福島県の避難区域周辺の農家らが農業再興をめざして組織した一般社団法人自然交響楽団(福島県郡山市)は廃棄物を減量・除染して土壌改良材に転用し、農地を再生させる取り組みを始める。廃棄物の減量で装置メーカーのエムエスデー(山形県天童市)が協力し、6月にも実験に入る。除染で出た廃棄物の処理が進まない中、農家自らが腰を上げる。
両者は26日に事業協力の締結書を交わした。当面、エムエスデーが減量装置を楽団に無償貸与し、取り組みが本格化した時点で売買契約を結ぶ。
計画では、福島県内の除染で出た残土や牧草、稲わら、下水汚泥などの廃棄物を、エムエスデーの装置で約10分の1に減量。これを除染した廃棄物とセシウムに分離し、廃棄物は有機肥料などと混ぜて土壌材料材にして農地にまく。取り出したセシウムはコンクリートで覆い、自治体が指定する仮置き場で保管する。
計画予定地は避難区域に隣接する田村市船引地区の農地約400万平方メートル。このうち100平方メートルを実験用地とし、早ければ6月から減量・除染作業に入る。結果が良ければ地区全体に広げる。
避難区域周辺の農作物は出荷できるが、風評被害で安値で取引されている。土壌改良材を使うと放射線量は半減するという。この取り組みで農業の活性化と除染促進という一石二鳥を狙う。
エムエスデー、減量、廃棄物、土壌改良材
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