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事件
【東日本大震災】コミュニティー継続課題 被災地沿岸部800以上の伝統芸能 復興格差も浮かぶ
2013.3.9 22:18
東日本大震災は伝統芸能に危機をもたらした一方、これまで注目されず、地域に埋もれていた伝統芸能の存在を浮かび上がらせた。
東京文化財研究所や儀礼文化学会などが被災地の無形民俗文化財を守るために設立した「無形文化遺産情報ネットワーク」が、被災地の資料を集約したところ、岩手、宮城、福島の沿岸部だけで、神楽や獅子舞、虎舞、盆踊りなど少なくとも800以上の伝統芸能の存在を確認した。
復興に向けた今後の課題は多い。
追手門学院大の橋本裕之教授は「動き出しが早かった地域と遅かった地域の間に復興格差が出ている」と分析。さらに、「いったん復興しても、地域に生活ができる環境がなければ伝統芸能を伝承していくことはできない。コミュニティーを壊さず、どこまで活動を継続できるか。これからが正念場になってくる」と指摘している。
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