「〈子〉のつく名前の女の子は頭がいい」(洋泉社)の著者、金原克範さんが興味深い分析をしている。テレビの登場や、ラジオの民間放送の開始、漫画や雑誌の普及によって社会の情報化、メディア化が進んだ時期と重なるというのだ。
その変化が家庭に影響を与え、名前の付け方が変わってきたのではないかと推測する。
■“子離れ”はタレントが5年先行
大きく変化した時期は昭和29年(1954年)から昭和39年(1964年)までの10年間。
金原さんは紅白歌合戦に出場した女性歌手とその年の新生女児の名前の相関性を調べたところ、「子」がつく名前の比率は女性歌手が5年ほど先行する形で下がり始め、新生女児で「子」がつく名前の比率がそれを追い掛けるように下がり始める傾向が確認できたという。
つまり、「TVタレントの名前が新生女児名に影響を与えている」というわけ。
■テレビを視聴する親ほど名前に「子」を付けない
母親に実施したアンケートでも、長時間テレビを視聴している母親ほど、娘に「子」がない名前を付ける傾向があるそうだ。
かつて、皇族・華族、上流社会に広がっていた「子」が付く名前は、「文明開化」「女権伸長」などの掛け声が追い風になり、社会的に活躍する女性らが好んで名乗るようになった。そして、大正、昭和期にかけて一般に普及した。
その際、「より先駆的なイメージとなることを当人たちも意識したに相違ない」と「名前の日本史」(文春新書)の著者、紀田順一郎さんは説く。
だが、社会が変化し、人々はやがて「子」が付かない名前に新しさを感じるようになった。それを後押ししたのがテレビ、ラジオ、漫画、雑誌の普及による社会の情報化、メディア化だった。そして、女性名は新時代の流行を取り入れながら、より個性的な名前を目指すようになった。
女性名の流行の変遷は、こうしたプロセスをたどったといえそうだ。
増田明美、三沢あけみ、石井明美、千昌夫
女性の名前から「子」という字が少なくなってきたという話をよく耳にする。人によっては「~子という名前はやや古臭いイメージ」と感じることも少なくないようだ。
■「~子」はやや古臭い?
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