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青森港新中央埠頭に大型客船を
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青森港新中央埠頭に今年最初に寄港したにっぽん丸。大型客船の誘致を強化するため県は同埠頭の機能調査に取り組む=3日 |
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青森港の新中央埠頭(ふとう)に寄港する大型客船誘致に弾みをつけようと、県は本年度、同埠頭の機能調査を実施する。大型化する客船が安全に入・出港できるルートを探るほか、接岸可能な船の限界を割り出す。調査で得られたデータを客船に提供して操船の安全性を高め、国内外からの客船誘致を図る。
青森港に外国船が入港できる埠頭は、堤、沖館、新中央の3カ所ある。このうち青森市中心繁華街に近く、周辺の景観も整備されている新中央埠頭は、外国客船の停泊地として最適な条件を満たしているが、同埠頭の延長は280メートルと、大型船が入・出港する際、安全面にやや懸念があるとされていた。
県港湾空港課の木村正雄課長代理によると、延長280メートルは整備事業の際の「公称」で、接岸面の両端に各30メートルの「取り付け部」が設けられており、実質的な長さは340メートルある。だが「公称」の280メートルが広く認知され、大型客船はなかなか寄港しなかった。過去最長の客船は、昨年4月に寄港したレジェンド・オブ・ザ・シーズの264メートル。
300メートル級の大型客船を接岸できる能力がある現状をアピールするため、県は本年度、クルーズ活用インバウンド推進事業として2500万円を計上。専門機関に調査委託し風力や風向き、波高などの気象条件を考慮した操船シミュレーションを行う。安全な入・出港ルートや操船方法を構築し、ポートセールスに役立てる意向だ。
青森港国際化推進協議会の誘致活動の成果もあり、同埠頭への寄港船数は12年が11隻、13年は18隻、14年は20隻が予定され、徐々に増加傾向にある。5月8日には全長261メートルのSun Princessが入港する。
調査結果は年内にまとめる。木村課長代理は「科学的なデータを基に安全性が確認できれば、誘致活動にさらに弾みがつく」と期待を寄せている。
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