!」

『ヒイイイイイイイイイイ』

体を縮めて怯えている豚。

なにこの絵図。喋ったー!とか言われて今は身を縮めて震えるオーク。対峙するは身振り手振り話をする僕。

おお、シュールだ。

むう、しかしこんな風に威嚇すると、「俺はお前を気に入った」とか言うかと思ったんだけどなあ。ゲームのやりすぎか。

そうかあれは獣系に有効なやり方だったか。さっきの犬向けか?

豚って獣じゃないの?

似たようなのだとゴブリンか。あれは確か妖精? だっけか? でも鬼ってイメージのが強いよな、あれは。

ゲームのやりすぎかとも思いながら、それでもそこに情報を求めてしまうのは、ゲームにしか存在しないはずだった魔物がこうして目の前に実在しているからだろうなあ。

「まあ、落ち着け。強いのはまあ本当だけど、お前を助けに来たのも本当なんだよ?」

両手を上に上げて、戦う気はないよってアピールしてやる。

うん。こいつは俺は強い! とかいって威嚇するより無害をアピールするほうがよさそうだ。

大体、威嚇なんて僕のキャラじゃないしね。

「だってそっちが、助けて~って言っていたんじゃないか。それで僕がここに来て、お前を助けた。ほら。僕はお前の味方、だろう?」

オーク君(仮)は顔をこちらに向けてくれた。少し震えも収まったようだ。

よしよし、好意を得たようだな。この調子で……。

『ソ、ソウナノ?』

怯えながらも顔を上げたその目を見て、頷いてやる。

表情から警戒が薄れ、そして、またすぐに恐怖が表情を支配した。

「なんでやねん!」

誰もいない空間に突っ込みを入れる僕。

いかん。実際の交渉が、こうも難しいものだとは。

お金も物も持ってない僕の手札はもう殆どオープンだよ!?

こ、これは失敗に終わる? 嫌だ、諦められるわけないだろう!

『ナ、ナンデヒューマンガワタシトハナセル!? マサカ、ヒューマンニモテイマーガイルノカ!?』

ていまー?

なんですかそれは。

なんで話せるかっていったらそれはまあ、どこぞの虫って名前の神っぽいもののおかげなんですけどね。

そっか、普通の人間は、いや普通でなくても人間は魔物とは話せないんだね~。

なんて能力つけやがる!

人からも誤解されるだろ、これ!!

「あー、もう!!! 僕、ていまー違う! 道迷った! お前助けた! 以上!」

とにかく端的に。

確実なことだけ。伝えることにする。

『……』

む、何か考えてる。震えてるけどさっきよりも程度が弱いな。そこそこ距離は開けているんだし怯えないでほしいもんだ。

大体こっちだって結構怖いんだぞ?

等身大の二足歩行の豚が目の前にいる状況で、意思疎通を図れる自身に感動するね。

三日の放浪は無駄じゃなかったね。

「……」

こっちも沈黙で待つ。向こうのリアクションはどうだよ。もう会話ライフはゼロよ?

『ワ、ワカッタ』

YES!

やった! ありがと! さんきゅ! しぇしぇ!

『タスケテクレテアリガトウ』

ぐれーと、会話らしい会話だ。しかも好意的。こいつは嬉しい。

「いやいや無事でよかった。それより君の集落はこの近くなのかな?」

お前から君に呼び方を変える。お前お前って言うのはちょっと無礼かもしれないと勝手に思っただけなんだけどね。

村でも町でも住処でも。

なんでもいいのだけど。屋根のある場所で休みたい。

だが残念なことに首は力無く横に振られた。

「ま、まさか君も迷子?」

首はまたも力なく横に振られた。

「僕、実はもう三日も迷ってるんだけど。どっちに行けば人に会えるか知らない?」

首はまたも以下略。

おーごっど。状況が好転しませんよ? これイベントだよね? 違うの!?

『近クニヒューマンノ村ハアリマセン。ココハ”世界ノ果テ”ト呼バレル不毛ノ荒野デス』

世界の果て?

おや、そんな感じの台詞、最近誰かから聞きましたよ?

……おい!

あの虫、まさか本当に世界の果てに飛ばしたのか!?

言葉のアヤとかじゃないのか!? 普通そこまでやるか!?

悪意を感じるぞ。すごく明確な悪意を!

正直ここまでの嫌がらせ、何かを疑わずにはいられない。

え?

世界の果てと呼ばれているだけの国立公園ですぐそばに大きな町があるかもしれないって?

