楽天は２７日、西武戦（西武ドーム）に９ー２で快勝し、球団創設９年目、１１５９試合目で通算５００勝に到達した。

　２回に嶋の３号３ランで先制。４回には二死満塁から森山の２点適時打、松井の２号３ランで一挙５得点し、相手先発の岸をＫＯ。投げては先発のドラフト２位・則本が５四球を出しながらも粘りの投球で７回３安打１失点。その後を片山ー高堀とつないだ。

　試合終了後にはウイニングボールを高堀が一塁側客席に投げてしまうハプニングもあったが、ボールはなんとかファンから投げ返され、則本から星野監督のもとへ。指揮官は「５００勝？　遅いな…。まあみんなで積み上げてきたものだからな」と笑みを浮かべた。

　試合前にはこんなアクシデントがあった。チームは宿泊ホテルからバス２台で球場まで移動するが、主に野手を乗せた「２号車」が駐車場の入り口を間違えてしまったのだ。全体でのウオーミングアップ開始が遅れるドタバタ劇となったが、嶋の一発が飛び出したことでナインも落ち着いた。

　チームを助ける殊勲打を放った嶋は「これから常勝軍団になっていかないといけない。明日（２８日）５０１勝を目指します」と声高らかに誓った。今季好調の西武・菊池に打ち勝てば、５割復帰となる楽天。３連勝の勢いで首位・レオ軍団を飲み込む。