７７代目・４番ロペスも白星呼ばん！１安打止まり

６回２死一、二塁、左前安打を放つロペス

　◆ヤクルト２―１巨人（２８日・神宮）　巨人が今季初の３連敗を喫した。１点リードの８回１死一塁、３番手のマシソンがバレンティンに逆転の５号２ランを被弾。休養のため阿部をスタメンから外し、初めてロペスを４番に据えて臨んだが、打線は１０安打を放ちながら１点止まり。昨年４月２０～２２日のヤクルト戦（神宮）以来の同一カード３連戦３連敗となった。

　笑顔はない。ロペスは口を真一文字に結んだまま、歓喜に沸くヤクルトナインを目に焼き付けた。いつもは報道陣の取材に丁寧に応じる助っ人も、３連敗を食らい来日初の取材拒否。ひと言も発することはなかった。

　阿部を休ませるため、第７７代４番に就任した。６回２死一、二塁の左前安打で１８日の阪神戦（東京Ｄ）から１０試合連続安打をマークしたが、チームの連敗を止められなかった。「２番だろうが、４番だろうが、６番だろうが、どこの打順を打っても自分には関係ない。チームに貢献するための打撃は何かをいつも考えている。原監督の必要とされるところで活躍したい」が口癖の助っ人が、不機嫌になるのも無理はなかった。

　オープン戦からベンチ内で相手投手の攻略法を話し合ってきたボウカーが、右手小指を骨折。“相棒”が負傷した２５日のＤｅＮＡ戦（岐阜）終了後、宿舎へ帰るバスの中から電話連絡を入れ、「オレの分も頑張ってくれ」と激励されたという。「彼には気の毒だけど、どんな試合でもいつも通り試合に臨むだけ」と意気込んでいたが、結果にはつながらなかった。

　打率３割１分３厘、チームトップの７本塁打。ライバル球団の脅威であることに間違いはない。好調なバットで次こそチームを白星へ導く。