あまーーーーーい!! 月様の優しさより甘い幻想だよ、それは。

無いね、絶対無い。

あの虫の性格はだいたい理解した。美しくないと認めないのだ。まず外見ありき。

きっと残りの二人は絶世の美女なんだろうさ。あの男嫌いの虫が気に入って、力だ加護だ祝福だのくれてやるくらいのぜ・っ・せ・い・の・な!!

『ワタシは蜃サマニ捧ゲラレル贄トシテ神山ニ向カウ途中デシタ』

姿さえ見たことがない女神と勇者への怒りを心中で暴走させている僕に言葉が続けられる。

……うわーいイベントフラグだ~。

街にも村にも着いていないのに、中ボス戦っぽい感じのバトルイベントの匂ひがする~。

もう、鼻血ふきそ~う。

涙ながらに衝撃の告白をしてくれたオーク族の彼女。

聞けばハイランドオークと呼ばれる高地に住む、やんごとなきオーク族なんだそうな。

見た目はとてもそうは見えないけど。

半年に1度、神山と崇める山の主に若い娘を生贄に捧げているのだそうな。

そうしないと村が深い霧に包まれて作物もろくに実らないらしい。

すごいねハイランドオーク。略奪じゃなくて農耕と狩猟で生計を立てているとは。

ほとんど人間じゃないか。外見以外。

ところで。

なんか次々とフラグが力強く立っていくのを感じますよ?

これまでの数行の説明と状況からどんな類のフラグがたっているのかわかるかい、みんな?

バトルフラグ? いやいやちょっと違うな。

楽観かい? それとも希望という名の甘い毒かい?

いいだろう、整理してみようじゃないか。

・異世界に飛ばされた僕。

・悲鳴に駆けつけて魔物から(オークの)女性を救う。

・そしてこの世界で初めて会った彼女から生贄にされてしまうと告げられる。

・それを僕が倒して生贄話を潰す(未定)

もうわかったかな?

ヒ・ロ・イ・ン・フ・ラ・グさ☆ ぶはーーーーーーー(お見苦しい心象風景のため詳細描写は割愛させていただきます)

特にこの未定を実行しちゃってみろ!

多分本当に立っちゃうぞ、これ!!

無理、絶対に無理。

そりゃ僕は見た目でどうのといえる容姿ではないよ? 普通だ。そして印象も薄いと思う。

でも、でも、お付き合いするならせめて人(型)が良いじゃないか!

これって贅沢!?

(型)ならオークも入るって?

いやいやいや、それは屁理屈ってもんだ。

僕だって人並に経験してきてる。そんな偏見だの先入観だので意見を言う気はないよ?

確かに彼女オークは予想したような悪臭とかはない。むしろ花か何かの良い匂いがするよ。

憧れの先輩のような…

はっ!

ち、違う! そうじゃないんだ!

いいかい、僕の『経験』には『当然』人外もいる。

不自然なほどのグラマラス、逆に肉体の成長は早くに止まった方々はもちろんのこと、エルフに代表される妖精、獣耳に肉球装備の獣人。

擬人化された精霊の皆さん、青かったり黒かったり緑がかっていたりする肌で角が生えてる魔な人たち。見た目次第なら機械でも良い!

オールオッケーです。

でもオークは無理。

差別だって!?

うるさい!! 造形(見た目)のベースは人間じゃなきゃ嫌だい! そこは譲れん! 譲れません!

いかに数々の男の夢をプレーしてきた経験をもつ僕としても残念ながら、非常に遺憾ながらオークの彼女は攻略対象になりません。

は、経験? そうだよゲームですよ、悪いか!?

とにかく、いいですね! 彼女は攻略対象には、絶対に、なりません!!

