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- アムリ
- やんばるに来られてから、ライフスタイルとかご自身の意識とか、変化されたことはありますか?
- UA
- ホントに変わらざるを得ない事があるし、ま、自分も変わりたくて来たわけだから、合致してますよね。
- アムリ
- 関東での暮らしとは違いますか?
- UA
- 違います。まず、無い、なにもないから。
- アムリ
- お店もそんなにないですよね?
- UA
- ない。
- アムリ
- 最初、不便さは感じなかったですか?
- UA
- もう、ホント原発の事故が起きた時に自粛モードに入っていたので、だからものすごい小さい家を買っちゃって、極端なんですけどね(笑) だからちょうど良かったっていうか。自分の欲深さも知っているから、もうこれでいいっていう、こうゆう所に身を置きたいと。
- アムリ
- こちらでの生活は結構合っているっていうか、慣れましたか?
- UA
- そうね、違和感はないですね。
コミュニティの中での情報交換とか物々交換もしかり、お互いの出来る事の交換だったり。 - アムリ
- 支え合いが大きな力になりますよね。
- UA
- やっぱり資本主義の真逆じゃないですか。そこが。
都会にいると生産しないっていうか。常に買っていくっていう。 それがどこか常に、一家庭一家庭どこかちょっとした事で、いつも比べているみたいな感じがどうしてもあるもんね。自分もそうだったし。 こっちではそれがないわけ。逆に恥ずかしいのね。そうゆう感じがあると、あからさまに見えちゃうから。すごい厳しいですよ。東京より緊張感が私はある。 自分の弱さとか、ズルさとかが、ブワっと目立っちゃうから。 - アムリ
- やんばるにいる人がみんなそうゆう感じなんですか?
- UA
- まあ、移住してきた人は覚悟もって来ているし、やっぱりこのままじゃいけないと思っているわけだから。日本が。 彼女たちが自宅で子供を自分たちで産んでいる経験がある中で、身近にそうゆう人がいるから自分も勇気を持ってトライできた。
- アムリ
- 自宅出産されたんですか?
- UA
- 自宅で主人と二人で産んだんですよ。自宅出産は前回もやっているんだけど、前回は助産師さんを呼んでいるんですよ。今回は助産師さんも呼ばずに主人とやってみようって。
- アムリ
- ご主人が取り上げた感じ?
- UA
- そうね、主人は助産の経験もある人だったので。
- アムリ
- それなら安心ですね。
- UA
- まあ形としては私は立って産みたかったから、重力を使った方が母子ともに負担が少なくなるので。それで彼に座る感じで支えてもらって産んで。
- アムリ
- 確かに産道が体の手前に向けてくの字に曲がっているのに、仰向けになるのは重力の逆ですからね。自然界を見ても仰向けで産む動物はいないし。
- UA
- あれは完全に西洋医学のお医者さんの為の体位なんで。 仙骨もゆるみにくくて力も入れにくい、気も下げられないし。
- アムリ
- 仰向けで産むのは自然界の摂理に反していると考える産科のお医者様もいて、 私は分娩台のない病院で四つん這いで産んだんですけど、かなりいきみやすかったです。
- UA
- 私も前回四つん這いだった。
- アムリ
- 立つっていうのも介助がきちんとあれば良さそうですね。昔は天井からヒモ垂らしてそれを持って、立っていきんだっていう。
- UA
- そうそう。
- アムリ
- 赤ちゃんは母乳だけで育てられているのですか?
- UA
- はい。
- アムリ
- おっぱいから赤ちゃんの宇宙は始まるって言いますよね。
- UA
- そう、もう妊娠中の自分が食べていたものすべてから、この子の体質が決まってくるって言うかね。
- アムリ
- そうですね。
- UA
- もう、そこさえとにかくがんばっていたら後はもう何食べさせてもいいくらいだよね。 そこで最初に粉ミルクあげちゃったら、ちょっとマズイよね。でも実は、自分も粉ミルクで育ったらしいんですけど。
- アムリ
- 私もですけど(苦笑)
- UA
- 牛のね、しかもあんな加工しちゃったものを人間が飲んで健康になるはずがない。
- アムリ
- 酵素もないですしね。