まずは、10月4日の国会における、
社民党照屋寛徳議員の発言の一部をどうぞ。
照屋寛徳議員の発言
福田総理の所信表明演説に対し、総理ならびに関係閣僚に質問致します。安倍首相の突然のあまりにも無責任な政権放り投げを受けて、福田内閣が誕生しました。先の参議院選挙では、自公政権の歴史的大敗北と与野党逆転という国民の厳粛な審判が下されたのでございます。福田総理は、所信に於いて参議院選挙の結果を与党にとって大変厳しいものでありましたとの認識を示されました。先の参議院選挙で示された民意は、自公政権に国政を委ねる訳にはいかないとの明確な意思の表れであります。それを受けて、参議院に於いては民主党の小沢代表が、総理に指名されたのであります。今や、我が国の政治は“捩れ国会”と称され衆議院に於ける与党政権と参議院に於ける野党政権の誕生という厳然たる事実に直面しております。
その事実を重く受け止めないと、総理の国会運営に於ける野党との話し合いのプロセスも空念仏になるでしょう・・・・・福田総理は参議院選挙で、示された民意をどのように受け止めておられるのか?安倍前首相の無責任極まりない辞任によって政治空白を生ぜしめた責任の所在、入院中総理の臨時代理が指名されなかった危機管理のあり方についてどうお考えなのか?お答え下さい。
去る9月29日、沖縄では、教科書検定異見撤回を求める県民大会が開かれ、気温31度の炎天下、11万6000人の県民が結集致しました。文科省の教科書検定審議会は、今年3月沖縄戦に於ける集団自決、所謂、強制集団死への軍命の存在についても記述を削除修正しました。県民大会は、集団自決への日本軍の命令、強制の記述削除、修正に抗議しその活路を求める怒りの表明への場になったのです。悲惨な沖縄戦が展開され、20万余の尊い命が失われた沖縄戦の真相は、鉄の防腐、軍民混在の線上 住民虐殺 集団自決による軍の命令、強制などであったと語られております。今回の教科書検定問題は、沖縄戦についての歴史認識が問われているのです。そこで、お尋ねします。総理ならびに文科大臣は、沖縄戦の実相のひとつである、集団自決への軍による命令、強制の有無についてどのようにお考えなのでしょうか?明確にお答え下さい。
戦後62年目にして、重い口を開いた宮川スミ子さんは、「日本軍の命令で、座間味島の(聞き取り不可能)に集められ、日本軍から米軍に捕まる前にこれで死になさいと手榴弾を渡された」と証言しています。手榴弾で死ねなかった者が、鎌やかみそり、棒などで愛する家族に手を掛けた、そこは阿鼻叫喚ありったけの地獄を集めたような修羅場と化したのです。自決を強制され、死ぬこと以外の選択はなかったのです。総理、文科大臣、これでも集団自決への軍命はなかったといえるのでしょうか?文科大臣は11万6000名余が結集した県民の怒りの表明を受けて、教科書会社からの訂正・新訂を待って判断するという態度に変わりましたが、これでは根本的な解決にはなりません。教科書図書検定基準に近隣諸国条項と同じように、沖縄条項を加えることについて、総理、文科大臣の答弁を求めます。県民大会で示された総意は集団自決への軍命の存在を否定する検定権の撤回であり、記述の復活、教科書から、沖縄戦の真実を歪曲、改ざんすることは断じて許されません。曖昧な決着では真の解決にはなりません。県民大会で社会科教諭志望の高校生代表は、「真実を知りたい、学びたい、そして伝えたい」と訴えました。総理と文科大臣に今回の結果についての文科省の責任、検定権の撤回と記述の復活についてどのようにお考えか尋ねます。
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この方も先の参院選での“民意”という言葉を使ってますが、その“民意”を真摯に受け止めるべきは社民党も同様ではないでしょうか。社民党も議席数を減らしたのですからね。自分の党は棚に上げるこの便乗発言に、非常に無責任さを感じます。
次に、教科書検定の問題についても色々仰ってますが、『沖縄条項を加えろ』なんて、内容的には中韓の要求と同レベルですね。近隣諸国条項という過去の失敗を踏まえて、決してそういうものを作ってはならないと思います。『真実を知りたい』のはデモに参加した高校生だけではなく、皆同じでからわかりますが、妙な条項は、それこそ知りたい真実を妨げる要因となり得ます。ですから、国会議員がこんなことをいってるようでは話にならないし、議員としての認識不足としか思えません。もっとも、議席数が社民党に対する“民意”を物語っているとは思いますが・・・
私見でした。
『“沖縄条項”も“近隣諸国条項”も要らない!』
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