「というわけなのでごめんなさい」

僕は先に彼女に謝った。こういうことは早いほうが良い。

『エ、アノ何ヲ謝ッテイルノデスカ?』

しまった。心の葛藤が心象会話の域を超えてしまった。これは失敗。

「い、いいえ~なんでもございません~」

キョトンとされてしまった。だがそれもわずかのことで、彼女はすぐに笑顔(だよな多分)を向けてくれた。

『ソレヨリ、ヨロシケレバオ礼ヲサセテ下サイ、マコトサマ、デヨロシイデスヨネ?』

なんとあんな登場での名乗りを覚えていてくれるなんて。うん、その後で「喋ったぁ!」とか言われたのは忘れることにしよう。

実に聡明なお嬢さんだ。惜しいなあ、人間寄りの犬っ娘とか猫っ娘なら全然良いんだけどな~。

「うん、僕は真だ。ちなみに十七歳。よろしくね」

『私ハ”エマ”デス。同ジ十七歳ダッタンデスネ』

年齢も問題ないとは! 正に種族だけがこの出会いをただのバトルフラグにしてしまったんだね…。

ちなみに結婚するな、とかほざいた虫の言葉はもう僕の中で無かったことになってます。

月様は好きにやって良いっていったしね♪

『コノ先ニ、神山ニ至ル最後ノ身清メノ場ガアリマス。ドウカソコデ旅ノ疲レヲ癒シテクダサイ』

休憩所みたいなものだろうか。本当に良い娘さんだねえ。

邪推すれば、その身清めの場までの体の良い護衛役にされてるのかもしれないがけど……まあ、さっきの感じでは問題ないか。いざとなったら撃退出来そうだしな。

「ああ、ありがとうエマ」

僕は彼女の好意を受けて共に神山とやらの方角に歩き出した。

不思議なことに言葉を交わすうちに彼女の言葉がどんどんクリアに違和感無くわかるようになった。

あの虫のくれた能力は意思を交わす種族ごとに調律のような作業がなされているのかもしれない。

ま、良くなっていくものに不満はない。

僕は彼女と会話を楽しみながら旅路を進んだ。

若い娘がどんどん減っていく村の現状を語られたり、平和だった頃の村のお祭りの話を聞いたりした。

一年に二人若い娘が生贄に行っていたら、遠からず村は滅ぶだろう。単純な計算の問題だ。子供でもわかる。

元々、生贄になるために死地に赴いているエマ。

口調は暗くなることが多いのは仕方ないとして…。

相槌をついていた僕だが、いくつか疑問がでてきた。

後で深く考えてみるとして、だ。

最後の休憩所に着いてからのことはどうしようか。

中ボス倒しに行っちゃうと本気でフラグが立ちうなんだよなあ。

良い娘なんだけど、本当に良い娘なんだけど!

性格もいいし、年齢も近いし。族長さんの娘らしいから玉の輿みたいなもんだろうし。

むう、本当になんで人じゃないかねエマさん。

実は誰かに呪いにかけられている美しい姫君ってことはないんかなあ。

人里から離れすぎているし、可能性は無いだろうな。

『ああ、あそこです』

洞窟を指差すエマさん。確かに人工の匂いがする洞窟が口をあけている。入り口の補強とかそこまでの道の様子、明らかに手を加えられている。

『あの真様。申し訳ありませんが少しここで待っていてもらえますか? 真様のことを守り人たちに説明しなくてはなりませんから』

「了解」

もっともなことだ。いきなり一緒に行ったら襲われかねん。

エマさんの人となりはここまでである程度わかった。

いくらなんでも軍団率いて襲い掛かってくることはないだろう。

最悪、大勢で来ても洞窟が良く見えるこの場所からなら逃げられる。

エマの背が洞窟に消えるのを確認しながらこれからのことを考える。

このままだとエマさんは死ぬだろう。だって生贄だしね。

彼女は本当に良いオークだ。しかも僕にとって最初に会話が成功した存在でもある。

いわば、少し意味合いは違うけど最初の仲間のような存在だ。

できれば助けてあげたいところだが、フラグはきつい。そして敵の性能も未知数。

今までを考えるといきなりラスボス並のが来てもおかしくないバランスだ。

間違いなくこれは完全にマゾゲー仕様。

仕様もなにもゲームじゃなく、現実、なのだろうから世知辛いのは当たり前ではあるけど。

上手くあの洞窟で情報収集が成功したら。

朝早くに抜け出して神様って呼ばれている何かをぶっ倒して、結果として彼女を救うってのはどうだろう。

そのまま僕は消えればいいわけだし。

もう村の無事が約束されれば、彼女だって村に帰れるだろう。

エマさんは蜃サマと呼んでいたボスにしたって、僕だったら話せるかもしれない。戦闘だけが問題解決の手段じゃないはず。

「そうだな、これだけの恩義。返せるなら少しでも返さないと寝覚めが悪いよな」

洞窟の入り口で手を振ってくれるエマさんが見える。笑顔だ。交渉は成功したんだろう。

その姿をみて。

僕はほんの少しだけ。女神から不要だと言われた勇者の真似事をやってみよう、そう思った。
読んでいただいてありがとうございます。
会話の成立する相手登場。
でも人外。
女神の理解と加護の違いはまた後ほど。

評価、感想など頂けると嬉しいです。
次も近いうちに挙げます、きっと。
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