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再処理工場「10月完工変更ない」 原燃社長、計画遂行に意欲

 日本原燃の川井吉彦社長は26日の定例記者会見で、原子力規制委員会が同社の使用済み核燃料再処理工場(青森県六ケ所村)の10月完工を認めない方針を示したことに対し「厳しいという認識はあるが、現段階で変える考えはない」と述べ、計画通り完工を目指す意向を示した。
 完工条件の一つ、高レベル放射性廃液のガラス固化設備に関する使用前検査について、川井社長は「処理能力の検査を残すだけ。粛々と受検させてほしい」と求めた。最終のガラス固化試験が5月末〜6月初旬に終わった後、規制委にあらためて要請するという。
 規制委は、12月施行の新規制基準に適合しない限り使用前検査を行わないと明言しており、計画延期は必至とみられる。
 川井社長は新規制基準に関する規制委の検討が15日に始まったことにも言及。「再処理施設は万が一異常事象が起きても進展は緩やかで、放射性物質もガラス固化体や使用済み燃料に密封され安定した状態。原発との違いを踏まえ検討し、事業者の意見を聞く場を設けてほしい」と語った。


2013年04月27日土曜日


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