超幻想交差 (英語が苦手な人)
次の話 >> しおりを挟む/しおりを解除
プロローグ
時は、2367年。
この世界は、私たちが住んでいる世界から分岐した世界。
350年ほど前に地球に落ちた隕石は地球環境を激変させた。
まず、数年間におよぶ異常気象。
それに伴う、地震や火山の噴火による災害。
人々の生活は瞬く間にして崩れ去った。
しかし、その状況をしぶとく生き残った人間たちは、復興を開始した。
それにとどまらず、人類は進化を果たした。
その力の事を人類は、希望を込めてこう名付けた――――――――魔法、と。
生物の、環境適応能力というのは素晴らしいもので、学者たちを失神させるような150年という驚異的な速さで、人類は『魔法』をものにした。
『魔法』は、まさに夢のエネルギーだった。
『魔法』のおかげで、化石燃料に頼らない形の、エネルギー社会の形成に成功。
さらに、今までは、アニメや漫画、さらには映画の中の空想の産物だった、超能力のような力をだれでも使えるようになった。
『魔法』のおかげで、ほぼすべての作業効率が数倍になった。
こうして、『魔法』の力を得たかつての先進国が、率先して世界の復活に力を注いだ結果、30年ほどで人類は元の生活を送ることができるようになった。
しかし、一度、窮地から脱すれば、人はその身に秘めている欲望を開放させる。
行動を起こしたのは、かつてのアメリカだった。
彼らは、最新式の『魔法』を使った兵器を使って、かつて、帝国主義と呼ばれていた行動を起こし、アフリカ諸国を侵略し始めたのだ。
当然、ほかの先進国は黙っていなかった。
すぐさまアメリカへ宣戦布告。
日本もアメリカの攻撃を受けていたため、アメリカに対し防衛権を行使。
この結果アメリカは、太平洋戦争の日本のような状態になった。
これを教訓とし、諸国は、2285年、再び国際連合を設置した。
しかし、安住の日々は長くは続かなかった。
魔法を使うためのエネルギー――――魔力の一部が変質し、人間の持つ、強い不の感情に取り付くことで、形を持った怪物になるようになってしまったのだ。
高い戦闘能力を持つそれらは、その取りついた人間の持つ、負の感情の赴くままに行動し、止まることを知らなかった。
この事態を重く見た国際連合は、世界の平和を守護すべく、国境にとらわれない組織である、『管理局』を創設した。
しかし、10年ほどたつとある問題が浮き彫りになった。
圧倒的な人手不足、だ。
元々危険度が高いうえに、彼らと戦うには、かなりの実戦経験が必要となったのだ。
その問題を解消すべく諸国は、『将来、管理局員になり化け物と戦うための実践プログラム』をカリキュラムに組み込んだ学校を設置。
そのおかげで、少しずつだが人手不足は解消されていった。
さて、この物語は、その養成学校に通う問題児少年と、少女たちが織りなす物語。