人権尊重都市2
オウム信者の転入拒否・住民票不受理問題。これが全国各地で広まったのは1999年だった。どこだったかは忘れたが、ある市町村で現役オウム(アレフ)信者の住民票受け入れ拒否をした。それが連鎖的に全国に広がった。一切オウム信者がいない自治体も含めて「受け入れ拒否」を宣言するという。これについて当時の総務相が、「不受理をする自治体の考えも分かる」などと、半ばその違法状態を容認する異例発言も飛び出した。
この住民票受け入れ拒否問題は、オウム信者側が行政訴訟を起こし、10年前位までにほぼ全て信者側勝訴で決着。それでも施設のある一部自治体では、この転入不受理を継続している。
以下は千葉県野田市HP。
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◆オウム真理教対策
11月29日に公安調査庁から、下三ケ尾所在のオウム真理教施設の立入検査を開始したとの連絡があったため、近隣の自治会などへ情報提供しました。
市では、11月30日に野田市オウム真理教対策会議を開催し、転入届の不受理などの従来の対策方針に加え、(1)市民への情報提供、(2)東葛地域オウム真理教対策会議での情報収集や連携、(3)オウム真理教対策関係市町村連絡会へ加入し、情報収集や連携、(4)監視活動の実施など、市民などと連携し、関係省庁などへの要請などの対応策を講じていくことを決定しました。
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ちなみにこの野田市も人権尊重宣言都市。
生活保護は、本来住民票の有る無しに関わらず、保護開始決定がでる。小生の被支援者でも、数年間住民票を以前の住所地に放置したままの人も。中には戸籍が別人にのっとられたままの状態で保護開始決定がでたこともある。
しかしオウムの出家信者の場合、生活保護は出ない。これは暴力団と同じ扱い。もし仮に働かない出家者達・修行に入っている出家者達が生活保護を受給できたなら、それだけで教団経済が潤ってしまう。住民票受理問題より厳しい。
で、この現実の住民票・生活保護拒否の元信者をどうするか?「敵を愛せ」の遠藤周作・沈黙に重ねると…
元信者はもう転ぶ、転ぶから赦して欲しいと言っている。しかし赦してもらえない。
そこで町奉行が小生に語りかける。
転べ、転べ、お前が転べば、この元信者を赦してやろう。この村に住むことを認め、生活に十分なお金を与えてやろう
う~ん
もう転んでるんですけど、どうせえっちゅうねん。
知り合いの弁護士に事情説明して相談してみた。「どなたかこの元信者の代理人となって訴訟に協力頂ける弁護士はいないでしょうか?」みたいな感じで。しかし回答は芳しいものではない。どころか
「失礼ながら支援者(小生のこと)の信用性ということだろうと思います。」
元信者を小生が支援するというのは、社会的に信用がないということ。
う~ん
弁護士まで殺っちゃったオウムの十字架は重いですな。輪廻転生してもう一度生まれ変わってくるしかないのか?ま、イエスの磔(はりつけ)よりは楽だけどな。
元信者にも出来れば出て行って欲しい世田谷区(保護費を出したくないから)とこの千葉県の田舎都市での押し付け合い。間に東京都と千葉県が入って話合いになる。この両者の取りなしもあったようだが、上級庁の取りなしも無視して、この田舎都市は元信者の受け入れ拒否を貫いた。
(つづく)
アカが転向したら、日本社会はそれとなしに仕事と役割を与え、社会復帰を
果たさせようとしました。中には、水野成夫のように、財界を代表する人間まで
出てきました。