表1は明治安田生命保険が明治45年・大正1年(1912年)から平成24年(2012年)までの女性名人気ランキングの1位の変遷をまとめたものである。「子」が付く名前に丸印を付けてみると、女性名の“子離れ”が進んだプロセスが一目瞭然だ。
「~子」という名前は、昭和50年代前半(1970年代後半)までは圧倒的に多かった。だが、それ以降はほとんど見られなくなる。
一体、何が起きたのだろうか?
■“子離れ”は「明美」がきっかけ
変化の先駆けになったのが昭和40年(1965年)に首位に立った「明美」だった。
これがきっかけとなり、女性名のトレンドが大きく変わったといえる。「美」が付く名前がジワジワと勢力を伸ばしたのだ。つまり、「明美」に続いて「直美」「絵美」「恵」などの人気が高まり、「~子」という名前を劣勢に追いやったというわけ。
そして、昭和57年(1982年)の「裕子」を最後に「子」が付く名前が首位を占めることはなくなる。
■「愛」がだめ押し、「~子」は姿消す
「明美」がきっかけとなり、女性名の“子離れ”が進み、トレンドは「明美」「直美」「絵美」などにシフト。さらに「愛」の黄金時代がだめ押しとなって、「~子」はランキングから姿を消すということになる。
「美咲」の時代や「さくら」「陽菜」の時代になっても、「子」が付く名前が復活する兆しは見られない。
実に大きな変貌ぶりだ。
増田明美、三沢あけみ、石井明美、千昌夫
女性の名前から「子」という字が少なくなってきたという話をよく耳にする。人によっては「~子という名前はやや古臭いイメージ」と感じることも少なくないようだ。
■「~子」はやや古臭い?
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