◇阪神5−3DeNA
DeNAの中村が2安打を放ち、名球会入りの条件となる日米通算2000安打まで残り「3」とした。
「勝つためにどうするべきかですね。1本目はホームランを打ちたかったけど、つなぎの野球です」。同点の4回、藤浪から三遊間を破る左前打し、突破口を開いたが後続が凡退。「きょうはいろいろ考えて投げていたのが分かりました。若いころのダルビッシュに似ていたね」と高卒新人の配球の工夫を感じたという。
8回の2安打目は、3番手・福原から巧みなバットコントロールで右前打。「あれがいっぱい、いっぱいでしたね」とヒット狙いに徹してチャンスを広げたが、そこまでだった。
今季6度目のマルチ(複数)安打。29日からのヤクルト3連戦(横浜)での達成が濃厚だが、中村本人の意識は少し先。05年の米大リーグ通算5安打を含めたものではなく、あと8安打とした日本だけでの2000安打達成時にセレモニーを要望しており、球団もその意向だ。阪神3連戦に負け越しただけに、カウントダウンには「チームが勝ちながら減らしていきたいんですけどね」と複雑な思いを吐露した。 (後藤慎一)
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