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2013-04-29

訃報に接して

海外赴任してから敬愛する人の訃報に接することが多くなった。

昨年5月には尾崎紀世彦が亡くなった。わかりやすい歌詞を澄んだ声で一気に歌い上げるその様はまさにボーカルという言葉が似合っていた。中でも「Summer Love」という曲はプールの監視員のバイトをしていた高校時代の夏休みによく流れていて、今聞いてもそのころの情景を鮮明に思い出せるほど印象深い曲だった。訃報を知ったのは亡くなってからかなり経ってからで、もうあの声を生で聞くことはないのかと思えば思うほど、その愕然たる思いが日増しに大きくなっていったのを今でも覚えている。

こどもの頃にすでに大人であった人々の実年齢は意外に高齢であることが少なくない。尾崎紀世彦の場合はハンサムで茶目っ気があったために、当年で69歳であるとは露にも思わなかった。それは夢を売る芸能界に生きる彼らのプロ意識にもあるのだろうが、永遠にいるように思わせるものがあった。

訃報特集番組で若い頃の尾崎紀世彦が「好きな歌を歌えれば場所はどこだっていいんです」と言っていた。それは真実だと思うが実行できる人は多くはない。自分に残された時間はそうありたいと思う。

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