週刊文春が、いま、すさまじい告発キャンペーンを張っている。
キャンペーンは三月末号から始まり、今週発売号(5月2・9日ゴールデンウィーク合併号)で早くも第六弾になるのだが、中国産食材の“安全性”についてである。この一ヵ月というもの、うむむむ……、と唸りながら読んだ記事でもある。すごい。
というか、背筋が寒くなる思いがした。流れる石で、さすが文春といった感じだ。
こういったテーマにご興味のある方、自分が何を食べているか、食べさせられているかが気になる方は、バックナンバーを揃えてでもお読みになったほうがいいかもしれない。
中国から輸入される食糧は、年間でおよそ四〇〇万トンにもおよぶらしい。
水産物において、日本は全輸入量の一八・二%を中国に頼り、農産物はアメリカに次いで二位。全輸入量の一〇・五%が中国からだ。もはや中国抜きに日本の食糧事情は語れないのである。
が、それらのことごとくが日本の食品衛生法を犯している――、がキャンペーンの骨子のようだ。厚生労働省が摘発した中国産食品の最新リストをもとに、編集部が作成した一覧に私たちはまず驚かされる。それらは、こんな感じで記載されている。
「品名」活あさり・冷蔵あさり・殻付きあさり・レトルト殺菌あさり
「検出される毒性物質」プロメトリン(除草剤)
「備考」平成二四年度厚労省発表の輸入違反事例によれば、水産物の中でもっとも違反が多かった。中国の海や河川は工場の排水による重金属類や畑から流れた農薬、糞尿などで汚染が深刻となっている。川から海へ流れた汚染物質を貝が食べてしまい、有毒物質を体内に溜め込む結果に。
といった感じで六〇品目が挙げられている(それぞれに身も凍るような備考付)。