魔法少女リリカルなのは 完成の力を持つもの (英語が苦手な人)
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プロローグ

さて、現状を確認しよう。

俺は部活の帰りで、自転車に乗っていた筈だ。

それがいつの間にか、気付いたら、真っ白い空間にいた。

目の前に半泣きになってい幼女がいる。

うん、まあこれはあれだろう。

「ただの泣き虫幼女だ」

「違いますよ!!」

「うるさいよ。癇癪を起こすな」

「神に対してその物言いはなんですか!!」

神?

…………かわいそうに、こいつ、この歳で頭が……………

「ち、違いますよ!! ホントです!!」

「心読めるんだな」

「そうですよ、神ですから」

「ヘーソーナンダー」

棒読みで返す。

「バカにしてます?」

「いや、いや、まさか。っていうか、なんで俺がここにいるのかを教えてほしいんだが」

「わかりました」

そういうと神(自称、さらに付け加えれば幼女)は俺の正面に立ち土下座する。

「あなたの力を貸してほしいんです」

「どういう意味だ?」

「あなたは、アニメの二次創作を読んだことがありますか?」

「ああ、あるぞ」

よくあるのは、神の手違いで殺してしまったお詫びの、転生だな。

「んで、それがどうしたんだ? 力を貸してくださいっていうセリフとは、合わない気がするんだが」

「あれは二次創作だけのことではなくて、実際にあることなんです」

「…………マジ?」

「マジです」

「…………一億歩譲って、それが本当だとしても、力を貸してくださいの意味が分からないんだが」

俺がその立場なら、力を貸してくださいではなく、ごめんなさいだろう。

「そ、それがですね…………」

幼女は少しもじもじする。

「最近、そのミスが多発したせいで、転生者の数が急増してしまったんです。それで、その一部の世界が不安定な状態になってしまって…………『魔法少女リリカルなのは』と『とある魔術の禁書目録』は知っていますか?」

「どっちも知ってるぞ」

どちらも俺が好きなアニメだ。

「比較的転生で人気が高い、その二つの世界と、ほかのアニメのキャラクターが融合してしまって、このままだとその世界が崩壊してしまうんです。ですからあなたにはその世界を救ってほしい、と」

「俺がその世界に行くと仮定して、何をすればいいんだ?」

「それはいけばおのずとわかると思います。もちろん能力も付けますよ。都合上、魔法か超能力か一つしかつけられませんけど、ほかのアニメの能力をレアスキルってことでもいいですし」

俺は少し考える。

「わかったよ。行こう」

「本当ですか!!」

「ああ、正直、退屈な毎日には飽き飽きしてたんだ」

「では能力ですが………」

「ああ、ちょっと待ってくれ、何しろ自分の命を預けるものだからな。簡単には決められない」





30分後

「よし、決めた。俺の能力は黒神めだかの『完成(ジ・エンド)』だ」

「…………チートすぎますね」

「まあ、いいじゃないか。それで、いつ行くことになるんだ?」

「要望に変更ないならすぐにでもいけますよ。」

「じゃあ長居は無用だ。いかせてもらえるか」

「はい。では今後の人生にが幸あらんことを。さよなら桜井 侑斗さん」

言い終わると同時に足元がなくなった。  
 
ああ、やっぱりこうなるんだな。

俺はその穴にまっさかさまに落ちた。


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